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  • 1
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  • 2012/06/23(土) 20:31:32.19
前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/

立てた

ここまで見た
  • 252
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  • 2013/03/02(土) 20:19:36.02
重いので注意
オックスフォードの上代日本語コーパス
ttp://vsarpj.orinst.ox.ac.uk/corpus/ojcorpus.html

ここでは甲類のエがヤ行のエ(ye)として扱われてる
今の説ではそうなの?

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  • 253
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  • 2013/03/05(火) 11:05:40.10
>>252
重すぎるわ、適度にページ分割せんかい、ボケって英語でメールだしといて。
フリーズしてもうたやないかい

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  • 254
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  • 2013/03/05(火) 15:20:39.05
ためしにダウンロードしてみたら8.8MBあったぞ

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  • 255
  •  
  • 2013/03/05(火) 22:13:08.57
万葉集や記紀歌謡をちゃんと全部甲乙ヤ行エかき分けて書き下してるのって始めてみた

というか、むしろちゃんと書き分けるのがデフォじゃないのがおかしい

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  • 256
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  • 2013/03/10(日) 23:58:56.23
エと江はちゃんと書き分けてあるが(エの元は江だから、よう考えるとこの書き方おかしいな)
セがseになってたり甲乙をwi,ye,woで通してたり何か変
仮にye,woは妥当だとしても、なら残存した行からしてiは"yi"でしょ

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  • 257
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  • 2013/03/12(火) 00:25:24.79
ダウンロードしてみた。
>>252 ありがとう。

このファイル、中身がダブってるのかな。
試しに比賣とか比古とか検索してみたら
古事記歌謡も万葉集も同じ個所が二度ずつ出てきた。

i乙をwiと解釈するのは初めて見た。
考えられる解の一つだろうね。大勢とは思えないけど。
(yi : i、ye : e、wo : o という解釈の方が、少なくとも
上代特殊仮名遣い消滅直前のシステムとしては自然に感じられる)

ファイルが大きすぎるので、古事記歌謡1ファイル、
万葉集は巻ごとに1ファイルというふうに少しずつ分けて
テキストファイルにコピーしてみた。

ところがこれでは漢字の部分とローマ字の部分が分かれてしまって
一行にならない。EZHTMLというソフトを使ってテキストファイルから
htmlファイルに作り直そうとしているが、まだ1ファイルもできない。
万葉集20ファイル完成するのはいつのことやら。
だれかがメールを出してくれるか、先方に気が付くやつがいて修正
してくれるのを待つ方が早いかね。(当方他力本願なので)

ともあれ本来デフォルトであるべき甲乙分別の資料がほとんどない
のだから、やはりありがたいことだよ。
教えてくれた >>252 さんに感謝!

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  • 258
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  • 2013/03/12(火) 05:37:24.51
記紀歌謡なら甲乙付いてるのあるよ。
ttp://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/syokiuta.txt
ttp://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/kojkiuta.txt

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  • 259
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  • 2013/03/12(火) 23:59:51.14
>>258
ありがとう。

ここまで見た
  • 260
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  • 2013/03/13(水) 04:08:11.32
eは基本乙類という認識なのかな?

>>257
初心者の自分の質問が、逆に役に立ったのなら
ありがたいです。

>このファイル、中身がダブってるのかな。
或伝 みたいな多少違うテキストも全文載せてるので、それのせいかもしれません


>i乙をwiと解釈するのは初めて見た。
どこでみたのか思い出せませんが、日本人学者の中にも
乙類をwi的にする説があるという解説を日本語で読んだ記憶があります
(見つけたら報告します)

ここまで見た
  • 261
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  • 2013/03/13(水) 04:35:48.01
>htmlファイルに作り直そうとしているが、まだ1ファイルもできない。
ブラウザの”ソースを表示”などで、HTMLの形で落としてみてはどうでしょう?

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  • 262
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  • 2013/03/13(水) 23:47:04.01
>>257
どうなんだろ。五十音に執着しすぎじゃね?
歴代スレで、繰り返し論じられる古典的問題だけどさ。

音声的に[ji]が存在しなかったのは、これは無論確実だけど、
音素的にも、/ji/(/yi/)は、上代語には存在しないんじゃないの?

現代語(共通語または東京方言)でも、「思う」を例にとって、
omowa naiなのに、omoWI masu, omoWU, omoWE ba, omoWE, omoWoH
だから、「い」「う」「え」「お」は、音韻的にワ行であってア行ではないのだ、
という人はまずいない。

ここまで見た
  • 263
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  • 2013/03/14(木) 01:43:18.16
というか/ji/は不安定というか無理のある発音すぎる気が
よく母音の違いじゃなく子音の口蓋化じゃね?という話がこのスレでも出るけど、
イ段の口蓋化は発音しにくくて、エ段の口蓋化と同程度まで生き残れるとは思えない

ここまで見た
  • 264
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  • 2013/03/14(木) 15:49:42.68
イ段は口蓋化がデフォで口蓋化しないほうが発音しにくいんじゃね?

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  • 265
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  • 2013/03/14(木) 23:32:10.60
>>252作った人と思われるFrellesvigはイの甲類を音声的にyiと考えてるみたいだね。
http://vsarpj.orinst.ox.ac.uk/corpus/corpus.html#display
http://namakajiri.net/nikki/old-japanese-reconstructions/

森博達とかは、乙類をiとしてたけど、これって中舌から前舌への動きといってるんだよね。
yiみたいなもんじゃね?

ここまで見た
  • 266
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  • 2013/03/14(木) 23:47:51.01
http://vsarpj.orinst.ox.ac.uk/corpus/corpus.html#display
http://namakajiri.net/nikki/old-japanese-reconstructions/

http://www.amazon.co.jp/gp/reader/0521653207/ref=sib_dp_pt#reader-link の読める所とhttp://ci.nii.ac.jp/naid/110009479840の書評を合わせると

語中の音は有声音化、濁音と清音の区別は、現在の東北弁や九州弁と同じく鼻音と前の母音の鼻母音化で弁別。
エは乙類エが基本でayかey、甲類エはye。
サ行音はサtsa、シshi、スsuかtsu、セshe、ソ甲swo、ソ乙tso
Frellesvigの復元的には、音声はこんなかんじになるんだろうか?

紫草能 muradzagyi no
尓保敝類妹乎 nyibob-yeru yĩmo wo
尓苦久有者 nyigu-gu arãmba
人嬬故尓 pyidõndũma yuwãynyi
吾戀目八方 waray kwobwĩ-may ya mo

語中で有声音化とか鼻音の前が鼻母音化とかどの範囲だかわからんけど。

ここまで見た
  • 267
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  • 2013/03/14(木) 23:55:58.38
ムラヅァギュィ ノ ニュィボビェル ユィンモ ウォ ニュィググ アランバ
ピュィドンドゥンマ ユワインニュイ ワライ クゥォブィンマイ ヤ モ

ここまで見た
  • 268
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  • 2013/03/15(金) 02:54:27.29
>現在の東北弁や九州弁と同じく鼻音と前の母音の鼻母音化で弁別。
東北と九州(と沖縄)にモーラがないから、
上代日本語はシラビーム言語だった、みたいな話だな。

シラビームって正直良くわからんが
東北の人に音で区切って書いてみてください、といった場合
学校で習ったとおり、「ン」も区切って書くよな。
つまり、シラビームってのは、当事者の意識じゃないんだろ?
何が基準になってるんだろう。

ここまで見た
  • 269
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  • 2013/03/16(土) 21:32:56.74
エ乙がay,eyなんだったら
アの字とイの字二つで一音に当てて書いている例があってもいいようなものだが
それはあるの?

ここまで見た
  • 270
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  • 2013/03/17(日) 21:10:49.48
wa wi we wo ya yu ye yo(甲)yo(乙)も二つの文字で表してる例がないなら、それも不思議じゃないんじゃない?
そもそも漢字自体が三重母音とかでできてる一音節も一文字で表してる文字だし。

むしろ二重母音じゃない説ってあるの?
いや、母音音声復元の根拠って、森博達の以外知らないけど

ここまで見た
  • 271
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  • 2013/03/17(日) 21:13:14.54
kamu+i(甲)→kami(乙)
ama+i(甲)→ame(乙)

って説ならあったはず

ここまで見た
  • 272
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  • 2013/04/13(土) 11:27:42.68
波照間方言では、キ甲と、ク+イに由来するキ乙と、コ乙+イに由来するキ乙の3種類がそれぞれ区別されてるみたいだね。
沖縄方言だと、キ甲と、ク+イに由来するキ乙が合流して、コ乙+イに由来するキ乙は区別される状態のようだ。
首里方言で、月(ツキ乙〜ツク)がツィチなのに、木(キ乙〜コ乙)がキなのはそういうことらしい。

ここまで見た
  • 273
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  • 2013/04/18(木) 07:25:27.59
>ク+イに由来するキ乙と、コ乙+イに由来するキ乙

そもそも、上代語でこれの区別がはっきり判明している語ってあまり多くないんじゃないか?
クが茎、月、槻、尽く、コ乙が木、起く、ガ行まで入れても、グが過ぐ、くらいか。
少ない例からあまり敷衍して考えるのはどうなんだろう。

しかも木は上代東国でケ乙、沖縄の古語でケだから例外っぽいし。

ここまで見た
  • 274
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  • 2013/04/21(日) 13:16:22.01
>>272
波照間方言では具体的にどんな語形になってるの?

ここまで見た
  • 275
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  • 2013/04/26(金) 21:14:54.77
形態論的に論じてるの松本氏以外にありませんか?

ここまで見た
  • 276
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  • 2013/05/05(日) 08:12:35.63
イ列の甲乙の別は、実はずっと後まであったのではないか。
四段活用動詞の連用形が音便を起こすのに対して、上二段活用動詞の連用形は音便を起こさない。

付き1て→付いて 尽き2て→×尽いて
嗅ぎ1て→嗅いで 過ぎ2て→×過いで
会ひ1て→会うて・会って 強ひ2て→×強うて・×強って
飛び1て→飛うで・飛んで 伸び2て→×伸うで・×伸んで

万葉仮名から平仮名・片仮名に移った時、清濁の書き分けをやめたのと一緒に、
甲乙の書き分けもやめて、文脈任せにしたとは考えられないか。

ここまで見た
  • 277
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  • 2013/05/05(日) 19:55:38.60
>>276 「つきたち (<つき2たち、月立)」→「ついたち」の例もあるからそれは違うだろう。
動詞の音便形は、イ列の甲乙の別のあった時代に既に型が決まっていたが、文献には現れず、
文献に現れるようになった平安時代には、新しい音便形は作られなかった、
ただし動詞以外はその限りではなかった、と考えるべきではないか。

ここまで見た
  • 278
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  • 2013/05/07(火) 03:02:05.59
活用形はあくまで活用形だからね
他の品詞と異なった音韻変化をすることもありうる

ここまで見た
  • 279
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  • 2013/05/11(土) 17:41:37.68
>>274
琉球方言新資料を用いた上代特殊仮名遣いの検討
http://www.academia.edu/1989545/_Reconsidering_certain_manyogana_distinctions_a_new_perspective_based_on_evidence_from_Ryukyuan_dialects_

キ甲
/sɨnu/ (着物)
/sɨmu/ (肝)
/sɨkuɴ/ (聞く)
/ɨsɨ/ (息)
/sasɨ/ (岬)
/basɨ/ (脇)
/sɨnu/ (昨日)

キ乙(コ乙+イ)
/kiː/ (木)
/ugiruɴ/ (起きる)

キ乙(ク+イ)
/sɨkɜɴ/ (月)
/sɨkɨpinʦɨ/ (月日)
/kɨsɨ/ (霧)
/hukɨ/ (茎)

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  • 280
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  • 2013/05/13(月) 12:12:05.74
9月20日 18:00
猫を虐殺! 川崎市エリート職員を逮捕(夕刊フジ)
 猫虐待で川崎市のエリート職員が逮捕−。猫の体に粘着テープを巻き、
身動きがとれないようにして衰弱死させたとして、
警視庁蒲田署は20日、動物愛護法(虐待)の疑いで川崎市建設局用地第二課主査、
上原宏之容疑者(38)=東京都大田区西六郷=を逮捕した。

 調べでは、上原容疑者は今月9日ごろ、大田区仲六郷の区立仲三児童公園にいた
猫を捕まえ、胴体に粘着テープを巻き付けて自分の車に閉じ込め、
約1週間にわたり水も餌も与えず死なせた疑い。
猫の死骸(しがい)は近くの小学校の校庭で発見された。

上原容疑者は「仕事でストレスがたまり、イライラしてやった」
などと供述しているという。
現場付近では9月3日以降、衰弱死した猫7匹が見つかっており、
同署で関連を調べている。

 上原容疑者は明治大学政経学部経済学科卒業後、昭和62年に川崎市職員となり、
清掃局や宮前区役所を経て、平成13年から建設局に。
今年4月、主査に昇格していた。

 同市建設局では「非常に優秀な人材で、このような事件を起こすとは
想像もつかない」と話している。

Copyright 2002,TheSankeiShimbun.

ここまで見た
  • 281
  •  
  • 2013/05/23(木) 19:47:12.03
琉球方言は上代特殊仮名遣いを反映していないんじゃなかったか

ここまで見た
  • 282
  •  
  • 2013/06/02(日) 22:27:46.08
反映してるという説は結構昔からあるはず。

奄美方言にオ段の甲乙が反映しているという説もあったが、
そちらは上代特殊仮名遣いの反映ではなく、特定の音韻環境でウが弱化したということだったと思う。

イ段の甲乙については、沖縄方言のキの例が有名だけど、「木」「起きる」のような例外があって、
それに対して「ウ+イ」由来と「オ乙+イ」由来でさらに区別することで説明できるというのが最近の説。

ここまで見た
  • 283
  •  
  • 2013/06/04(火) 09:27:11.28
手斧(テウナ)がテオノの音変化と聞いてマナコとかにある母音調和説を思い出したんだけど、
この変化って起こった時期とか既に分かってるの?
もし上代以前からの発音でかつ上記の説に従うとしたらオ乙がより古くは2つ以上の異なった母音に遡れることが言えないかなと思ってみたり
ただ、そこまで古いんなら被覆形になってた方が自然だと思うんだけど...

ここまで見た
  • 284
  •  
  • 2013/06/06(木) 21:50:57.39
係り結びて当時は口語だったのかしら

ここまで見た
  • 285
  •  
  • 2013/06/08(土) 22:36:02.50
もちろん口語だった。会話文にもたくさん出て来る。

ここまで見た
  • 286
  •  
  • 2013/06/09(日) 21:19:32.62
八丈方言や琉球方言の口語にも係り結びが残ってるしな。

ここまで見た
  • 287
  •  
  • 2013/06/09(日) 21:25:14.19
今の言葉のどこかに係り結びは残りこそすれ、消えることはないと思う。

ここまで見た
  • 288
  •  
  • 2013/06/15(土) 14:10:13.28
 
甲骨文字は、日本の「アヒル草文字」が原型となっている、と推測できます。
【 古代文字(神代文字)便覧 】
http://kodaimoji-binran.blogspot.jp/
 

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  • 289
  •  
>>283
ちょっと調べた限り用例は江戸時代以降のものだから上代特殊仮名遣いとは連続しないだろう。

発音上は、テウォノ→テオノ→テョーノ→チョーノ(表記上は「てうの」)だろうし

ここまで見た
  • 290
  • 国語学者
>>260
i乙をwiと解釈するのは、安田尚道「上代語の母音はいくつあったか」(学燈
社『国文学』昭和57年12月号)によれば、菊沢季生が述べているという。
これは、菊沢(1935)『国語音韻論』のことで、p.138に見える。

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  • 291
  •  
ストラスティンによればツングース語の祖形はCVCに遡るが、日本語の根幹部分である四段動詞の語幹はCVCという形をしている
更には上代日本語には母音調和の痕跡も存在していて、チュルク語やツングース語などと共通する
上代日本語の形容詞は名詞的な品詞であり語形が変わらないが、形容詞が語形変化しないのはモンゴル語やツングース語の顕著な特徴の一つ
(ただし、形容詞のアクセントは名詞より動詞に近い)
流音が語頭に立たない点も他のアルタイ諸語と共通してるし、更にはモンゴル語とツングース語は遡れば日本語と同じく開音節だったと推定される

以上のことから日本語がアルタイ語族の一員であることが強く示唆されるけど、だとしたらどのような経緯を辿って日本語はアルタイ語族から分岐したのだろうか
上に書いたように日本語の文法要素は明らかにアルタイ語族起源だけど、上代特殊仮名遣いも含めた上代日本語の音韻体系は結構アルタイ語と遠いよね
日本語の語彙のかなりの部分はAN語起源と思われるから日本語はAN語の単語を大量に借用したアルタイ語だと思うけど、日本語の音韻はどう変遷したんだろう
AN祖語は4母音体系だけど、AN語族の中には4→5の推移で5母音体系に形を変えた言語もあるから、それも参考になりそう

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  • 292
  •  
あげ

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  • 293
  •  
さげ

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  • 294
  •  
母音融合を起こした直後の母音体系はこんな感じか。開音節だったと考えると、
もしかしたらスラヴ祖語みたいに鼻母音もあったのかもしれないな。
i(i1)[i](イ甲) y(i2)[ɪ]<[ɨ](イ乙) u[u](ウ)
e(e2)[əĕ]<[e]?(エ乙) ъ(o2)[ə](オ乙) o(o1)[o](オ甲)
ě(e1)[e]<[æ]?(エ甲) a[ɑ](ア)

母音調和を考えると母音融合以前はこんな感じだったのかもしれない。
陽母音:o(o1)[o](オ甲)a[ɑ]か[ɔ](ア)u[u](ウ)
陰母音:ö(o2)[ø](オ乙、エ乙がないなら[e]かも)ä(e1)[æ](エ甲の一部)
y(i2)[y](イ乙の一部)
中立母音:i(i1)[i](イ甲)(e(e2)[e](エ乙の一部))

>>41
イ段とエ段の甲乙がある時期に「ロシア人にしか聞き取れないレベルでの
口蓋化」の有無による弁別だとしたら現在の日本語の拗音と類似しているのに、
現在の日本語の外来語以外で区別する段としない段が逆だというのが気になるな。
タ・ダ・ナ・ラ行での甲乙の統合から口蓋化の有無による弁別がイ段では口蓋化、
エ段では非口蓋化して消滅していく一方、漢語の流入によってア・ウ・オ段で
新たに拗音が誕生し口蓋化の有無による弁別自体は別の段で生き残った。
また、セはそれ以前に統合したことで最後までエ段の非口蓋化から取り残されたということかな。

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  • 295
  •  
過去スレで8母音体系を奈良時代に持ってたのはかなり限られた地域に限られるんじゃないかという意見があったが、これはなかなか面白いと思う
8母音の区別は現代の諸方言では跡形も無く消滅していて、現代の方言のみを使って日本祖語を再構しようとしても8母音を再構するのは不可能だろう
では何故8母音の痕跡を僅かなりとも残してる方言が一つも無いかと考えた時に、そもそも8母音体系は上代の奈良の辺りにしか無かったのではないかという議論は成り立ち得るんじゃないか?
事実、万葉集などから導かれる上代東国方言は5母音体系だ
8母音説の消極的根拠の一つに「8母音体系の前にあったと推定される4母音体系から現代の5母音体系は直接導き出せない」ということが言われるが、>>291氏が言及しているように南島語には祖語の4母音から5母音に変わった言語が実際にあるんだよね
南島祖語の母音はa,i,u,eで、これは上代日本語のa,i,u,o2に対応するから母音の音韻はかなり近い
だから、4母音から5母音への変化が決してあり得ないとは俺には思えない
正しかったとしても証明は出来ないだろうが、大半の方言では4母音から5母音に直接変わったが、上代奈良方言などの少数の方言でのみ8母音に変化したと考えることに何か問題はあるだろうか?

ここまで見た
  • 296
  •  
そしてこれは上代特殊仮名遣いとはあまり関係が無い話だが、ハ行転呼は何故起こったのだろう
ハ行転呼という現象は本土との交流が地理的に隔絶されていた琉球方言や八丈方言などを含むあらゆる方言で起きていて、一つたりとも起きなかった方言が存在しない
だが、朝鮮漢字音は日本では失われたpの音を現代に至るまで1500年も保っている
となれば日本語にハ行転呼を必然とする何かがあったと考えるのが自然だが、一体ハ行転呼が起きた理由は何なのだろうか

これは更なる余談になってしまうが、断片的に再構される三国時代の新羅語と高麗語の間にはあまり差が無いし、変化が非常に激しいとされる朝鮮語も高麗時代までは比較的安定していたんだろうな
高麗時代の後期に大母音推移が起き、それからは現代に至るまで非常に激しい変化を続けることとなったが

ここまで見た
  • 297
  •  
昨日の夕方から酒呑みながら、民俗学にちょっとはまってる人と、ちょっと論争になって、ケガレはケ(気)+カレ(枯れ)でケガレだ。
日常のケ→ケガレ→ハレの構造的循環がみたいな話をしてたんだけど、
ケは乙類だからそれはないって言って、八母音の説明を軽くして(上代特殊仮名遣いすら知らない人だった)、
乙類のケは、後ろに動詞が来て融合したら、カガレになるはず、
サケがサカモリ、サカヅキ、サカヤになるように、そうなるはずだ。
って言ったら、ケギ(普段着)、ケツケ(毛つけ・田植えとかのことらしい)、ケビツ(米櫃)とかいう言葉があって、
カになってないじゃないって言われて論破された。
けど、おかしいよね?ケ+カレでケガレって。

ここまで見た
  • 298
  •  
その話で相手の「ケガレ=気+枯る」を否定するだけなら、土俵を語義に持ちこむのがよいと思う。
けがれるというのはあるものに異物が入りこむとかよくない状態になるというニュアンスを持っている。
一方枯れるというのは、植物が生気を失う、一部分が死ぬという意味だ。
そして気(け)は、雰囲気、生気。よって気+枯れるという語が仮にあるとすると、
その語は「元気がなくなる」とか「霊力が衰える」とかそういう意味になるはずだろう。
だがこれは汚れるの意味とは明らかに異なる。たとえば月経は伝統的にケガレに含まれると思うが、
上代以前の人間が血が出る=生気の欠如とみなしたかというとそうではないだろう。

こういう趣旨のことを話せばよい。

ここまで見た
  • 299
  •  
  • 2013/09/01(日) 15:11:48.25
エ乙とかイ乙でも必ずしも被覆/露出形の対立を持つとは限らないでしょ。
語義についても結構変化しやすいし、今のところ完全に否定はしきれないと思う。
というか、気の読みとしてのケは基本音読みだからハレとケのケに気の字を当てるのは誤解を招きやすいんじゃないかと。

とはいえ、この手の話はどうしても単なる語呂合わせになっちゃいがちだから、
言語学的な見地からきちんと慎重に検討するべきってことはちゃんと認識してもらうべきだよね

ここまで見た
  • 300
  •  
  • 2013/09/01(日) 22:52:24.88
ケガレのケがケ甲ならその時点でその語源説は破綻するが、
ケ乙なら反論不可能じゃないかな。ケガレって万葉仮名であると思うが。
調べてみないとわからないな

ここまで見た
  • 301
  •  
  • 2013/09/01(日) 23:18:22.59
>>297
反論だとしても、もう少し練らないとww

・まず、前提作業として、気の漢字音「キ」の転訛との区別を精密に行う
・その上で、けがれの「け」が、上代仮名遣いで乙類であることを確定する
・さらに、音韻法則から、*ka-iという形を説得的に提示する
・本論として、「香」(か。ka)の分布と照らし合わせながら、語根としてどんな音があり得るか検討する

このような議論を丁寧に始めると、民俗学者は、十中八九、見る見る顔を曇らせるけどね。
こういう精密な議論は「想像力を奪うから、大嫌い」なんだとさ。
あいつら、言語学者より、むしろ宗教家に余程近いメンタリティの持ち主で、
「神」の語源は「火(か)」と「水(み)」なのだ!だから神棚に火と水を供えるとき、神々は降臨するのである!
と著書に記した、ある有名風水師と発想は同じ。
宗教家が一番嫌うものの一つが、実は言語史なんだ。
彼らからすると、学問的復元音なんて、宗教的インスピレーションを台無しにする、無粋極まりないものらしい。
そして、なぜかこの発想とそっくりの発想を、論理的学問であるはずの民俗学者が継承する例が大変に多いw

ここまで見た
  • 302
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  • 2013/09/01(日) 23:46:09.34
民俗学でいうケガレのケは気の漢字音じゃないよ。気って漢字で表現されることが多いけど、
食べ物のケ、髪の毛のケ、食物のケ、で生命エネルギーを意味するものだそうだ。
朝餉のアサゲのケ(ゲは後世に濁音化したもの)、夕餉のケ、土産(お宮でもらうお下がりのケ)のケ、宴(ウタゲ、歌を詠む場での食事)のケ、
これらは食とかいう字であらわされて、乙類のケだ。
これが、枯れる状況がケ+枯れるでケガレになったというのが、民俗学での通説(といってもいいらしい)なんだ。
おかしいと思うんだけど、ここ半世紀ぐらい反論らしい反論はないみたい。
民俗学と国語学は隣接学問だと思うんだが、反論されてない以上、反論しきれない?
正しいと立証はできていないが、間違ってると立証するのは不可能なんで通用してる状態なのかな。

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  • 303
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  • 2013/09/01(日) 23:53:54.10
>>302
>食べ物のケ、髪の毛のケ、食物のケ、で生命エネルギーを意味するものだそうだ。

民俗学の本体は、この信じられない粗雑さなんだよなあ…
本当に、言霊と称して日本語の語呂合わせに熱中する、一部の新興宗教の教祖と同じ。
このスレにいるような人なら、ごく初歩的なネタとして、民俗学オカルトの「予洗」としての腑分けは出来ると思う。
食べ物は乙種のケで、*kaiつまり本体は*ka。動詞「噛む」との関係も含めて検討する必要あり。
髪の毛の「毛」の復元音は、*k@iで、こちらは「木(キ乙。*k@)」と深い関係が疑われる(俺は同じ起源と理解している)
木と毛は本当に同源で、おそらく、「にょきにょき生えてくるもの」が原義。

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