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  • 61
  •  
  • 2002/11/02 10:24
>>60のつづき

このくだりの作者が、じつはユナボマーの Theodore Kaczynski であるという
ことは、この本ではページをめくるまでわからないようになっている。
わたしは Kaczynski を弁護するつもりはない。彼は爆弾による 17年にわたる
テロで 3人の人間を死なせ、多くの人々を負傷させた。わたしの友人であり、
この時代で最も卓越したビジョンをもち、才気あふれる計算機科学者のうちの
ひとりである David Gelernter もまたその爆弾の一個によって負傷している。
わたしの多くの同僚たちとおなじく、わたしがユナボマーの次の標的になりうることは
容易に想像できた。

Kaczynski がとった行動は殺人そのものであり、わたしの意見では、
かれは犯罪的なまでに狂気的だ。かれはあきらかなラッダイト主義者だが、
単にそう言うだけでこの議論を論駁できるわけではない。わたしにとっては、
それはかれの意見を認めるのと同じくらいにむずかしいが、このくだりに
ついて考えてみるメリットはあると思った。そうせずにはおれないような
気がしたのだ。


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