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  • 2010/11/20(土) 18:11:07
前にあったと思いますが、なくなったので。
再び四代奇書について語りましょう。


<四代奇書>
小栗虫太郎著『黒死館殺人事件』河出文庫
夢野久作著『ドグラ・マグラ』角川文庫 上・下
塔晶夫(中井英夫)著『虚無への供物』講談社文庫 上・下
竹本健治著『匣の中の失楽』講談社ノベルス、双葉文庫

四大奇書について語る会【アンチミステリ】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1271119509

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  • 2011/10/13(木) 08:34:30.94
夢に桂枝雀が出てくる

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  • 2011/10/13(木) 08:39:57.81
>>239
その解釈なら分かる。>>236は断定的だが、
実際にはシロと断じられる証拠もないからね。

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  • 2011/10/13(木) 10:16:54.64
自分も犯人の独白の意味と、あの割り切れなさ含めてアンチミステリだと思ってた
××が犯人かは読者に委ねられるけど

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  • 2011/10/13(木) 13:40:05.26
『虚無への供物』で、「犯人はあなただ!」と指摘されたあの人は、実は何もしてないんだよね
ミステリによくあるパターンとして、
探偵に「犯人は君だ!」と指摘されると、
それまで善人面してた犯人が、
「ふん、バレちまったらしょうがないな」と、いきなり柄の悪い悪党へと豹変する
そういうのってよくあるでしょう
だからあの人はそういうミステリの典型的犯人を演じてみせたんだよ
あの人のあの演説は、
いいよ、お望みどおり犯人を演じてやるよ。それで満足するんだろ
という、あの人からの皮肉なんだよ、ミステリマニアへのね
(このミステリマニアってのはもちろん探偵だけじゃなく読者も含まれる)
でもその皮肉もミステリマニアには通じない
あの人は序盤にミステリマニアに対して苦言を呈したが、
全然効き目はなく、ついには自分を犯人扱いだもんね

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  • 2011/10/13(木) 20:44:13.73
3大の中で、
虚無を絶賛する人と
黒死館を溺愛する人と
ドクラマグラを激賞する人
は仲が悪そう

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  • 2011/10/14(金) 00:40:46.80
笠井潔は『虚無への供物』について、
あの人は犯人を演じていただけなのではないだろうか、ということを言っている。
つまり、結局【メル欄】だったということだね。
だからアンチミステリーなんだと。
それが正しいかどうかは知らないけど、まあ、定説のひとつにはなってるよ。
ただし、犯人を演じていたのだとしても、あの人のあの告発での叫びは、
心からの叫びだっただろうけどね。

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  • 247
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  • 2011/10/14(金) 01:09:23.57
一般にミステリーというものは、読者自らが推理を働かせて楽しみ、
ラストは作者のトリックや謎解きに驚いたりして遊ぶものに過ぎない。
中井英夫は『虚無への供物』の前半部分を、
そういった過去のミステリーのエッセンスを極端に圧縮した結晶体として描いて
『虚無』にミステリーの衣を着させておいて、
最後でそれらの一切(推理合戦とか)を否定・超越させたということではないでしょうか。

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  • 2011/10/14(金) 01:15:05.29
連投失礼
犯人のいないミステリー、これこそ虚無

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  • 2011/10/14(金) 08:17:30.31
あの人が犯人だったにしろそうでないにしろ、面白いね。
犯人に関する結末部の大仕掛けもね。

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  • 2011/10/14(金) 17:59:36.65
三大奇書(匣の中は未読)は高一位のミステリにはまったときに読んだ。
ミステリならなんでも面白かった時期だったからか、
ドグラ・マグラはさすがにぶったまけげたけど、
虚無への供物と黒死館殺人事件は普通に面白かった記憶しかない。

このスレ読んで、俺の読解力が稚拙だったのを思い知ったので
再読してみるつもり。

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  • 251
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  • 2011/10/15(土) 12:15:12.21
「匣の中」は今でいうところの厨二臭ムンムンだから
読んでると恥ずかしくなるかもしれない。

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  • 2011/10/15(土) 17:10:36.08
『虚無』の犯人は「メル欄1」。
それがどういう意味かは読んだ人なら分かるはず。
あの人は誰も殺してない。「メル欄2」なんて実は一つも起こってなかったってオチ。

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  • 253
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  • 2011/10/15(土) 17:16:38.97
匣の中はやっぱり若い人(当時)が書いた文章や内容だなってのが読んでると如実にわかる

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  • 2011/10/16(日) 14:21:20.91
匣の中〜は情熱的だった

「犯行は、連続殺人でなければならぬ」…言わばこれは、犯人に課する荊冠なのさ。
いったん殺人を犯した者は、その呪縛を受けねばならない。
そうさ。殺人者は走り続けねばならないんだ。

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  • 255
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  • 2011/10/17(月) 08:19:19.15
そういう青臭さは
ラノベのルーツとしての新本格のさらにルーツとしての竹本健治「匣の中〜」の系譜
を感じる。

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  • 256
  • 2011/10/18(火) 03:46:01.97
>>252
事件はなかった、ってのは乱歩賞に応募した第二部まででのオチだからなぁ。
選評にもそう書かれてるよね。

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  • 257
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  • 2011/10/18(火) 06:20:28.09
濃厚なホモセックスシーンがある「アドニス」版「虚無〜」について語ろうぜ。

―――

「出すぞ、いいか」
藍司は肯くといそいで亜利夫の臀を固く抱いた。眼を冥つて待ち受ける顔を下腹の毛の中に押し付け、
ムフ、ムフといふ鼻声が次第に荒くなつたと思ふと、
「いいか、しっかり飲め」
一声、低い声で叫ぶなり、亜利夫の濃い淫液は、藍司の咽頭の奥深く思ふさま吐きかけられたのである。


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  • 258
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  • 2011/10/18(火) 12:39:33.56
>>256
その落ちが引き継がれているのか、どこかで本物の事件が起きていたか……

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  • 259
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  • 2011/10/18(火) 14:09:51.02
正解が出せるような議論じゃないやね

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  • 260
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  • 2011/10/20(木) 07:30:58.91
鴻巣玄次の死にまつわる件がよく分からない。
ある人物がトリックめいたことを行ったとされたが
それをやる意味がさっぱり分らない。

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  • 261
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  • 2011/11/06(日) 00:19:59.37
虚無は腑に落ちない点が多い
それでも高い評価を得ているのがまた腑に落ちない

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  • 262
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  • 2011/11/06(日) 02:51:33.60
奇書なんだから全部が全部腑に落ちるようならその方が大変だ。

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  • 263
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  • 2011/11/07(月) 10:18:32.91
虚無って腑に落ちなくね?→奇書だから当たり前→(以下略)

あーめんどくせ


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  • 264
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  • 2011/11/07(月) 10:28:02.71
>>262
奇書ってそういう意味ではないのだが……。

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  • 2011/11/07(月) 11:01:04.23
そういう意味でもあるという程度のことだろ
お前は1か0のビット人間か?

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  • 266
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  • 2011/11/07(月) 12:38:51.28
ビット人間って何だよw

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  • 2011/11/07(月) 18:13:46.11
>>266
"1"か"0"しかないならビットなのでは。

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  • 268
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  • 2011/12/08(木) 01:29:02.32
>>7>>13
別に4つ同レベルで並び立つからひとくくりにされてるわけじゃないからな

それぞれ違ったベクトルながらもアンチミステリ要素を持ちつつ
3番目、4番目がそれぞれ先行作品のオマージュ要素を持ってるからまとめて扱われてる
それでいくと乾くるみの「匣の中」も4大奇書(4番目以外にも)のオマージュに満ちてはいるが
あまりに失楽に依存し過ぎた作品だから評価されてない

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  • 269
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  • 2011/12/08(木) 09:15:30.73
笠井の天啓なんかもそうだな

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  • 270
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  • 2011/12/08(木) 09:16:13.18
いやあれは匣じゃないか 失礼

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  • 271
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  • 2011/12/08(木) 12:55:47.97
久々にドグマグ読み返してるが、正木教授の部屋って最初からホコリが積もってたんだな。今まで気づかなかったよ。

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  • 272
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  • 2011/12/16(金) 09:55:09.66
日本文学史上最大の奇書は『大菩薩峠』だと思うが
剣豪小説、時代小説といったイメージが先行し
アンチミステリーと同列の要素を持つ奇書として論じられることがほとんどない。

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  • 273
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  • 2011/12/16(金) 11:33:45.38
ミステリー以外でも奇書はいくらでもあるのだが、
一応ここはミステリー板だから「四大」中心に語られているわけで。。。

ここまで見た
  • 274
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  • 2011/12/16(金) 16:22:32.00
アンチミステリー的な奇書の共通点は
物語が書かれたこと以上の、メタ次元、メタ世界、メタ時間、
などを内包してしまっている点であり、トンデモないことを書けば
それが奇書だってわけでもないんだよね。

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  • 275
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  • 2011/12/16(金) 18:47:32.57
で、「大菩薩峠」をアンチミステリーと同列の奇書であると語れる具体的根拠は?

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  • 276
  •  
  • 2011/12/17(土) 01:09:46.81
>>274
メタを使いこなして新しいアンチミステリさを開拓した傑作だったとしても
三大奇書四大奇書と並び称されはしないだろうな

>>268にあるように
三作目が先行2作を強く意識していて、そこの繋がりまで含めて語られてるから

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  • 277
  •  
  • 2011/12/17(土) 20:55:50.06
ドグマグは、今だったら粗悪な叙述トリックって、
評されて終わりそう。

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  • 278
  •  
  • 2011/12/18(日) 00:23:02.99
構造部分だけで評価しないだろう
昔の唐をからめたテイストとか
作中作そのものの内容とかでも評価されうる

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  • 279
  •  
  • 2011/12/18(日) 08:06:25.48
『ドグラマグラ』は長過ぎ。
もっと刈り込んでシャープな作品にすることも可能だろう。
あのダラダラ長いのも奇書たる所以かもしれないが。

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  • 280
  •  
  • 2011/12/18(日) 11:07:00.25
黒死館やドグラを刈りこんだら本質が失われるじゃないかw

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  • 281
  •  
  • 2011/12/19(月) 12:05:44.32
「ドグマグって叙述トリック粗悪じゃね?」
   ↓
 (以下略)

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  • 282
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  • 2011/12/20(火) 02:16:43.47
ブウウウン



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  • 283
  •  
  • 2011/12/20(火) 13:46:00.67
あれは叙述なのか?
入れ子構造になってると思うけど、初っぱなでそれは分るしな。

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  • 284
  •  
  • 2011/12/20(火) 14:42:23.77
せっかく面白い視点だと思ったのに>>275に対する回答は無しか

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  • 285
  •  
  • 2011/12/20(火) 18:44:08.03
なんか彼方此方のスレで大菩薩峠というワードを見るのだが、気のせいか?
あれだけの大河小説で、話が延々とループしているという意味では奇書
かもしれないが、ミステリーではないだろ。

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  • 286
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  • 2011/12/21(水) 13:32:17.00
時間の進行速度が遅くなることは有名な話だが、
時系列的におかしくなってるわけではないしなー。

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  • 287
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  • 2011/12/21(水) 15:52:42.67
戦争の物資難の時代を挟んでなかったら
ドグラマグラよりもさらに長い奇書が早く出てたろう。
『虚無への供物』まで時間がかかっちゃった。

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  • 288
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  • 2011/12/22(木) 11:28:16.11
むしろ米軍持ち込み本が大量に流入して
作家たちがきゃあきゃあ喜んだ影響の方があるかもしれない

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  • 289
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  • 2011/12/30(金) 15:24:37.63
『虚無への供物』は、前半では
「そんな小説みたいに都合よく密室殺人だの予言・見立て殺人だの起こるかよ。考え過ぎだボケ!」
と、登場人物と読者を牟礼田がコケにするわけだが、
後半一転して世界が歪みはじめていくような展開がアンチミステリの真骨頂なんだろね。

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  • 2012/01/01(日) 21:08:11.11
虚無は、黄司の存在を読者がどう感じ取るかで、
作品の価値が変わってくる。

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  • 291
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  • 2012/01/02(月) 08:11:40.46
鴻巣玄次の存在も最重要。

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