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  • 2021/11/26(金) 17:10:30.75
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お手頃ランチに忍び寄る「インフレ」 一杯の豚バラ丼から見えた日本経済の苦境

「お手頃ランチ」に異変が起きている。代名詞といえる牛丼チェーンや大手レストランがこの秋、相次いで値上げを発表したのだ。原料となる食材の価格高騰や、原油高による物流費の上昇などが要因だという。
しかし街の小さな飲食店に密着すると、常連客を失う怖さから値上げに踏み切れず、存続の危機に陥っている実態が見えてきた。コロナ禍からいち早く経済回復した中国の圧倒的な需要、仕入れに苦悩する総合商社、各国中央銀行の危機感――。
新型コロナウイルスのワクチン接種率が7割を超え、ここから本格的な景気回復に向かいたい日本の経済に何が起きているのか、一杯の豚バラ丼から探った。(取材・文・写真:NHKスペシャル「景気回復vs.インフレ」 取材班/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)

名物「豚バラ丼」襲うインフレ

「こんな短期間での原価高騰は、24年間、店をやっていて初めてです」

第5波の緊急事態宣言が明けた10月下旬。神奈川県藤沢市で、「里のうどん」という飲食店を2店経営する西嶋芳生さん(56)の顔色は暗かった。この日、取引のある食材卸業者から届いたのは、サラダ油の値上げの知らせ。今年に入って4回目で、年初から実に1.6倍以上のアップだった。

西嶋さんが営むのはうどん店。だが名物は意外にも豚バラ丼だ。特製の甘辛いタレで炒めた豚バラ肉と、たっぷりのキャベツをのせた丼はボリューム満点。過去には、全国の優れた丼を表彰する「全国丼グランプリ」で金賞にも輝いた。一番人気は、この豚バラ丼とうどんのセットで、6割もの客が注文するという。価格は店舗によって異なるが、藤沢駅近くの南藤沢店ではランチ時に951円(税込み)で提供している。

しかし今、この人気セットが原価高騰の波に脅かされている。サラダ油のみならず、お好みでかけるマヨネーズや、うどんに使う小麦粉も値上げ。特に痛手なのが、豚バラ丼の主役である豚バラ肉で、約20%の値上げを卸業者から言い渡された。合計すると、年間で220万円もの原価アップが見込まれてしまう。

続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfb8dc1f56365125fbea1e53b60df62c4c99de0b

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  • 2021/11/26(金) 17:11:01.22
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続き

客単価の低さも悩みの種だ。この日訪れた24人のうち、実に20人もの客が1000円以下のメニューを注文した。さまざまなトッピングをのせたうどんや天丼など、1000円超のメニューも豊富だが、ほとんど出ない。客が選ぶのは951円(税込み)の豚バラ丼セットや豚バラ丼単品、そして安いうどんばかりだ。



経済学の理論にのっとれば、物価が上がっても価格に転嫁することができれば企業の利益も増え、働く人々の賃金に還元できるはずである。だが現実はそうなっていない。ましてや日本の平均賃金は30年前から伸び悩んでいて、イギリスや韓国にも追い抜かれた。もともと苦しかった日本人の懐を、コロナ禍のインフレ圧力がさらに痛めつけている。「まさに、景気が上向かない中で物価だけがどんどん上昇する“スタグフレーション”です」――。西嶋さんは今の窮状を、そう評した。

「豚バラ丼」ショック 震源地は中国

昨年、世界中の動きを止めた新型コロナのパンデミック。谷底に落ちた世界経済は、ワクチンが行きわたるとともに再び回り始め、猛烈な勢いで動くようになった。そのため需要に供給が追いつかず、食材以外に原油や金属など、さまざまなものの値段が急騰している。

だが今回のインフレ要因は、こうした景気回復による急激な需要増だけではない。皮肉にも、経済を立て直そうと各国の中央銀行が導入してきた大規模な金融緩和策が背景にある。かつてない規模の金融緩和策によって市場にマネーが供給され、その恩恵を受けた投資家たちは、あふれたマネーを株などの金融商品だけでなく、原油や穀物、金属などの先物市場にも投資している。ロックダウン(都市封鎖)で一時的に需要が落ち、値下がりしたタイミングで買えば、経済が動き出すとともに値上がりが見込める格好の投資先だからだ。しかしその結果、生活必需品の価格高騰に拍車をかける陰の要因になってしまっている。

さらに日本の立場で見ると、経済の立て直しに一歩出遅れたことも痛手だった。アメリカや中国は一足先にワクチン接種を始め、経済活動を再開。高い成長率を再び取り戻す中で、物価が上昇している。だが日本は、今がまさに景気回復の正念場という局面で物価の上昇に見舞われている。この差によって、日本はスタグフレーションに陥るのではないかと指摘する専門家もいる。

続く

お絵かきランド
フリックラーニング
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