上代特殊仮名遣い 二音目 [sc](★0)
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- 1
- 2012/06/23(土) 20:31:32.19
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前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/
立てた
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- 825
- 390
- 2014/04/09(水) 06:55:47.18
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概ねいい感じだと思うけど、古代の音韻が中舌〜後舌に偏りすぎじゃね?
[i][ə][ua]→[i][ə][uoa]→[i][ɨə][uoa]→[ie] [ɨə][uoa]
前から俺主張してる通り、こんな感じだと自然なんだけど
[ie][uoa]→[ie][ɨ][uoa]→[i][ɨə][uoa]→[ie] [ɨə][uoa]
eがəに変化したあたりで、[i][ɨə][uoa]この母音体系の前舌に空きが生じて
e1やらe2が発生する起因を与えた
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- 826
- 2014/04/09(水) 12:19:16.03
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>>825
森推定音によれば上代のaは今と違って中舌母音だったようだし、バランスは取れてると思う
前舌i、中舌a,o2、後舌u,o1で上手く割り振られてるし
日本語の歴史から考えればi2,e1,e2は後代に生まれた母音であって、8母音体系のバランスがおかしいことは何ら不自然なことではないはず
むしろ、>>732で書いた通り不安定で不自然な母音体系だったからこそ8母音体系は2、300年で崩壊したんじゃないかな?
古い時代にo2の音価がeだったというのには同意できない
俺は日本祖語の母音は大野説の通り4母音だったと思うし、日本語のo2の起源は明らかにAN祖語の母音をそのまま受け継いだものであり、日本祖語の時代から既に上代と同じ音価だったはず
日本語と特に関係が深いと思われる西マラヨ・ポリネシア諸語における母音体系の推移の傾向から類推すればo1が誕生した前後に一時的にo2の音価がeに変わって、
現代と同じaiueoの5母音体系だった時期が上代以前にもあった可能性は十分にあるけど、でもそれだけじゃo2の音価がeだった時期があると内的再構をするにはいささか根拠が薄い
ある程度根拠をもって言えるのはa,i,u,o2,o1の5母音体系だった時代があったということまでだと思う
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- 827
- 390
- 2014/04/09(水) 21:18:26.68
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>>826
> 森推定音によれば上代のaは今と違って中舌母音だったようだし
これまた『日本書紀の謎を解く』からの引用で申し訳ないんだけど、コレしか持ってないから許して。
p82に「α群ではマを除いて前舌[-a]韻の字を一切用いず、奥舌[-ɑ]韻を常用しているのです」
って書いてるから、森推定音では奥舌だ。
ただ、すでにe1もe2もある8母音時代の話なんであんま参考にならんかも
あと、日本祖語が4母音だったっていう話の根拠が「AN祖語では4母音だった」っていう話くらいしか出てなくて、
それって本来
・日本祖語が4母音だった→AN祖語も4母音である→日本祖語はAN祖語と同根である
って論理で進めなきゃいけないところを
・AN祖語が4母音である→日本祖語はAN祖語と同根である→日本祖語も4母音であろう
っていう進め方になってない?って気がする
あ、あとそもそもAN祖語がaəuiの4母音だっていう話の出典もわからん。
これは俺が勉強不足なだけだけど。
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- 829
- 2014/04/18(金) 02:49:43.95
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>>829
質問スレいけや、ドアフォ
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- 830
- 2014/04/22(火) 15:34:07.07
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>>827
ごめん、aが中舌っていうのは訂正する
まさしく上代以前、まだi2が生まれてない頃にi・o2・u,o1,aという5母音体系だった時代があるはずなんだよね
日本祖語の母音に関しては、大野晋の4母音説が根拠
出現頻度とか文法要素との結び付きから見て日本祖語がa,i,u,o2の4母音だったとするのは説得力があると思う
AN祖語の母音体系はBlustの再構で、ほぼ定説になってるよ
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- 831
- 2014/04/22(火) 15:56:41.93
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それから、>>824で母音の誕生した順番に触れたけど、それに関して一つ思いついた
ma(目)→miru(見る)、ya(矢)→(y)iru(射る)、yu(湯)→(y)iru(鋳る)のように、古代の日本語にはa,u→iという母音変化をしたと思われる語彙がある
でも、この母音変化は不自然だし突然a,u→iという変化が起きたとは思えない
じゃあ何故こういう対応になってるのかだけど、古い時代にはこれらの動詞のi1はi2だったんじゃないか?と思う
古い時代にはmaにiが付いてmaiという動詞として活用されていたのがi2が出来た際にaiが融合してi2になり(まだ日本語にe1やe2が存在しなかったため)、i2がどこかの時点でi1に変化した
そしてこうして生まれたmiという語幹にruが付けられて現在のmiruになった
かつてmaがそのまま「見る」という意味の動詞の語幹として使われていたことはnaga+mai(眺め)という単語の存在から証明される
また、i2→i1への変化については、村山説によればwi(井)、wi(猪)などは元はi2だったのがi1に変化したとされる
>>803のo1→o2の変化があったという説に刺激されて考えてみたけど、これだけの根拠があれば古代の日本語においてi2→i1の変化があったことはそれなりの説得力で主張出来ると思う
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- 832
- 390
- 2014/04/23(水) 03:35:01.21
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>>830-832
Blustね。ありがとう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Proto-Austronesian_language#Blust.27s_reconstruction
こっちに名前載ってたわ。
コレ見るとほぼ4母音で問題ないっぽいすね。
子音の方はかなり上代日本語とかけ離れてるけど、これどういう対応が想定されてるんだろ。
ちなみにi2→i1に変化したと思われる例としては、他にも
黄泉(被覆形yo2mo2:露出系yo2mi) 奥:沖(被覆形oku:露出系oki1)
があるっていわれてるよね。来(未然形 ko2: 連用形ki1)もこの仲間かもしれん。
古いi2は由来が古い分、統合真っ最中だったのかもなー。
ちなみに832で出された例が全部上一段活用なのが気になるけど、
これが何を示唆してるんだかちょっとわからない。
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- 833
- 2014/04/23(水) 15:20:05.00
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>>832
村山説をベースにちょっと修正してみたけど、大体こんな感じ
不明なものはAN祖語における出現頻度が稀か、もしくは日本語と関係ある語例の数が少なくて対応が分からない
p→p t→t、もしくはs
k→k q→消失
b→p d→t
D→不明
g→k j→不明
m→m n→n
gn→不明 ng→n
S→消失 s→s、もしくはt
h→消失 C→s?
c→s z→s
l→r、語頭ではt
N→r r→r
R→消失、もしくはy
w→w y→iに合流?
v→w
問題点としては大きく2点で、tとsが多重対応してるのとR(フランス語のrと同じ音)が多重対応してる点
前者に関しては、日本語におけるtとsの混乱(fusagu⇔futaguなど)が理由の一つだと思われ、残りは泉井説によれば該当する単語に前鼻音化を仮定すれば解決できる
(ms→t、mt→sという対応を想定する)
なので大きな問題は無いけど、まずいのはRの多重対応
Rが消失したと思われる語例が大量にある一方で、Rがyに変化したと思われる例も同じくらいある
しかもtuyu(露)とtu(血)のようにRが消失した場合とyに変化した場合のダブレットまでも存在してる
これに関してはこれといった条件も見つからない不規則対応だから本当にまずい
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- 834
- 2014/04/24(木) 15:11:42.05
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>>832
つまり、i2はe1やe2より起源が古い分混乱して統合されるのも早かったってこと?
木(被覆形ko2、露出形ki2)みたいな明らかに古い起源を持つ語彙でもi2が見られるから、単純にi1とi2が統合されかけてたかというのには疑問がある
とは言っても木と語幹の形が同じ来(ko2)はi1になってたりするし、俺もどういう条件でi2→i1の変化が起きたかは思いつかないけど
日本語には全く関係ないけど、Rとrの関係って面白いね
AN語(主にインドネシア諸語)ではR→rの変化が起きたけど、フランス語では逆にr→Rの変化が起きた
このことはなかなか面白い
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- 835
- 2014/04/24(木) 20:09:44.80
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日本語祖語をAN語との関係で見ていく場合、地理的にはAN語の故地は台湾近辺というか、台湾と過程したら、
やはり、台湾→沖縄→日本(九州→近畿?)という流れになるのだろうか。まぁ、それでも、日本語には北方系の要因も多々あるので、
台湾→沖縄→九州?あたりで、クレオール言語としての日本語祖語は生まれて、そこから沖縄に南下したのかも知れんが、
トマ・ペラールの「日琉祖語の分岐年代」
http://www.academia.edu/2374529/_
で、日本語祖語を上代日本語からの内的再建で4母音体系(大野1977)してるけど、日本語と琉球語の比較からいえば、
日本語祖語は6母音だよって言ってるんだよね。簡単にいうと、上代日本語のイ甲が琉球語では、イとエに、
ウがウとオに分かれると。上代日本語から大野が再建した4母音と、AN祖語でブラストが再建した4母音を比較する場合、
その通り道にある琉球諸語を取り込んで母音体系を再建すると、6母音になりますよって言われると、
AN祖語の4母音と大野が上代日本語から内的再建した日本語祖語の4母音をダイレクトにつなぐような議論はちょっとどうかな。
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- 836
- 699
- 2014/04/24(木) 21:07:16.05
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久々に参上w
大変申し訳無いが、399説(の立論の方向性)に正直関心がないので、
(俺にはどうでもいい議論に見える。特にo1の意義。単に過渡期の一つの形なだけじゃね?)
暫くたまにromってたんだけど、>>835が面白そうなので。
ペラール説的な発想は、少なくとも、たたき台としては重要かもしれない。
この発想、そのすぐ後のアクセント論でも明確なんだけど、
「謎の区別があったら、未知の音素を、必要なだけどんどん立ててしまおう。
音素が大インフレを起こしても、とりあえず構わない。精査はその後すればよいのだから。」
という考え方になる。
早くから精査し過ぎると、見落としが出てくる可能性が否定出来ないから、
とりあえず「大インフレ論」は、非常に重要な視点になると思う。
大野4は、確かに精査しすぎかもね。
なお、AN説については、台湾→南西諸島→九州というルートを想定する人は、実はあんまりいない。
大陸の祖語が、江南から直接九州、または朝鮮のフェリー沈没のあたりを経由、という説が多い。
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- 837
- 2014/04/24(木) 21:16:17.91
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>>835
それについてなんだけど、考古学によればAN民族は台湾から先島諸島までしか北上してないんだよね
先島諸島と沖縄諸島の間にはかなりの距離があって、古い時代の人々はこの距離を航海できなかったらしい
だから台湾→沖縄→九州という流れではない
他のルートを考えると、AN民族が中国南部から台湾に渡る際に日本にも渡ってきたという可能性も考えられる
(つまり、AN祖語と日本祖語が共通の祖語から派生したという考え)けど、これだと日本語と西MP語族との顕著な類似を説明できない
じゃあどのルートで日本に来たかというとそれも難しいんだけどね
でも、少なくとも沖縄は通ってないのは確実だし、定説通り琉球語は日本語から後世に派生した言語と見なして問題はないと思う
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- 838
- 699
- 2014/04/24(木) 21:42:53.33
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さらにペラール説に関連して。
俺が気になるのは、もう一つ「山口佳紀説」なんだよね。
俺は、個人的な思考スタイルとして、母音三角形から「幾何学的」に考える癖が強く、
母音の組み合わせから、いわば「代数学的」に考えるのは、正直とても不得意。
山口説は、俺は何から何まで頭を抱えてしまう難解な説なのだが、
彼の説は「徹底して代数的」なので、
俺の手が届かない、何かの重要な説明をしているような気がしてならない。
俺は琉球方言も得意じゃないので、苦手なもの同士になるんだけど、
ペラール説と山口説の交点に、何か重要な鍵があるような気がする。
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- 839
- 2014/04/25(金) 11:12:05.67
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言語資料が比較的新しい時代の琉球諸語を根拠にして日琉祖語が6母音として再建するのは無理があると思うんですが・・・・
このペラール説というのは斯界で広く受容されてる学説なんですか?
アマチュアの私は初めて知ったけど。
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- 840
- 2014/04/25(金) 18:27:59.20
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つまり
AN祖語(4母音){ブラスト推定}
AN祖語祖語<
日本語祖語祖語(江南あたり?)↓
上代日本語祖語(4母音){大野推定}
日本語祖語(母音数不明){ペラール推定では6母音}<
琉球諸語祖語(6母音){ペラール推定}
うーん、ペラール説は琉球諸語の問題とするしかないのかな。
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- 841
- 390
- 2014/04/26(土) 07:12:02.49
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>>840
分岐はもっと新しいところにくるんじゃないかな?
「日琉祖語の分岐年代」のpdf見ると、「上代東国方言や八丈語の資料も*eと*oの再建を裏付けている」
とあることから、上代東国方言の分岐時にはまだ6母音の痕跡を残していると見るべき。
(たぶん形容詞や動詞の連体形「長け」「行こ」などのことを言っていると思われる)
日AN祖語
↓――――――――――――――――――↓
日琉祖語(江南あたり、6母音) AN祖語(4母音){ブラスト推定}
↓――――――――――――――↓
上代日本語祖語(6母音) 琉球諸語祖語(6母音)
↓―――――――――↓
近畿方言祖語(4母音) 東国方言祖語(6母音)
↓ ↓
近畿方言(8母音) 東国方言(5母音)
こうかと。
分岐不明の音変化が出たら新しい音を再興すべき、っていう考えは比較言語学の王道だけど、
ちょっと今までの常識とはかけ離れてるよな。
>> 838
米の伝達もそのルートらしいね。
ただいつも思うのが、先島諸島〜沖縄本島を渡れない連中が江南〜九州みたいな
遣唐使の時代だって死ぬルートを渡れるのかっていう疑問。
>> 837
いや、他の人も興味なかったみたいだよ。正直すまんかった。
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- 843
- 2014/04/26(土) 09:36:27.63
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日本語とAN語族が同系統であることなんて定説にもなってないのに、そっちの4母音の説明の都合が悪くなるからって、
明らかに同系統であることが証明されてる琉球諸語との比較で出された6母音説をすぐ否定しようとするのは態度としてどうなの?
まずは日本語と琉球諸語の語形をきっちり説明できる祖語を再構するべきで、
AN祖語との比較はそれからやることだと思うんだが。
村山に悪く言えば傾倒してる人が多いようだけど、そういう議論をするならまずは日琉祖語の土台を固めてからじゃないかい?
ペラールの説はちゃんと比較言語学の王道の手続きに沿ったものだと思うし、「行き過ぎ」とか「常識とかけ離れてる」っていうのはどうかな。
6母音なら「大インフレ」と言うほどでもなく普通に有り得る母音数だし。
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- 844
- 2014/04/26(土) 10:26:00.18
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本土の諸方言を総合しても基本的に5母音であって上代の母音体系(仮に非5母音だとして)にたどりつけないのに、
同じぐらい時間たってる流求から6母音だとどうして分かるものなの?
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- 845
- 2014/04/26(土) 11:31:50.99
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>>844
本土の諸方言が分岐したのよりも琉球諸語が分岐したほうが古いんだから、
琉球諸語にのみ残ってる痕跡があっても全然不思議じゃないと思うけど。
「同じぐらい時間たってる」わけじゃないだろう。
本土方言の発音を比較しても、鎌倉時代より前に遡ることは難しいけど、
琉球諸語には本土での奈良時代以前に遡る特徴が残っている。
例えばイ・エ・オとヰ・ヱ・ヲの区別とか、ハ行のp音などは
本土方言には一切残存していないが、琉球諸語には残っている。
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- 846
- 2014/04/26(土) 13:49:02.22
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>>840-842
日本語とAN語の分岐がそんなに古いのはあり得ない
仮に中国南部で共通祖語から日本祖語とAN祖語が分岐したなら、日本語はもっと台湾諸語に類似していなければおかしいはず
しかし、実際には日本語の子音体系は台湾諸語とはあまり対応しないし、台湾諸語との対応語も少ない
子音体系に関しては複雑なAN祖語からスタートして日本語以上に単純化したポリネシア諸語の例もあるから問題ないけど、対応語の少なさに関しては説明がつかない
日本語はもう少し時代を下った、西MP語族からの分岐と考えるのが妥当
フィリピンやインドネシアの諸語と同系だろう
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- 847
- 2014/04/26(土) 14:28:11.81
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しかし、ANの原郷は台湾と推定されていて、
フィリピンは台湾の南で、日本は北なんだよね。
地理的にちょっと難があるよね。
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- 848
- 2014/04/26(土) 15:50:08.94
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黒潮に乗ればフィリピンから日本まで直通で来れるんじゃないかな。
北欧のヴァイキングが北海から地中海のシチリアまで大航海して建国した例もあるんだし。
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- 849
- 2014/04/27(日) 15:56:30.61
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ベラール説とやらが俺は観れないんだけど、
観てもいないのにものいうのも気が引けるんだが(そのURLを踏むと、承認しますか?とかいろいろ出てきて、承認しますってしても見れない)、
どうやって琉球諸語を6母音と認定したのか説明してくれないかな?
おもろそうしは日本語の仮名表記されてるはず、たとえ、琉球諸語が100母音あろうとも、琉球諸語は5母音としか推定できないぞ。
いや、見れない人間が文句を言ってもおかしいけど、5母音しか表記できないかな文字を借用した琉球諸語からどうやって6母音という話が出てるんだ
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- 851
- 2014/04/27(日) 19:28:55.58
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>>849
「おもろさうし」という文献資料に頼るのではなく、
どちらかというと現代琉球諸語から琉球祖語を再構し、
それと上代日本語(およびその内的再構から導き出される日本祖語)を比較して、
日琉祖語に存在したと思われる母音を再構している。
琉球諸語の多様性を甘く見ていないか?
「おもろさうし」だけではあくまで沖縄語(沖縄本島南部およびその周辺の言語)の古態しか分からない。
しかし、奄美語から与那国語までの現代諸語に共通して見られる特徴があれば、
それは琉球諸語の分岐した年代(すなわち琉球祖語の年代)に遡る可能性が高いと考えられる(共通改新と考えられる場合はもちろん除く)
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- 852
- 2014/04/27(日) 19:35:06.56
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>>850
「琉球方言の分岐は9世紀〜10世紀とするのが定説」って、何を言ってるんだ?
確かにそういう説も無いわけでもないが、様々な説の中でかなり新しいほうに推定した下限の説だろう。
昔から古墳時代あたりの年代に推定する説が多いし、上代語や、それより古い形を残したと考えられる形態も多い。
少なくとも8世紀の時点で分岐していないと説明できない言語事実が多いのだから、9〜10世紀というのは信じがたい説だ。
どうもこのスレの人、AN語説には熱心な割に、琉球諸語についての基礎知識を欠いている人がいないか。
まずは日本語族の中で足元を固めておかないと、他の語族と比較なんてできないだろう。そこはしっかりしてほしい。
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- 853
- 2014/04/27(日) 20:04:44.68
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アン語て、何でんねん?
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- 854
- 390
- 2014/04/28(月) 07:35:12.23
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>>852
分岐の根拠を9世紀くらいに持ってくる説の根拠は、だいたいの場合ハ行転呼音が琉球諸語でも見られることによるものだと思う。
これだけ素直に観察すると、分岐年代は9世紀近辺に持っていかざるをえないんだけど
一方でエとイェの区別に相当するものを持っていたりと、古い時代の言語現象の残存も多いんで、みんな悩んでるところなんだ。
で、今までの俺の知識だと、琉球語は5母音になってからの音変化しか遡れない、と思ってたので
さっき見たペラールの説がにわかには信じられないわけよ。
850-851にあるとおり、URLから見れる情報には概略しか載ってないんでもうちょっと根拠がほしいなと。
853は琉球語に詳しそうなんで、基礎知識がつかめそうな書籍とか、
あるいはペラールの一番よさげな論文とか情報持ってきてくれない?
俺もむっちゃ興味ある。
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- 855
- 2014/04/28(月) 07:59:07.07
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7世紀に日本祖語から分岐しましたね。
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- 856
- 2014/04/28(月) 22:22:03.07
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>>854
「9世紀近辺に持っていかざるをえない」「みんな悩んでる」って、そんなこと本当に言えるだろうか?
9世紀説を支持してる人ってほとんど見たことがないが…
ハ行転呼は結局「語中での有声化」「語中での摩擦の弱化」というごく普遍的な音韻変化の組み合わせ。
よくある音韻変化が共通に見られるとしても、「共通改新」と捉えて何の問題もない。
ハ行のp音の保存、ア行エとヤ行エの区別の保存、イ・エ・オとヰ・ヱ・ヲの区別の保存など、
これらは9世紀よりも前に分岐したと考えないと説明できない。
例えばゲルマン祖語の *īsą は英語でもドイツ語でも /aɪs/ になっているけど、
これをもって英語とドイツ語の分岐は17世紀以降だとは言えないし、
北京語でも広東語でもいわゆる尖団の区別が失われて合流しているけど、
それをもって北京語と広東語の分岐は清代以降だとは言えない。
さらに言うなら、ハ行転呼に限ったって、琉球諸語では「大」(おほ)を「ウプ」「ウフ」のような語形で残している方言が多いという事実がある。
円唇母音 /o/ に挟まれた環境では /p/ がハ行転呼を受けずに残った例と見られる。9世紀以降の分岐とするとこの説明は難しい。
あと、根拠としてはだいぶ弱くなるが、言語年代学的な推定でも琉球諸語と日本語との分岐は9世紀よりかなり古い結果になることが多い。
誤差も大きいから何とも言えないけど、一般的に考えても、分岐から1000年強にしては基礎語彙の違いが大きすぎる。
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- 857
- 2014/04/28(月) 23:21:30.26
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だで、9じゃ無くて7世紀だら?
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- 859
- 2014/04/29(火) 16:34:59.02
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琉球方言の分岐は少なくとも8母音体系が崩壊した後だと考えるのが定説だったと思うんだけど違うの?
だから9世紀頃って言ったんだけど
遅いものだと、11世紀〜12世紀頃の分岐とする説もあるよね
いずれにせよ、上の資料だけでは説を肯定するにも否定するにもあまりにも簡潔すぎる
あれだけじゃ「こういう説もあるんだ」としか言いようがないし、独自の解釈でもいいからもう少し深く説明してほしい
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- 860
- 2014/04/29(火) 18:24:07.75
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>>897
横レススマソが広東語は尖団の区別は失われてないんだが(´・ω・`)
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- 861
- 2014/04/29(火) 22:00:05.18
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>>859
琉球諸語では日琉祖語の*uiと*əi(上代日本語ではいずれもイ乙類になった)の区別がかなり明確に保存されているから、上代日本語よりも古い時代に分岐したのは間違いない
ペラールの論文にあるように、波照間方言では*ki、*kui、*kəiが相互に区別されていたりする
八母音体系が完全に崩壊した後に分岐したあとに分岐したなら、こんな現象はあり得ない。
波照間方言を抜きにすれば琉球諸語は確かに5母音体系の祖語に遡れるように見えるが、
それでも日琉祖語の*uiが琉球祖語の*iに、日琉祖語の*əiが琉球祖語の*eに対応している
例えば「木」は琉球祖語で*keとなるように見えるがこれは*kəiだからだし、「落ちる」は*oteruのように見えるがこれは*ətəiruだからだと考えられる。
ハ行にp音を保存しているのも本土の中央語では9世紀前期には失われていた特徴だし、オとヲの区別も10世紀前期には失われた特徴。
11〜12世紀なんて推定はほとんど見たことがないし、間違っても定説ではあり得ない。
確かにその時期に入ったと推定できる借用語などはあるが、こういう場合は古いほうが分岐年代で、新しいほうは共通改新や借用と見なすべき。
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- 862
- 2014/04/30(水) 01:05:22.16
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上代日本語で短母音化した二重母音の区別が残っているだけなら、それは別にAN語との関係で問題ではないよね。
二重母音の6母音なら、整合的に4母音説に取り込める。
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- 863
- 699
- 2014/04/30(水) 01:24:30.42
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ちょっとだけ交通整理。
ペラール説の「恐るべき」キモは、すでに指摘されているけど、
日琉祖語の想定母音「6」が、内的構成の「大野4」に「先行する」と考えていること。
つまり、6→4→8(7)→5となる。論旨が短すぎるが、大野4自体は、否定されていない。
844の批判が鋭く的確であって、大野4自体と、「ANが4であること」は、
たとえ大野自身が勝手に妄想(?)していたという事実があったとしても、論理的に別の話。
ペラールは、大野の内的再構に【先行する】問題を、比較言語学的に論じている話で、示唆するところは大きい。
大野の再構で閉じてしまった議論を、再び開かせる意義がある。
従来の他の説が、大野の先(プレ大野)を見通していた可能性もあるからだ。
俺は山口説に注意を喚起してみた(丸投げだけどさw)けど、服部説なども含めて、
従来、「大野4&8‐森7モデル」に駆逐されたとされた各説についても、再考すべき価値はあると思う。
なお、俺は琉球方言の分岐年代に関しては、「こだわるべきではない」と思っている。
切り込み方を変えると、全く異なる年代が出てくるのが琉球方言。
アクセントに関しては、どうみても西南九州アクセントのただの延長で、論理的には14世紀以降という数字すら出てくる。
俺自身は、松森ABC説は、緩やかながら傾向を持っている以上、二次変化と理解しているので、
現在の近畿以上の古形は、アクセントについては無いと理解している。
にも関わらず、ペラールはここでも平安末京都の5+αに、当然のものとして、そのままABCを「足し上げる」ので、
それで、「方法論的インフレ説」と言ったのさ。
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- 864
- 2014/04/30(水) 06:50:56.26
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>>863
>アクセントに関しては、どうみても西南九州アクセントのただの延長で、論理的には14世紀以降という数字すら出てくる。
>俺自身は、松森ABC説は、緩やかながら傾向を持っている以上、二次変化と理解しているので、
>現在の近畿以上の古形は、アクセントについては無いと理解している。
いやいやいやいやいや、そんなむちゃくちゃな…
松森説は明らかに琉球祖語に日本祖語とは別のアクセント区分があったことを示しているし、
日本祖語と琉球祖語で別の区分が再構できる以上、それを組み合わせた日琉祖語には
さらに別の区分が再構できると考えるのは比較言語学的に至極真っ当だろう
日本祖語の「類」と琉球祖語の「系列」の違いが、アクセントの中に閉じる問題か(例えば長母音と関係があるなど)という問題はあるが、
この2つの違いは、歴史時代以前の、日本語のアクセントや音韻を探る重要な鍵になりうる情報だろう。
「二次変化」というのは、例えば外輪東京式に対する北奥羽式などで見られるように、
明確な条件によって祖形からの変化が説明できるような場合に用いるべき。
日本祖語の「類」から琉球祖語の「系列」を説明しようとしても、その「二次変化」の条件は説明できない。
二拍名詞四類・五類のどの語がB系列で、どの語がC系列になるか、日本祖語をいくら眺めてもその情報は出てこない。
そうである以上、日琉祖語には何らかの別の区分を立てるのが比較言語学的な常道だろう。
繰り返しになるが、規則も立てられないのに「二次変化」などの説明に逃げるべきではない。
アクセントの問題は、音韻の問題(特に上代特殊仮名遣を含む母音の問題)と決して無関係ではないと考えられるから、
そこで「西南九州アクセントのただの延長」などとおかしな理解をしているようでは困る。
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- 865
- 2014/04/30(水) 06:58:20.21
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一応念の為に補足しておくと(これは単なる書き間違いと思うが)
「類」と「系列」の所属語彙の違いを仮に無視するとしても、
琉球祖語に立てられるのは、二拍名詞で1・2/3・4・5の「西南九州二型式」に近いアクセントではなく、
1・2/3/4・5の「外輪東京式」に近いアクセント。
二拍名詞に3つの型を区別する、外輪東京式に近いアクセントは、
徳之島、沖永良部島、沖縄本島北部、那覇、久米島、与那国島など各地に分布しており、
各方言で明確な対応が見られる。
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- 866
- 2014/04/30(水) 08:09:50.28
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大野4に先行して、ペラール6があるとするなら、
大野4は上代語と琉球諸語分岐語ということになるのかな?
大野4〜上代8(森二重母音含む)〜現代5という流れを見ると、
中舌母音や二重母音が形成されては、前舌母音や後舌母音に合流して消えていくというのを繰り返していて、
そういった中舌母音や二重母音が大野4以前にあったのが、ペラール6の正体と考えればいいのかな。
てっとり早く理解するなら。
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- 867
- 2014/04/30(水) 08:10:42.60
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867
二行目訂正
大野4は上代語と琉球諸語の分岐後ということになるのかな?
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- 868
- 2014/04/30(水) 11:55:50.22
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6-4-8母音をへたって、5母音化以後は大体安定して1000年以上続いてるのに
その前の日本語どんだけ母音変わってんだよと思うね。
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- 869
- 2014/04/30(水) 12:15:29.27
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a, i, u, e, o の5母音体系が特別に安定だから、それにいったん到達した言語はしばらく安定した状態を保ちやすいというだけで、
それ以前には激しい変化があっても別に不思議じゃないと思うよ。
例えばスペイン語はここ数百年目立った母音変化が無いようだけど、
英語、フランス語、朝鮮語などの母音変化はめまぐるしい。
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- 870
- 2014/04/30(水) 12:32:47.08
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俺は5母音が安定してるから、1000年も安定してるとは思わないなぁ。
やっぱり、中舌母音は不安定なんだよ、だから、生まれては前舌母音や後舌母音に合流しちゃう。
けど、そんな不安定な中舌母音や二重母音も、普通に前舌母音や後舌母音の連続の中で生まれちゃう。
そこで、1000年の安定を作ったのは、日本語がモーラ言語になったからじゃないかな。
直観的な考えで、なんの根拠もないけど
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- 871
- 2014/04/30(水) 13:28:14.58
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本州だけでも5母音ではなくなった方言が山ほどあるからモーラは関係無さそう。
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- 872
- 2014/04/30(水) 14:13:33.32
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>>804
遅レスですが、作ってみました。
美味しかったです。
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- 873
- 390
- 2014/04/30(水) 15:52:41.42
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いや室町時代に6母音体系になってるし、特別5母音で安定してるわけじゃないよ
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- 874
- 2014/04/30(水) 18:03:08.42
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長母音に限って言えば、アウの融合で開音のオーが発生して、17世紀に消滅するまでの3〜4世紀ほどは6母音体系だったね。
短母音は変化しなかったけど、連母音の発生と融合による長母音の発生、長母音の合流というのはそれなりの変化とも言える。
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- 875
- 2014/04/30(水) 19:59:30.56
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>>874
そこなんだよね、短母音は変化しなかったけど、連母音の発生と融合による長母音の発生と合流って、
俺が直観的に日本語がモーラ言語だったからだと思うんだよね。
イウって発音はユーになるし、ウイはウイだし、エオはエオで、オエはオエだけど、
これ、モーラの縛りなくて、英語みたいなストレスアクセントで、ストレスとストレスが等間隔になってリズムの等時性があると、
ストレスとストレスの間のストレスが来ない部分が長いと早口言葉みたいになるし、弱いアクセントしかないからはっきり発音しない弱形になるし、
そういうモーラがない環境が、中舌母音や二重母音を生み出しやすいんじゃないかって思うんだよね、根拠なしに直観だけど。
けど、しっかりモーラあれば、短母音が連続しても、中舌母音は生み出されない、それが、まがりなりにも安定的な1000年を産んだんじゃないかなって思う。
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- 876
- 699
- 2014/04/30(水) 20:06:59.55
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>>864-866
批判はご尤も。現在の通説からすれば、そういう批判が来るのが当然でしょう。
ちょっと踏み込み過ぎましたかね。アクセント論に関しては、
私がちょっと風変わりな独自の説を持っているので、うっかり踏み込み過ぎました。
古い説の筆致でごまかそうと思ったけれど、ごまかしきれなかったw
ちょっとスレチになりますが、琉球方言のアクセント論について、私の見解を簡単に述べようと思います。
まだまだ練られておらず、みなさんどころか、藤井も含めて叩かれるような面がありますが、
その点は分かっておりますので、ご容赦ください。考える種としての試論の試論として。
理解の鍵は、平安京都アクセントを記した類義抄自体の、「類番号の配列」にあります。
これ、なんとなく並べているのではありません。
L・高起類が先、低起類が後。
M・下がり目・上がり目が遅いほうが先、早い(語頭に近い)ほうが後。
ポイントは、Mの法則にあります。2音節名詞の表と、3音節名詞の表と、
松森ABCと類義抄アクセントの類を対応させた表を、少し眺めてみてください。あることに気づきませんか?
「類番号が大きいほど、C系に偏る(類番号が小さいほど、B系に偏る)」のです。
そして、3音節名詞6類7類に至っては、C系列一択になります。3音節で混乱しているのは4類5類だけ。
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