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  • 1
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  • 2012/06/23(土) 20:31:32.19
前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/

立てた

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  • 390
  • 2013/10/07(月) 07:10:33.23
>>468
o1への転写は100%ないの?
それなら少し理由を考えなきゃいけないんだけど、
もしo2への転写が多いくらいの話だったら日本語側で上代特殊仮名遣いが崩壊してたのかもしれないよ
なんせ東国方言は畿内に先立って崩壊していたんだし。

ひょっとすると東国は8母音時代がなかったのかもしれないし。

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  • 474
  •  
  • 2013/10/07(月) 08:35:02.53
>>473
東歌の様相は、どうみても「先に8母音が崩壊した」とは言えないはず。
東国方言の音韻の手短なまとめを、
前スレ699説の、699直前の議論から一部転載する。

>東歌の「訛り」は、
>・イ乙とウがgdgd
>・エ甲がアになる
>・エ乙がエ甲になる
>・エ乙とオ乙がgdgd(引用註:中部地方の場合)
>・一部のウがオ甲となる(これは文法的問題とされる)

699説の意義はさておき、この客観的様相から、
「先に崩壊し(てaeiouになってい)た」と、どこをどう捻ったら解釈できるのか、
俺には不思議でしょうがない。
母音数との関係では、「乙類の、甲種からの独立音性」を「補強」する側の変化・混同ばかり。

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  • 475
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  • 2013/10/07(月) 14:42:23.61
>>472
別に大野説でも村山説(二段活用がAN語起源で先、四段活用がツングース起源で後とする)でもいいんだけど、それだと>>461とどう整合性を取っていいのかが分からないんだよね
俺は二段動詞と四段動詞のどっちが先だったかはともかく、四段動詞の活用語尾の起源は村山説に従ってツングース起源の-riだと思ってるんだが、それだとツングース語が入ってからも日本語に語末子音が残っていたと解釈しなければならなくなる
ただ四段活用の已然形の語尾が-e2であることを考えるとそもそも語幹に語末子音があったとも言えなくなるし、その辺りをどう考えればいいのかがさっぱり分からない
四段活用をツングース語流入前の五母音(1)にまで遡る最古の活用形態と考えてもいいけど、そもそも四段動詞がカ変などより古いという根拠が無いとそう主張するのは厳しいし
あと、カ変の語幹って-o1終わりじゃなくない?
カ変の未然形と命令形の活用は-o2だし、語幹に-o1を再構する根拠は無いと思う

松本説というと、類型地理論だっけ
正直あれは電波説の類だと思う
LとRの区別の有無なんて他の言語の影響で簡単に変わるし、形容詞の形態や一人称複数の排他性なんて歴史時代の日本語だけ見ても大きく変化してるし
というかあれはどう見ても日本語が南方起源であるという結論が先にあった上での立論だからなあ…

多分その順番は成り立たないんじゃないかな
日本語と関係があるのはAN祖語じゃなく台湾諸語と分岐した後のマラヨ・ポリネシア諸語だと思われる(村山説によれば日本語と台湾諸語の対応はかなり希薄)けど、
MP祖語の時点ではまだAN祖語のeはeのままで中舌になってなかったとされてる
eがəに変わったのは比較的遅くだし、əになった後に日本に来たというのは無理がありそう
それに、>>458をベースに考えるなら、仮に5母音体系を持った正体不明の日本語祖語があったとしてもAN語のəはaかeかoに吸収されて独自の音素にはならないと思う

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  • 476
  •  
  • 2013/10/07(月) 14:57:46.86
動詞活用はa,i1,u活用とo2,i1,u活用があって
前者が四段, 後者がカ変サ変
前者の派生が下二段、後者の派生が上二段
ということじゃなかったか

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  • 477
  •  
  • 2013/10/07(月) 16:30:17.93
脇からですいませんが、動詞活用の起源の議論がおもしろそうなんですが、
そこらへんのあらましを知るための本を紹介してはもらえないでしょうか?

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  • 478
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  • 2013/10/07(月) 16:35:15.36
大昔のスレから転載。390は、大野説ではなく別の考え方(大野に先行する説じゃなったかな)
大野説は次のとおりになる。ポイントは、
・未然形を考慮から外している
・o1は関係なくなる

27 : 名無し象は鼻がウナギだ![] 投稿日:2008/10/14(火) 16:02:43 0
大野晋説
*a、i、u、Oが本来的な母音
*ai→E、ia→e、Oi→I、ui→I、ua→oのような母音融合により新しい母音I、e、E、oが生まれた。

*四段、カ変、サ変、ナ変、ラ変は語幹が子音終わりである。
*上一段はi、上二段はuまたはO、下二段はaで終わる語幹を持っていた。

*連用形は、語幹に-iという接辞が加わった。
四段(咲) sak-i→saki カ変(来) k-i→ki サ変(為) s-i→si ナ変(去) in-i→ini ラ変(有) ar-i→ari
上一段(着) ki-i→ki 上二段(起) OkO-i→OkI (尽) tuku-i→tukI 下二段(明) aka-i→akE 

*命令形は、子音語幹の場合、連用形に感動詞-aが加わった。ただしカ変だけはその交替形-Oが加わった。
母音語幹の場合、末尾がやや長母音であるため、母音連続を回避して-yO(東国方言では-rO)を加えた。
四段(咲) saki-a→sake カ変(来) ki-O→kO サ変(為) si-a→se ナ変(去) ini-a→ine ラ変(有) ari-a→are
上一段(着) ki-yO 上二段(起) OkI-yO (尽) tukI-yO 下二段(明) akE-yO 

*終止形は、-u(居)が連用形に加わることでできた。ラ変には意味上重複になるので-uが付かなかった。
上一段では古い時代には終止形が連用形と同形だった。
四段(咲) saki-u→saku カ変(来) ki-u→ku サ変(為) si-u→su ナ変(去) ini-u→inu ラ変(有) ari→ari
上一段(着) ki- →ki→kiru 上二段(起) OkI-u→Oku (尽) tukI-u→tuku 下二段(明) akE-u→aku

*連体形は、終止形に-ruが加わることで出来た。四段とラ変は語幹に直接-ruが付き、子音連続を回避するためrが脱落した。
四段(咲) sak-ru→saku カ変(来) ku-ru→kuru サ変(為) su-ru→suru ナ変(去) inu-ru→inuru ラ変(有) ar-ru→aru
上一段(着) ki-ru→kiru 上二段(起) Oku-ru→Okuru (尽) tuku-ru→tukuru 下二段(明) aku-ru→akuru

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  • 479
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  • 2013/10/07(月) 19:19:09.09
已然は?

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  • 480
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  • 2013/10/07(月) 19:48:42.68
ラ変の「あり」に居る「ゐる」の語幹は/wi/になるだろうから、これが-u(居)という音だったのはまぁわかるとして、
ラ変の「あり」に居るの語幹が付いたら、意味上重複になるってのはわからんでもないんだが、
そしたら、なんで「居る」って終止形はできたんだろうな。
いや、その説がおかしいって反論してるんじゃなくて、不思議だなと。
「あり」よりももっと直接的な意味重複だろうに。
みてみるとか、いている(いてる・いとるが普通か?)とかを言う人がいるようなものかな。

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  • 481
  •  
  • 2013/10/07(月) 20:15:05.65
>>480
意味からして、居(wu)が自動詞で居る(wiru)が他動詞なのでは?

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  • 482
  •  
  • 2013/10/07(月) 20:44:15.71
元々は連用形が終止形兼ねてた、東国方言で終止形が連体接続してる名残があるから
終止形がもともと連体形だったみたいな話だっけ

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  • 483
  • 390
  • 2013/10/07(月) 22:20:32.24
>>474
その書き込みだけ見ると確かに崩壊して無さそうにもみえるな。
俺の知識もWikiとそこら辺のサイトみただけだから大したことないけど
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%B9%E8%A8%80
東国では主に
(1)イ列音がウ列音になる。
(2)エ列甲類音がア列音になる。完了の「り」(中央語ではエ列に接続)がア列に接続する。
(3)エ列乙類音がエ列甲類音になる。
っていう感じでそれなりに母音の数は収束してるよ。本文にも「中央より早く崩壊が進んだ」って書いてるからこれ信用しちまった
なんか反例あったら教えて。

ちなみに(1)と(2)には共通の性質があって、ui1→u、i1a→aのように、
母音重複を融合音で解決するんじゃなくて母音の脱落で解決する傾向にあったと思われる。

あと長野・静岡はこれらの特色は薄いらしく、そのかわり
(4)オ列乙類音とイ列音、エ列乙類音が混同される
が見られる。関東とは別の言葉っぽい。

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  • 484
  • 390
  • 2013/10/07(月) 22:48:41.97
>>475
>riだと思ってるんだが、それだとツングース語が入ってからも日本語に語末子音が残っていたと解釈しなければならなくなる
>ただ四段活用の已然形の語尾が-e2であることを考えるとそもそも語幹に語末子音があったとも言えなくなるし

どういうことなの・・・・?
自分的に補足すると
1) 動詞の活用の起源は連用形。これに様々な接尾辞がついて現在の動詞の活用ができた
2) 連用形-iの起源はツングース祖語(?)にある-ri
3) 四段動詞は大野説と同じく子音終わり、そのため四段活用があるということは-riが入ってきた時に同時に子音終わりの音があった
4) 子音終わりの音があった時代は母音重複を許す時代と同じだった、そのため融合母音は必要なくi2e1e2は存在しなかった
5) ところが已然形にe2が存在するため、3)の前提と矛盾する

こういう論理展開かな?普通に考えると1)2)3)4)のどっかが違うんだろ
村山七郎読むともうちょっとわかるもんなんかな

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  • 485
  • 390
  • 2013/10/07(月) 22:49:49.86
>>478
あ、ほんとだカ変はo2じゃん。勘違いしてた。
つーか大野説だったらo1を本来的単母音に数えるわけねーよな。

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  • 486
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  • 2013/10/07(月) 22:56:44.00
つまり、いまの終止形は、〜ます、みたいな、食べ+ます、というようなもんで、〜ます、が、古語の居るの語幹がその役割を果たしていて、
連用形に語尾がついた形だったということなんだろうけど、
終止形がもともと連体形というのは、連体形と終止形がいっしょくたになった、
中世以降、近世からの日本語と同じような状態だったってことかな?

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  • 487
  •  
  • 2013/10/07(月) 23:42:50.02
>>481
"居(う)"がワ行と考えてる同志がここにも居たとは!

"居(う)"/"居(ゐ)る"は自他というか二段/一段の差なんだろうね。
ちょうど嚔(ふ)と"嚔(ひ)る"の関係と同じで。
u+a→o1だから、wu+ari→wo1ri→wori(居り)とも辻褄が合う。
なので、終止が"居"由来というのには懐疑的だね。
急居が "つく" でなく "つきう" と読みがなが振られるのもワ行と考えると当り前に見える。

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  • 488
  •  
  • 2013/10/08(火) 00:15:31.80
>>482
昔、活用の成り立ちを自力でつらつら考えていてその結論に達したことがあるけど、
>東国方言で終止形が連体接続してる名残がある
は知らなかった。いい情報サンクス。

>>486
>終止形がもともと連体形というのは、連体形と終止形がいっしょくたになった、
>中世以降、近世からの日本語と同じような状態だったってことかな?

たぶんそうなんだろうと思う。
 連用:-i1、終止:-i1、連体:-u が
 連用:-i1、終止:-u、連体:-u になり、でも同じだと不便なのでもう一度連体に-uをつけて
 連用:-i1、終止:-u、連体:-u/-uru になったんだろうと思う。

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  • 489
  • 488
  • 2013/10/08(火) 00:22:37.04
で、連用:-i1、終止:-i1、連体:-u 時代の生き残りがラ変(とナ変、カ変)になっただろうな、と思う。

ナ変/カ変は終止:-i1のまま残ったけど、やっぱ終止形が-uじゃないのってオカシクね?となって
-uにしたんだけどうっかり-i1残したまま-uをつけたので
終止が-i1-u→u、連体が-i1-u-u→-uruになったんじゃねーか?
…と妄想混じりに考えてたがどうだろう。

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  • 490
  • 488
  • 2013/10/08(火) 01:01:37.28
付け加えておくと、語幹が母音で終わる動詞では
ナ変/カ変と同じ道をたどったのが一段で、四段と同じ道をたどったのが二段。

サ変は四段と下二段のハイブリッド。
自動詞の"する"と他動詞の"する"が四段と二段で、
代動詞としても使われる関係で混ざりやすかったとにらんでる。

ここまで見た
  • 491
  • 488
  • 2013/10/08(火) 01:14:22.69
ついでだ、カ変について。

語幹が子音で終わる動詞には未然(や命令)に-o2を取る動詞が"来"以外にも少なからずあったが、
なんらかの理由で-aに切り替わった。そのとき何故か取り残されたのが"来"である。
"-る"や"-す"をつけた形で-aでなく-o2を取る動詞( "起く/起こる/起こす"、"聞く/聞こす"、"滅ぶ/滅ぼす" )
があるが、これが-o2型未然の名残である。

…となる。

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  • 492
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  • 2013/10/08(火) 01:36:56.30
四段活用で未然形がCoCaになってるやつは
もともとCoCoで有坂法則を満たしてたって意見だよね

松本説だと未然形がaになるのは男性活用、o(2)になるのは女性活用と呼んでたな

ここまで見た
  • 493
  •  
  • 2013/10/08(火) 05:40:21.85
maro2(「まろぶ」などの語幹)ってどう解釈されてるの?
思い切り有坂法則に違反してるけど

>>484
ごめん、言葉足らずだった
補足してくれてありがとう、その論理展開で合ってる
俺は基本的に日本語の形成過程を>>461と考えてるんだけど、それだと四段動詞の語幹が閉音節的であることの説明がつけられないんだよね
活用の起源が連用形である大野説は間違いなく正しいと思うが、思いつくアイデアとしては活用語尾には複数の起源があって成立したのも同時ではないって考えることくらいかな
もしくは、一度>>461を放棄して最初から練り直すべきだろうか

ここまで見た
  • 494
  • 390
  • 2013/10/08(火) 06:38:18.63
東国方言で終止形が連体接続しているっていうのは知らなかった。
あっちは終止形 -u 、連体形 -o のように厳密に分ける方の方言だと思ってたんで。
それともこの -o が終止形の最古の形?

>>488
いやまて、動詞で一番の勢力を持つ四段動詞が連体形に-ruをつけなくても特に不便がなかったというのも不自然だぞ
四段・ナ変は子音終わりの単語で、連体形の接辞は-nuなどのnで始まる音だったんじゃないか?
ナ変だけ-nで終わるため、nの重合をさけるため-unuになって、弱化か何かの影響で-ruになった。

もしくはすなおに連体形の接辞は-ruだったんだけど、-nruを避けるような発音法則が五母音時代(1)にあったとか。

>>480
「ゐる」の方は「座る」の意味だったんじゃないでしょうか古語的には。

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  • 495
  •  
  • 2013/10/08(火) 07:37:40.68
>>480-481 >>487
今でも西日本(近畿を除く)に見られるように、「あり」に対するのは元々「をり」だよ。

「ゐる」は、>>494でも指摘されてるけど、元々は「座る」という意味の一般動詞だった。
だから他の動詞と同様に -u で終わるのだろう。
琉球諸語では、今でも「座る」の意味で「ゐる」に対応する語形が見られる。

「ゐる」が「たつ」と対になる「座る」の意味だったことは、
「立ち居振る舞い」「居ても立ってもいられない」などの慣用句でも分かる。
「座る」から、「その場に居る」、そして単に「居る」の意味になった。

「すわる」は、「座る」と書くと分かりにくいが元来は「据わる」で、
下二段の他動詞「据ゑる」(据う)に対応する五段の自動詞だった。
「その場に自らを据える」から「据わる」ということ。

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  • 496
  •  
  • 2013/10/08(火) 09:12:28.22
>>494
あ、書き忘れてた。

前提:
・ 大野説ベースである
・ a+i1→e2、i1+a→e1、o+i1→i2、u+i1→i2、u+a→o1
・ a+a→a:、i1+i1→i1:、u+u→u:、a+o2→o2:
・ a+u→u:、i1+u→u:、o2+u→u:
・ a:、i1:、u:、o2:、e2。e1。i2、o1の後に更に母音が続くときは子音が入る(典型的にはrかy)
・ a:、i1:、u:、o2:は表記上はa、i1、u、o2とかわらない
・ 東国では u:がo1に化けた?
で488-491は手を抜いて":"を略記したので、
四段では終止が-u、連体は-u:(=-u-u)、
ナ変/カ変では終止が-u:(=-i1-u)、連体が-u:ru(=-i1-u-u)だな。

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  • 497
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  • 2013/10/08(火) 09:23:59.23
訂正:
×a+a→a:、i1+i1→i1:、u+u→u:、a+o2→o2:
○ a+a→a:、i1+i1→i1:、u+u→u:、o2+o2→o2:

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  • 498
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  • 2013/10/08(火) 22:23:40.86
>>492
そこまで強い主張はしないな。
-o2su/-o2ruを派生する動詞は未然が(Co2)Co2Caのタイプが多いとは思うけど、
逆(Co2Caなら-o2su/-o2ruを派生する)は必ずしも言えないと思うんだ。

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  • 499
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  • 2013/10/08(火) 22:46:16.47
>>468
参考までに、日本語からアイヌ語に借用されたと思われる語彙でo/オ段を含むものを拾ってみた

ko(粉、コ甲)
kosonte(小袖、コ甲ソ甲デ)
menoko(女、メ甲ノ乙コ甲)
iso(磯、イソ甲)
toma(苫、ト甲マ)
yanto(宿、ヤド甲)
noki(軒、ノ甲キ甲)
sirokani, sirokane(銀、シロ甲カネ)
pukuru(袋、フクロ甲)

koppa(木っ端、木はコ乙)
sonpa(蕎麦、ソ乙バ?)
tono(殿、ト乙ノ乙)
tomari(泊、ト乙マリか)
tori(鳥、ト乙リ)
pito(人、ヒ甲ト乙)
nomi(祈、ノ乙ミ甲)
inotu(死者の魂<命?? イノ乙チ)
moto(元、モ乙ト乙)
iro(色、イロ乙)

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  • 2013/10/08(火) 22:47:09.87
puntari(秀?、ホダリ)
konkani, konkane(黄金、コガネ)
onkami(拝、ヲガミ甲)
otcike(折敷、ヲシキ)
konci(頭巾<巾子、巾は中古音で真韻B類)
konpu(昆布、昆は中古音で魂韻)
matanpusi(鉢巻<綿帽子、帽は中古音で号韻)
konru(氷)
sori(橇)
sito(団子<粢)
tomi(富)
noko(鋸)
nonki(芒)
posomi(細身の刀)
potoki(仏像)
pone, poni(骨)
sippo(塩)
tunpu(部屋<坪)
imo, emo(芋)
ottena(乙名)
siwto(舅姑)
nuyto(縫い糸)
tanpaku(煙草)
peko(牛<東北方言ベコ)

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  • 501
  •  
  • 2013/10/08(火) 22:48:23.18
sanniyo(算用)
teppo(鉄砲)
tokuy(友人<得意)
tori(逗留)
hoyco(包丁)
tonka(唐鍬)
punkiyo, punki(奉行)
kayso(会所)
kotco(ご馳走)
kito(ギョウジャニンニク<祈祷蒜?)
ratcako(松明<蝋燭)

ontaro(大樽)
sirosi(印)
saro(猿)
nota(料理のヌタ)
noka(像<額?)

借用年代が古い物ばかりとは限らずむしろ明らかに新しいのも混じってるし
そもそも借用かどうか不確かなものもあるが
まあ気にしないでくれ

ここまで見た
  • 502
  •  
  • 2013/10/09(水) 06:39:57.74
>>496
四段動詞の終止形と連体形に、表記に現れない発音の差があったっていう説ね。
俺もこれを信じてるんだけど、その差は母音の長さじゃなくてアクセントの違いだっていう話を聞いたことがある
誰かこれ詳しい人いない?

あと、母音の長さの差は連体形じゃなくて連用形にあったんじゃないかと思ってる
複合音であるi2、e1、e2は少し音の長さが長くて、i1とi2は統合後も音の長さで区別がついていた。

上二段動詞が音便化を起こさなかったのは、この長さによって発音の短絡が起こらなかったからじゃないかと思ってるんだ。

ここまで見た
  • 503
  •  
  • 2013/10/09(水) 07:23:15.58
文献時代の動詞活用アクセント(院政期あたりの体系)でも、
四段動詞の終止形と連体形はアクセントが違っていたことがはっきり記録されている。

四段動詞に限らずほとんどの動詞で、終止形は低く終わるが、連体形は高く終わる。
終止形はそこで終わるが、連体形は後に続いていくという文法的機能の差を反映したものと解釈される。

ここまで見た
  • 504
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  • 2013/10/09(水) 18:25:49.65
>>502
それについておれは全くしらないけど、
英語の発音で言えば、名詞が形容詞として用いられる場合、
名詞? 名詞? みたいな形で、名詞?が形容詞になってるような場合、
?のアクセントは弱形になり、?は強形になりやすく、
英語は等間隔でアクセントのリズムが来るけど、
?の形容詞部分にはアクセントが来なくなるのがふつうみたいな話じゃないの?
連体形は、後ろに体言が来るし、そこらへんで、アクセントが変わるとか?
まぁ、英語はストレスアクセントで、ストレスが弱くなるってのと、
日本語では違いがあるけど、終止形と連体形で発音が変わるというのは、
そういう感じのことかなと、ふと、思った。

ここまで見た
  • 505
  •  
  • 2013/10/09(水) 19:49:59.30
>>499
menokoなんかはどう考えてもかなり古い借用語だけど、日本語のme1no2ko1がそのままmenokoで借用されてることからすると、アイヌ語は当時から5母音だったのでは?

ここまで見た
  • 506
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  • 2013/10/09(水) 21:08:47.88
me1no2ko1は中央ではいつ廃れたんだろう?
東北ではそれより数百年くらい後まで残ってそうだけど

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  • 507
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  • 2013/10/09(水) 22:39:46.68
書き言葉としては廃れていても、口語表現としては結構残っていた可能性もあるんじゃない?
口語表現というか、俗語のようなものは文献では出てこないことはよくある。
また、>>506さんの言うように、東北地方ではかなり古くまで残っていたというのも、ありうるよね。
そうすると、メノコも、比較的近い時代の借用語かもしれない。

ここまで見た
  • 508
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  • 2013/10/09(水) 23:53:57.94
メノコって上代の頃にはもう中央語では死語になりかけてたようなかなり古い言葉だよね

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  • 509
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  • 2013/10/10(木) 02:34:22.92
>>502
院政期の動詞活用アクセント(拍数は現代語基準)
現代東京方言では一類が平板型、二類が起伏型の動詞になっている
この他に、例外的なアクセントを持つ語が少数あるがそれはひとまず除く
現代諸方言では連体形の語形とアクセントが引き継がれ、終止形の語形とアクセントは滅んだ
未然形と連用形には後続する助詞によって二種類あったらしい(詳細は忘れた)

       未然I  未然II  連用I  連用II  終止  連体   已然    命令

二拍カ変・サ変
  一類  高    高    降    降    降    高高   高低    降
  二類  高    低    昇    昇    昇    低高   低降    昇

二拍二段
  一類  高    高    降    降    降    高高   高低    高低
  二類  高    低    昇    昇    昇    低高   低降    昇低

二拍一段
  一類  高    高    降    降    高低   高高   高低    高低
  二類  高    低    昇    昇    低降   低高   低降    昇低

二拍四段・ラ変
  一類  高高   高高   高低   高低   高低   高高   高低    高低
  二類  低高   低低   低降   低高   低降   低高   低降    低降

三拍二段
  一類  高高   高高   高低   高低   高低   高高高  高高低   高低低
  二類  低高   低低   低降   低高   低降   低低高  低高低   低降低

三拍四段
  一類  高高高 高高高 高高低 高高低 高高低 高高高  高高低   高高低
  二類  低低高 低低低 低低降 低低高 低低降 低低高  低低降   低低降

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  • 510
  •  
  • 2013/10/10(木) 05:12:02.58
>>509
日本語の方言ってなんでこんなに方言差が少ないんだろうな
地理的に隔絶されて本土方言と交流が無かった八丈方言や琉球方言でもハ行転呼やその手の語形変化は共通して起きてるし、
発音的な変化は諸方言で大きいけど文法的な変化は日本語ってかなり小さいよね

ここまで見た
  • 511
  •  
  • 2013/10/10(木) 06:11:12.56
>>509
そうそう、それが見たかった。ありがとう
たしか終止形では最後の音が高→低になるか、低→降になるかどっちかなんで
アクセント的に低い音の接辞がくっついたこんせきなんじゃないかって言われてて
その候補が-u(居)なんだよな

アクセントの例外がヲリで、この語だけ低高でおわるんで、意味的に重複するような単語なんじゃないかとのこと。

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  • 512
  •  
  • 2013/10/10(木) 06:59:28.09
どうかな。アクセントは必ずしも語構成を反映してるとは限らないと思うが。

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  • 513
  •  
  • 2013/10/10(木) 17:59:24.84
アクセントは極めて重要だと思う。乙種や無アクセント話者はピンと来ないだろうけど、
甲種話者なら、今でも、アクセントをフルに使って、音素だけではわかりにくい形態素を分節している。

日本語史をみると、一貫して、「遡るほど、膠着成分の独立性が、どんどん増していく」んだよね。
これは膠着語一般の性質ではあるが、日本語は特に急速かつ極端で、
記紀がかすかに示す上代語の最古の形は、もはや独立語じゃね?と言わんばかりのバラバラっぷりになる。

>>509の例は非常に重要で、
終止形語尾が独立して「降」、連体形語尾が独立して「高」を持っており、
連用形語尾最末尾が、どうやら「下がり核らしきもの」を持っていたことが、おぼろげながら見えてくる。
(形容詞だとより明瞭になる。上古までの形容詞の語尾は、もはや後置詞としか思えない振る舞いをする)
そして、未然形は独立完結したアクセント型を持たない。これは今の京都大阪方言も同じ。
さらに、それらを取り去った用言語幹は、二型アクセント(HL二種の平板型)に収斂される。
二型であることは、(十分性は持たないが)用言性のメルクマールだった可能性が高い。

俺自身の推測としては、日本語のアクセントは、内在分析するだけで、
-iや-riなどの考察をするずっと前(歴史的には後の段階)で、
あっさり独立詞に腑分けされてしまうのではないか、と思う。
服部だったか村山だったか、日本語の「活用」は、どこまでも非屈折的だ、と断言していたが、これは名言だと思うよ。

ここまで見た
  • 514
  •  
  • 2013/10/10(木) 19:25:37.70
> 連用形語尾最末尾が、どうやら「下がり核らしきもの」を持っていたことが、おぼろげながら見えてくる。
でも、一類二類で位置が半拍ずれてるよね。
元のアクセントの影響を受けた可能性が少なくない、までは妥当だとは思うんだけど、
ぴったり反映しているか(あるいは祖形をそれだけで単純に割り出せるか)、はNoだと思う。

奈良時代と院政期でアクセントがあまり変わらないようだ、ってのはどこかで聞いたような気がするけど、
活用が成立した時代(っていつなんだろうな? かなり古いとは思うが)まで
遡って同じか?は慎重に考える方が良さそうだ。

ここまで見た
  • 515
  •  
  • 2013/10/10(木) 19:53:28.91
>>514
現存最古の資料が、大変に良く出来た「文字資料」であって(院政期京都アクセント)
現存の諸方言アクセントが、(沖縄のAB群の揺れを除き)すべてそれで説明できる以上、
「祖語構築論の論理射程が、テクニカルに12世紀までしか伸び得ない」というのは、確かに言える。
11世紀以前の形については、他の資料がない以上、論理的に断言が出来ない。

ただ、たったこれだけのことでも、単眼的な内的再構だけで、いろんなことが分かる。
終止・連体・命令の語尾アクセントは安定していて、
これが、独立成分が、比較的新しい時期に膠着したことを、強く示唆する。
連用は、一定の法則を持ちながら揺らいでいて、
独立成分起源ではあるが、膠着の時期がより古かったことを示唆する。
未然は独立の語尾を持っておらず、国文法的発想を取るにしても、
活用形として並べること自体、再考を要する事がわかる。

ここまで見た
  • 516
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:04:35.95
アクセントに独立性がないから活用形として並べることが再考を要することになるってのは飛躍じゃないんですか。

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  • 517
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:20:05.31
ふーむ。
活用形は沢山あったものが(記憶容量節約のために)単純化されて来たのに、
アクセントは逆方向(安定してるのが揺らぐ方向に)に動くのか…不思議だ。

>516
アクセントは置いとくとしても未然形は昔から色々言われてるからねぇ。

ここまで見た
  • 518
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:38:06.09
>>517
単純化は単純化だよ。独立性が高い時期には、それ自体が明瞭なアクセントを持っているのに、
膠着が深化すると、自立語の振る舞いに飲み込まれていって、
見かけ上複雑化するが、実際には、単一単位化が進むわけで、エントロピー自体は増大する。
このへんは、ロマンス語の動詞のあのカオスな人称変化みたいなもん。
癒着度が上がるほど、見た目上は却ってカオスになる。

でも、日本語の活用形って、国文法ベースに考えても、特に減ってないよね。
それとも、ナ変が(共通語では)消えたとか、二段が一段になったとか、そういう話のこと?

ここまで見た
  • 519
  •  
  • 2013/10/10(木) 21:14:48.57
そそ、そっち。活用型と書こうとしてうっかりした。すまん。

ここまで見た
  • 520
  •  
  • 2013/10/11(金) 00:54:23.92
未然形の起源は6種類くらいあるの?

受身系 る(ゆ)、らる(らゆ)
使役系 す、さす、しむ
打消系 ず、じ、で(ずて)
推量系 む、むず(むとす)、まし、まほし(まくほし)
条件系 ば、ばや
希望系 な、なむ(なも)、ね

>>509
>未然形と連用形には後続する助詞によって二種類あったらしい(詳細は忘れた)
そう言わずに思い出してください

ここまで見た
  • 521
  •  
  • 2013/10/11(金) 01:09:39.88
未然形は固有のアクセントを持たない、ということを、具体的に説明してみる。
これは、上古から今の京都まで原則同じなので、現代語も交えて説明する。

未然形接続の助動詞のうち、
る・らる、す・さす、む(推量)、ぬ系統の否定、
このへんは、固有のアクセントを持たず、動詞に膠着した全体が、動詞の型別アクセントの体系に所属する。
他方、
ず・ざり系統の否定助動詞は、固有の「低」というアクセントを持つ。
(これは、「にす」という複合表現だったことの名残)
だから、
国文法でいう助動詞「ず」は、「ぬ系」と「ず系」で、振る舞い方が違う。

これは現代の甲種アクセントにも明確に引き継がれていて、
関西弁否定の「ん」のうち、終止形の「ん」には固有のアクセントがない。
ところが、連用形「で」に接続する「ん」「い」には、「低」というアクセントがある。
「行かんで」と聞けば、これは「行かぬて」の変化と誰もが思うが、実は「行かずて」の変化であることがわかる。
また、伊勢方面から入ってきつつある表現で、一段動詞につく「やん」がある。
例:食べやん=食べぬ。この「やん」も、固有のアクセントを持たないから、これは「ぬ」起源であることがわかる。
他方、有名な「へん」は、アクセント上は完全に連用形接続の振る舞いをする。
だから、「行かへん」という京都弁は、「か」に化けたにもかかわらず、これは未然形ではない。

ここまで見た
  • 522
  •  
  • 2013/10/11(金) 02:05:03.18
未然形の起源が単一でないなら
アクセントも何種類もあって良さそうだけどそうじゃないんだ

ここまで見た
  • 523
  •  
  • 2013/10/11(金) 10:11:41.24
素人目に見ても、る・らる・ゆ・らゆ・す・さす は自動詞・他動詞作成接辞がシステマチックになったようにしか見えなよな
見る・見ゆ・見らる・見らゆ なんて単語群がそれぞれ一個の単語か、未然形+助動詞かなんて正直分類上の都合だけで
日本語の造語機能としてはひとつの機能から発生したもののように見える

ここまで見た
  • 524
  •  
  • 2013/10/11(金) 10:59:22.58
>>513
膠着語的性質はどんどん薄くなっていくんだけど、遡れば単語が独立していく一方かというと
「吾子」「吾妻」など人称接辞のようなものが現れていって一転アイヌ語っぽくなる。

砂時計アラームタイマー
フリックラーニング
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