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  • 2012/10/18(木) 18:24:35.98
人間は霊界へ来たからとて、地上時代といささかも変わるものではない。
その好み、その偏執、その習性、その嫌悪をそのまま携えて来るのである。
変わるのは肉体を棄てたということのみである。
低俗なる趣味と不純なる習性をもつ魂は、肉体を棄てたとてその本性が変わるものではない。
それは、誠実にして純真なる向上心に燃える魂が死と共に俗悪なる魂に一変することが有り得ぬのと同じである。
魂の成長は一日一日、一刻一刻の歩みによって築かれるのである。
すぐに剥(は)げ落ちる上塗りではない。
魂の本性に織り込まれ、切り離そうにも切り離せぬ一部となりきること――それが向上であり成長である。
そうして築かれたる本性がもしも崩れるとすれば、それは長き年月にわたる誤れる生活によりて徐々に朽ちるのであり、織物を乱暴に切り裂くが如くに一夜にして崩れることはない。
ない、ない、断じてない! 習い性となり、魂に深く染み込みて個性の一部となりきるのである。
肉体の煩悩に負け続けた魂はやがてその奴隷となる。
そうなったが最期、純なるもの聖なるものを嫌い、死後もかつての地上の遊び場に赴いて肉の快楽に耽る。魂の本性となり切っているが故である。

(スピリチュアリズムブックスから抜粋2)

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