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- 2002/11/03 08:48
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>>61のつづき
Kaczynski のディストピア的幻想は意図しない結果をえがきだしているが、
これは技術のデザインや使用に関するよく知られた問題であり、明らかに
マーフィーの法則 - 「失敗しそうなものは、失敗する」(実際にはこれは
Finagleの法則だ、かれはそれ自身の中でかれが正しいことを示している) と
関係している。わたしたちが抗生物質を使いすぎたことにより引きおこした
結果は、これまでのうちでもっとも深刻なものかもしれない。つまり、
抗生物質耐性菌や、さらに危険なバクテリアなどの出現だ。マラリアを
媒介する蚊を DDT をつかって除去しようとしたさいにも似たようなことが
起こり、同様に DDT 耐性をもつ蚊をうんでしまった。マラリアのキャリアが
複数の薬に耐えるようになってしまったのだ。
これら多くの事件の原因は明白なようにみえる: つまりシステムが複雑になりすぎ、
多くの部分で相互干渉とフィードバックが起こるようになったのである。
そのようなシステムでは、ささいな変更でも予測困難な結果に発展してしまう。
これは人間の活動がそこに含まれている場合にはとくにいえることである。
わたしは The Age of Spiritual Machines にある Kaczynski の引用を
友人たちに見せることにした。かれらに Ray の本を渡し、引用部分を
読ませる。そして実は誰がその部分を書いたのかを、彼らに発見させて
反応を見るのだ。そのころ、わたしは Hans Moravec の書いた
Robot: Mere Machine to Transcendent Mind という本もみつけた。
Moravec はロボット工学における指導者のひとりであり、カーネギーメロン大学に
おける世界最大のロボット工学研究プログラムの創始者のひとりでもある。
この本はさらにわたしの友人にためす資料を与えてくれた -- とりわけ
驚くほど Kaczynski の議論に有利な資料を、である。たとえば…
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