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  • 2013/09/15(日) 22:51:22.76
◆死者33人「ホテルニュージャパン」火災から30年 (週刊新潮2012.2/9号より)

命拾いしたものの転落人生を歩んだ女もいる。大学受験のために宿泊していた広島市の
女子高生である。<優香さんは寝間着の上にガウンを羽織ったままはだしで廊下を飛び出し、
悲鳴と怒号の中を非常階段を伝って一気に駆け降りた>(中國新聞82年2月9日付朝刊)と
地元紙は彼女の火災体験を紹介したが、その23年後、件の女子高生は<知人に犯行告白
41歳女 指名手配 西五反田の女性刺殺>(東京新聞2005年5月26日付夕刊)と殺人容疑者に
成り果ててしまうのである。女の名前は前田優香。東京の大学に進んだものの、銀座の
ホステスに身を転じ、その後、新宿2丁目でゲイバーを開業する。
そして、同性愛関係にあった同居女性を刺殺。2年間の逃亡の末、07年3月24日に逮捕され
目下服役中である。広島にある実家の隣人は「近所の人たちは、せっかく拾った命を人殺しに
使うのは何だと怒っています」

犠牲者の多く出た9階の部屋にチェックインしたものの、新宿のバーで朝まで飲み明かし、
命拾いした人もいる。5年前に亡くなった中央競馬会の調教師・西塚十勝さん(当時69)
である。「バーで飲んでいて助かったということになってますが、実は、新宿の愛人宅に
いて助かったというのが本当です」とは親類の中地義次さん(59)。
西塚さんの強運ぶりはニュージャパンだけではない。これまで幾度となく死神から逃れてきた。
54年9月26日、台風のために転覆し、1155人の犠牲者を出した青函連絡船の洞爺丸事故では、
西塚さんは乗船切符を持ちながら乗り遅れたために助かっている。
「函館近郊の湯の川温泉で宴会をしていて助かったといいますが、本当は湯の川温泉にも愛人が
いて、そこに顔を出して乗り損なったのです」。こう言うのは、生前、西塚さんと親しかった
北海道新冠町にある「樋渡牧場」のオーナー樋渡信義さん(71)だが、71年7月3日、函館空港
近くの山地に墜落し、68人の犠牲者が出た東亜国内航空のばんだい号事故の際も、直前に
キャンセルして助かったのだと言う。
「あの時も、実は札幌の愛人宅にいて”食事をしていって”と言われ、断りきれなくキャンセル
したんですよ」。大変な艶福家だが、何度も命拾いをした西塚さんは94歳の天寿を全うした。

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