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  • 2015/02/09(月) 00:56:00.57
木本
長野は林の報告を聞いて、いった。
「出光への貸金が相当な額になったのは君が発意してのことだったね?」
「はい。その通りでございます」
「それで君はこの際どうすればいいと思っているのか?」
「私はーー」
といって林は体を硬くした。
「私はこの際、第一銀行の分も肩代わりしまして、出光を援助したいと思います。出光というのは、それだけのことをして上げる値打ちのある人物だと信じております」
そうか、と長野は頷いて、
「君に自信があるのなら、その通りにしなさい」
「有難うございます」
林は、まるで自分自身に二十五万という大金をくれたかのように、最敬礼した。

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