会社法の勉強法■06 [sc](★0)
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- 2015/01/06(火) 16:53:09.73
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会社法の勉強法、初の大改正会社法
基本書や演習書の改訂補訂情報などついてカキコするスレ
前スレ
会社法の勉強法■04
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/shihou/1309204834/
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- 2015/01/06(火) 23:51:48.85
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平成26(2014)年 会社法の初の大改正(6月・法90)に対応済みの主な基本書
・江頭憲治郎『株式会社法』有斐閣(2014年7月・第5版)
本来は実務家向きに書かれた本だが、学界でも現時点最高の体系書の評価が確立。
ただ想定読者が実務家であるため、大学やローのカリキュラムや司試の範囲と大きなズレがある。
会社法だけでなく実務で扱われる会社法周辺分野・会計制度・税制・外国法制の記述も含まれる一方で、
実務で利用が少ない持分会社や会社法総則に関する記述(授業や試験の範囲内)がない。従って、
受験生が本書を使う場合は、他の標準的な基本書と併用して専ら辞書や参考書として活用し、不要な部分は読み飛ばすのが前提となる。
会社法の大改正にいち早く対応、ただし改正法の政省令が未成立であるため、政省令成立後に改訂予定(夏以降)。
・神田秀樹『会社法』弘文堂(2014年9月・第16版)
毎年春秋の改訂は風物詩。本書の記述の大部分は条文と結論のみで構成されており、択一カバー率は驚異的に高いものの、
それは裏を返せば「何も書いていない」ということを意味している。いわゆる論点に対する記述は大変簡単で短い。
脚注を多用しており、そこではしばしば高度なことがさらりと書かれているため、それらを丁寧に読み進めていくと
薄さの割に時間がかかる。また、脚注の中で判例の結論を紹介しつつ、本文ではそれと反対の結論をとることもある
会社法の大改正に対応、ただし改正法の政省令が未成立であるため、政省令成立後に改訂予定とのこと。
春に早々の再改訂が来るか見どころ
・高橋英治『会社法概説』中央経済社(2014年6月・第2版)
枝葉の議論は思い切って簡略化し、重要事項に焦点をあてて解説している。
その分情報量も少ないのが欠陥だったが、司法試験での商法の短答式がなくなり、論文のみになることから、
本書の存在価値も上がるかも。なお、事例問題の解き方の解説がちょっこと載っている
・宮島司『新会社法エッセンス』弘文堂(2014年9月・第4版)
体系書と比べて独自の見解がそれほど強くない。第4版で2014年改正にいち早く対応。
近藤光男『最新株式会社法』中央経済社(2014年7月・第7版)
厚さも内容もほどほどの標準的、知識整理の通読用。所々有力説で解釈立体化。第7版で会社法改正に対応。
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- 2015/01/07(水) 00:05:35.83
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平成26(2014)年 会社法の初の大改正(6月・法90)に未対応の基本書
o伊藤靖史・大杉謙一・田中亘・松井秀征『会社法(LEGAL QUEST)』(2012年1月・第2版 補訂)
リークエシリーズでもっとも人気のある。東大・京大出身の若手学者による薄めの「教科書」。
もっとも,百選での引用頻度もそれなりに高く,学界からも注目を受ける一冊である。
ケースメソッドを会社法の基本書として初めて導入。プロ法律家から評判も良い。
伝統的な論点に対する解説が薄い代わりに、先端的な論点を解説するコラムが充実。
記述が平易で分かりやすいこと、(江頭説に日和り、それ以外の)学説を批判し判例の立場に立つことが多いこと、
記述は東証上場会社に偏っており、議決権行使書面の書式まで載せているというまさしく新司向き狙った教科書。
引用判例には百選や商法判例集の番号もふる。判例の引用が大ざっぱとか、各著者の個性が強く出ているため初学者向きではない
との意見もあるが、法と経済学やファイナンス理論の知見など駆使した発展的知識を手軽に得ることのできる好著。
第2版補訂版において江頭と百選の改訂に対応したが、H26大改正に未対応、ただ有斐閣HPから改正補訂PDF公布しつつ、
政省令が出るのを待ってそれもフォローして第3版3月末〜4月初めに出すのは著者たちの良心といえる
x弥永真生『リーガルマインド会社法』(2012/09・第13版)
旧司時代はトップシェアだった。全体的に通説的な見解を淡々と記述し、良くも悪くも学者が書いた試験向け本(≒予備校本)、論点的なため旧司の論文向きといわれてた。
ただ、文章力の稚拙さ、禅問答ような平板な長々羅列記述は恰も息止めて潜水しているかのような読みにくさもあり、
新司時代になって神田、リークエ、江頭という強ライバルが出現し、シェア大きく減らした。そこで、11版から大幅リニューアル薄くなり、
さらに12版から旧商法に関する記述ごっそり削り、人気の神田やリーガルクエスト並み厚さ本にリニューアル。
この本の長所は、改正対応の早さである(葉玉氏の専横による破天荒な会社法制定に多く商法学者たちが戸惑うなか、いち早く教科書の裾払い敢行したのも著者)。
今回会社法初の大改正で改訂が出遅れた感があるがさにあらず、政省令完全対応した会社法教科書の改訂版の一番乗りで2〜3月初めに出すこと秘かに狙っている。
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- 2015/01/16(金) 00:28:12.47
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演習書の改訂などについて
情報があればカキコよろしく
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- 2015/01/16(金) 23:41:44.09
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名前:氏名黙秘[sage] 投稿日:2015/01/16(金) 23:01:56.47 ID:gj/3o95L
ケースブック会社法 <第5版> 弘文堂ケースブックシリーズ
丸山秀平・ 野村修也・ 大杉謙一・ 松井秀征 ・ ?橋美加 ・ 河村賢治 著
判型・ページ数:A5 並製 240ページ
定価:本体2,500円+税
発行日:2015/02/09
ISBN:978-4-335-30515-3
Cコード:1332
待望の改訂、第5版!
今回改訂の主眼として、
第1に平成26年の会社法改正の内容を確認する練習問題を数多く収録し、目次と本文の該当箇所には★印を付しました。
第2に、基本的な条文の適用を確認する短い事例問題と、学習の単元をまたぐ複数の論点を盛り込んだ長文の事例問題とを大幅に追加しました。
第3に、裁判例については生に近いものを学習者に読ませることは最小限にとどめ、全体をスリム化した。
第4版から4年が経過し、全面的な見直しを図るため、第5版から立教大学の河村賢治にも執筆陣に加わっていただた。
パワーアップした、待望の改訂第5版です。
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