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  • 209
  •  
  • 2015/11/17(火) 21:35:01.70
>>208の続き

「トルコの場合は、難民はちゃんとしたケアをしてもらっている場合もあるが、難民の大半はキャンプ外で自活している
場合も多く、安全が保証されないこともある。レバノンはどちらかというと寛容で人道的な考えを持っている人たちが
多いが、レバノン人たちの仕事が奪われて失業していくことがどうもあるようだ。レバノンの医療機関は国営ではなく
民営でお金がかかるというデメリットがある。教育の面では入ってきたシリアの子どもたちのほうがレバノンの子ども
たちより数が多いが、シリアの子どもたちは2割ぐらいしか学校へ通っていない。児童労働や早婚(児童結婚)も多い。
ヨルダンもレバノンとほぼ同じように、親戚の者がヨルダンにいるかどうかが重要な条件で、国境は、今はシリアからの
難民が増えているから制限するような処置をとっている。早婚も多い。イラクについては、クルド系の人たちのところへ
避難する。シリア難民に対する食糧・教育・仕事の面での人道支援は、キャンプ内ではまずまずの状態である。エジプト
では、シリア・パレスチナ難民に対して、医療・教育の面では問題はないと政府は公言しているが、実際は学校では
過密状態であるようだ」と、久山氏は説明した。

「いずれにしても、いろいろな問題を周辺国は含んでいて、決して難民に対していい状態ではないものだから、(トルコの
海岸に打ち上げられたシリア[クルド]の)子どもの死などをきっかけにヨーロッパでも受け入れようという動きになって、
難民はどんどんヨーロッパへ行っている」と久山氏はまとめた。

「ヨーロッパではドイツが一番受け入れ態勢がよく、80万人ぐらい受け入れるとしている。イギリスはあまり安易に受け
入れると次から次へと入ってきてこれはよろしくないからと厳しくやろうとするけれども、それでもやっぱり受け入れようと
いう姿勢は出てきている。イタリアやギリシャあたりは大体通過地点になっていて、まず審査をしないといけないのだが、
それでも手いっぱいで厳しい」と久山氏は述べた。

ここまで見た

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