facebook twitter hatena line google mixi email
★お気に入り追加


■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

  • 207
  •  
  • 2015/11/17(火) 21:33:31.57
>>206の続き

その旅の意味は、「それが真の平和への出発だということである」と久山氏は述べ、それをマッカ(メッカ)から
マディーナ(メディナ)まで、イスラムの預言者ムハンマドとその仲間が避難していったヒジュラ(聖遷)と比較した。

久山氏は、イスラムにおけるジハードは「神様のために自分あるいは自分たちが努力するという意味」であると
述べ、「ジハード=聖戦ではない。聖戦はジハードの一つ。どうしても神様のために戦わざるを得ない最後の
手段として武器を持って戦うことをイスラムは否定しない。何でもかんでもすぐに聖戦だという態度はよろしくない。
聖家族の避難という態度は、イスラムから見たら一つのジハード。神様のために能動的に積極的に避難すると
いうことによって、平和の第一歩が始まるという考えだ」と説明した。

久山氏によると、シリアはもともとキリスト教国だったが、7世紀にイスラムが入ってきた。現在、シリア人の約9割は
イスラム教徒で、残りの約1割はキリスト教徒だが、この人たちはシリアでは中心的な存在だという。また、久山氏は
本紙に対し、日本にいるシリア人のキリスト教徒を「私は何人か知っている」とも語った。

久山氏はシリア難民の要因について、「シリアのハーフィズ・アサド前大統領は1970年に就任して病気で亡くなり、
長男に継ぐ予定だったが、長男が交通事故で亡くなったため、次男のバッシャール・アサド氏が大統領を受け継いで
2000年に就任した。そして(シリアは)2011年3月に“アラブの春”の影響を受け、民衆が体制批判をやった。
シリアの場合はそれを徹底して弾圧した」と説明した。それで難民となった一人のシリア人のアラビア語からの翻訳を
通して、久山氏はその人が実はクルド系の人であることを知り、難民の実態の一例を垣間見たという。

ここまで見た

★お気に入り追加

このページを共有する
facebook twitter hatena line google mixi email
おすすめワード