シリア情勢 Part.13 [sc](★0)
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- 2015/11/17(火) 21:32:38.75
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「シリア難民の避難に積極的な意味 温かく受け入れて」と宗教学者の久山宗彦氏、難キ連セミナーで講演
テロリストの入国問題についてコメントも 2015年11月17日
http://www.christiantoday.co.jp/articles/17693/20151117/munehiko-kuyama-syrian-refugees-seminar.htm
難民・移住労働者問題キリスト教連絡会(難キ連、東京都台東区)は7日、東京都千代田区の雙葉学園幼き
イエスの会ニコラ・バレで「シリア難民受け入れに関して私達が知るべき『中東情勢』」と題してセミナーを開いた。
このセミナーで講師を務めた宗教学者でカトリック信徒の久山宗彦(くやま・むねひこ)氏(群馬医療福祉大学
特任教授、カリタス女子短期大学前学長)は30人近い参加者に対し、「シリア難民の反抵抗・反敵対に根ざした
世論を活用しての、能動的な反暴力の避難という生死をかけての行為を、私たちは宗教・民族・言語・文化等を
越えて、温かく受け入れようではありませんか」と呼び掛けた。
久山氏は、この「能動的な反暴力の避難」について、シリア難民は「積極的に避難している。消極的にどこかへ
逃げて行っているという意味ではない」と強調した。
エジプトのカイロ大学文学部日本学科客員教授で『コーランと聖書の対話』(講談社現代新書、1993年)など
多くの著書がある久山氏は、「シリア難民の避難は聖家族の避難と重なる」と指摘し、新約聖書のマタイによる
福音書にある、ヘロデ王による2歳以下の幼児に対する殺害を逃れてマリアとヨセフが幼子イエスを連れて
エジプトへ逃れた旅に言及した。
「神の子と呼ばれているのだから、ヘロデ王がそんなことをやろうとしたら、それに対して打ち負かすことだって
当然できただろうけれども、聖家族はそういう態度は一切とられなかった。要するに、積極的にエジプトへの
避難の旅をした。ヘロデ王に悪いことをさせないということでもあり、消極的に逃げ隠れた避難の旅ではない。
積極的に平和へもっていく、相手を赦(ゆる)すということのためには、自分たちが積極的に逃れていく態度を
示された。これは現在のエジプトのコプト教会の一番ベースにある」と久山氏は語り、敵を愛し、敵を赦すことが、
この避難の旅にも表れていると説明。「コプトの考え方は、報復したいという自らの欲求と闘うことだ」とも述べた。
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