facebook twitter hatena line google mixi email
★お気に入り追加


■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

  • 111
  •  
  • 2011/04/11(月) 19:55:49.34
鉄鋼材料において成分の偏りってのは凝固時の偏析に起因するものに対して言うんで
拡散に起因するのは成分の偏りとは普通言わないなぁ。
で拡散に起因するもの(前述のCr欠乏層)なんかは溶製鋼、粉末鋼に関わらず発生する可能性はある。
炭化物が析出する際に周囲の炭素と結合し易い元素が炭化物に集まる。
周りからの元素の供給(拡散)が間に合わないとその元素の少ない層が出来る。→Cr欠乏層
これは焼き鈍しの際に起こりやすいので、通常は焼入れ時に十分な時間加熱し解消する。
ただ加熱時間が長すぎたり温度が高すぎれば結晶粒の粗大化等の問題があるため
炭化物を微細化し、分解・固溶させやすくする必要がある。←これは焼入れ前の素材の話
あと、あるサイズ以上の異相が存在するとガルバニック腐食の発生を否定できないし
破壊の起点となり易いし、微細に分散した炭化物は耐摩耗性を向上させるので
炭化物の微細化は必要だね。←焼入れ後の話
でこれがCPM S35VNのNb添加に繋がる訳だ。(もっとも耐摩耗性の向上はVの添加で十分)

ここまで見た

★お気に入り追加

このページを共有する
facebook twitter hatena line google mixi email
おすすめワード