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  • 2015/10/25(日) 02:13:29.18
犯罪統計において死刑を廃止しても犯罪が増加しなかったという事実が見られても、
未だ死刑の犯罪抑制力否定の実証とはならない。
なんとなれば、一には ”"死刑廃止後凶悪犯増加の例もある”” ばかりでなく、
二には犯罪の増加が死刑を唯一または主要の原因とするものではないからである。
“"一般に死刑を廃止するときの時代と風土とは、それを廃止しても不安のないような安定した
平和な社会情勢のもとにあるのを常とするから、死刑の廃止によって犯罪の増加をきたさないのは
当然のなりゆきであって、異とするに足りない。”"
それはあたかも、疾病の自然治癒の過程にある者に対して投薬を中止しても、
病勢になんら悪影響を及ぼしたと見えない場合があるからといって、
その薬剤の一般的無効を証明しえたことになりえないのと同然である。

 植松正『全訂刑法概論?総論』

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