上代特殊仮名遣い 二音目 [sc](★0)
-
- 1
- 2012/06/23(土) 20:31:32.19
-
前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/
立てた
-
- 987
- 2014/05/14(水) 02:01:09.17
-
>>985
「一つ」は琉球祖語の段階ではまだ*pitotuないし*pitetuとp音が残っていたのは、宮古や八重山で今も残っているから確かだろう。
以下に述べる理由も加味して琉球祖語において「一つ」は*tetuではないと考えられるので、
八丈方言とは互いに独立して同じ変化が起きたか、または琉球祖語より遅い時代の借用か、だろう。
>>929への追加になるんだが、琉球の全域または大部分の諸方言で、
無声閉鎖音が、イ段とエ段、ウ段とオ段の合流に先立って、おそらく「2つに分裂した」と思われる。
すなわち、ア段・エ段・オ段は無声有気非喉頭化音となり、
イ段・ウ段、促音の後、首里方言のti:ci(一つ)やtai(二人)の語頭のような縮約された音節では、無声無気喉頭化音となった。
沖縄中南部を中心とする諸方言では両者がほとんど痕跡を残さずに対立を失って再合流した(一部地域で分裂自体が無かった可能性も否定しない)が、
他の諸方言ではさらなる音韻変化を引き起こして痕跡を残してから合流したり、あるいは今日まで残存したりしている。
沖縄北部や久高、奄美、先島の一部では、前者が一部の語で摩擦音化したり、さらに弱化し脱落する現象が見られる(k>h(>ゼロ)、cj>sj(>s)など)。
宮古で*ku>f(u)、*pu>f(u)など、八重山でも類似の変化が起きているが、これらは後者がさらに変化したものである可能性がある。
現在も与那国、それと沖縄北部や奄美には両者が対立する方言があり(ただし、原則として語頭のみに区別を残し
語中では摩擦音化したものを除きどちらかに合流している方言が多い)、これらの諸方言では普通、「一つ」の語頭音は後者で発音される。
沖縄中南部でも、那覇市垣花や旧久米村で区別が一部残っている(他の方言にもあるかも)ので、同様に発音されるはずだが未確認。
-
- 988
- 2014/05/14(水) 02:12:53.29
-
>>929は面白いね。
平安以降の本土日本語の「5母音」というのも、音素論的には、実はどうにでもなり得るものだったりする。
今の東日本方言は、「4母音」であって、いわゆる50音図における「イ段」と「ウ段」の別は、子音の区別なのだ、
と理解することも、やってやれないことはない。
東京方言だと語頭が例外になるが、茨城以北では語頭単独母音は4つなので、
東北弁の場合、出入りはあるが、(「あい」融合音を除き)4母音として、
音素論的には、矛盾なく完全に説明できてしまう。
こんな話、「あいうえお五十音信者」は悶絶死しそうだけどな。
もちろん、この4母音は、大野4と無関係であることは言うまでもないが、
5を絶対の黄金数と考えないほうがいい、というのは、足許の日本語共通語ですら言えること。
-
- 989
- 2014/05/14(水) 02:53:53.83
-
i,uが支える子音だと喉頭化するというのはどういう音声上の理屈からなの?
-
- 990
- 2014/05/14(水) 03:15:08.68
-
>>989
横レスだけど、多分次のような過程だと思う。
狭母音が無声化→完全脱落=頭子音の複数→支えられずに摩耗→閉鎖だけ残り咽頭へセットバック→咽頭化
狭母音の無声化は、通常子音の側では口蓋化を随伴して、調音点が手前へ出てくるんだけど、
これは調音点が狭まることでもあるから、口蓋化ではなく、閉鎖音化という方向性もあり得る。
そして、閉鎖音の成れの果てが咽頭音で、調音点は逆にセットバックすることになる。
「語頭の入声音」というか、「朝鮮語の濃音の成り立ち(通説)」に似てるというか何というか。
母音が潰れた時、閉鎖音を好むのは、広い意味で、西南日本的だとしみじみ思う。
東日本だと、外破を開いたままにするが、西日本は折りたたむ傾向が一般に強い。
そういえば、九州の一部では、kwがpになる地域「関白=ぱんぱく」があるよね。
宣教師文献にあるので、桃山時代に遡る。
-
- 992
- 2014/05/14(水) 09:46:26.90
-
>>991
むしろ琉球諸語が日本語で一を意味する言葉がpito2に変わってから分岐したという根拠だと思うんだけど
一(pito2)と語幹を共有する言葉には「ひたすら」「ひたむき」や「等しい」などがあるし、pita〜pito2が語幹であるこれらの単語の意味から見てpito2がito2と同源なのは明らか
ましてやito2は母音だけじゃなくアクセントまでputaと一致するし、余程の根拠がない限りito2が古形であることを否定するのは無理がある
そしてこれが否定されない限り、日本語に例証される最古形の母音体系は大野説の4母音だということになる
-
- 993
- 2014/05/14(水) 16:39:06.65
-
>>992
「ひたすら」「ひたむき」のヒはたしか乙類じゃなかったか
>>984
それならpito2-が高低でputa-が高高だからアクセント一致してなくないか
>>978
それはあるよね
セム語やカフカス諸語みたいな子音が豊富な言語じゃないんだからさ
アクセントに頼るだけじゃ、歌を歌う時とかどうすんだってのもあるし
>>970
>・降アクセントは三拍以上の名詞に現れなかった。同様に昇アクセントも三拍以上には現れないはず
低低降や昇低低があったんでは
というか、そもそも論として、単一の「琉球祖語」は本当に存在したんだろうか
九州にいる間にかなりの方言分化を経てから各集団がバラバラに南西諸島に移住してきたとしたら?
グスク時代から約1000年で方言差が激しいのも一つはそういう理由かもしれない
さらに先住民族がいたはずだから九州方言とのクレオール言語ができたのかもしれないし
-
- 994
- 2014/05/14(水) 16:45:15.90
-
>>993
沖縄に先住民族はいないよ
先島諸島には台湾から北上してきたAN民族がいたけど、それ以外の琉球列島は九州から縄文人が来るまで無人だった
だから先住民族の言語の影響を探るなら先島諸島の言語に対象が限定される
-
- 995
- 2014/05/14(水) 17:03:33.82
-
先住民族がいれば言語接触は起こりうるが、
なぜそれをピジン・クレオールに限ろうとするのかがいつも不思議。
-
- 996
- 2014/05/14(水) 17:08:50.51
-
次スレたてました。
上代特殊仮名遣い 三音目
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1400054868/
-
- 998
- 2014/05/15(木) 00:33:41.15
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,,,,,,,, < いくわよネジ
|;;;;;;;;;| \________________
|;;;;;;;;;|
ノゝ・_・) _√ ̄i_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ'"'πヾ(゚Д゚ ) < オチゆーな
_ノノU;;;;;;;| ノ# ̄ヽ \_____________
|__|];;;;;;;;|ノ__#_ヾ
埋め、999だけに
-
- 999
- 2014/05/15(木) 00:36:48.80
-
┌┐ ●●●
人 ││ ●\ ●\
ノ二\ ナ ゝゝ V ●●● ●\ ●\
/ / 乙 つ O ●\ ●\ ●\ ●\
●●● ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●●● \
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ \\\
●\ ●\ ●\ ●●● \
●\ ●\ ●\ \\\
●\ ●●● \ ┌┐ ┌┐
●\ \\\ ┣━┳┃┃ ┃ ││ ││
●●●\ ┃ ┃┃┃ ┣┓ ━╋ ━╋ V V
\\\\ ┛ ━┛ ┃ ┏┫ ┏┫ O O
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
このページを共有する
おすすめワード