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  • 1
  •  
  • 2012/06/23(土) 20:31:32.19
前スレ:上代特殊仮名遣い
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1305988303/

立てた

ここまで見た
  • 502
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  • 2013/10/09(水) 06:39:57.74
>>496
四段動詞の終止形と連体形に、表記に現れない発音の差があったっていう説ね。
俺もこれを信じてるんだけど、その差は母音の長さじゃなくてアクセントの違いだっていう話を聞いたことがある
誰かこれ詳しい人いない?

あと、母音の長さの差は連体形じゃなくて連用形にあったんじゃないかと思ってる
複合音であるi2、e1、e2は少し音の長さが長くて、i1とi2は統合後も音の長さで区別がついていた。

上二段動詞が音便化を起こさなかったのは、この長さによって発音の短絡が起こらなかったからじゃないかと思ってるんだ。

ここまで見た
  • 503
  •  
  • 2013/10/09(水) 07:23:15.58
文献時代の動詞活用アクセント(院政期あたりの体系)でも、
四段動詞の終止形と連体形はアクセントが違っていたことがはっきり記録されている。

四段動詞に限らずほとんどの動詞で、終止形は低く終わるが、連体形は高く終わる。
終止形はそこで終わるが、連体形は後に続いていくという文法的機能の差を反映したものと解釈される。

ここまで見た
  • 504
  •  
  • 2013/10/09(水) 18:25:49.65
>>502
それについておれは全くしらないけど、
英語の発音で言えば、名詞が形容詞として用いられる場合、
名詞? 名詞? みたいな形で、名詞?が形容詞になってるような場合、
?のアクセントは弱形になり、?は強形になりやすく、
英語は等間隔でアクセントのリズムが来るけど、
?の形容詞部分にはアクセントが来なくなるのがふつうみたいな話じゃないの?
連体形は、後ろに体言が来るし、そこらへんで、アクセントが変わるとか?
まぁ、英語はストレスアクセントで、ストレスが弱くなるってのと、
日本語では違いがあるけど、終止形と連体形で発音が変わるというのは、
そういう感じのことかなと、ふと、思った。

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  • 505
  •  
  • 2013/10/09(水) 19:49:59.30
>>499
menokoなんかはどう考えてもかなり古い借用語だけど、日本語のme1no2ko1がそのままmenokoで借用されてることからすると、アイヌ語は当時から5母音だったのでは?

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  • 506
  •  
  • 2013/10/09(水) 21:08:47.88
me1no2ko1は中央ではいつ廃れたんだろう?
東北ではそれより数百年くらい後まで残ってそうだけど

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  • 507
  •  
  • 2013/10/09(水) 22:39:46.68
書き言葉としては廃れていても、口語表現としては結構残っていた可能性もあるんじゃない?
口語表現というか、俗語のようなものは文献では出てこないことはよくある。
また、>>506さんの言うように、東北地方ではかなり古くまで残っていたというのも、ありうるよね。
そうすると、メノコも、比較的近い時代の借用語かもしれない。

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  • 508
  •  
  • 2013/10/09(水) 23:53:57.94
メノコって上代の頃にはもう中央語では死語になりかけてたようなかなり古い言葉だよね

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  • 509
  •  
  • 2013/10/10(木) 02:34:22.92
>>502
院政期の動詞活用アクセント(拍数は現代語基準)
現代東京方言では一類が平板型、二類が起伏型の動詞になっている
この他に、例外的なアクセントを持つ語が少数あるがそれはひとまず除く
現代諸方言では連体形の語形とアクセントが引き継がれ、終止形の語形とアクセントは滅んだ
未然形と連用形には後続する助詞によって二種類あったらしい(詳細は忘れた)

       未然I  未然II  連用I  連用II  終止  連体   已然    命令

二拍カ変・サ変
  一類  高    高    降    降    降    高高   高低    降
  二類  高    低    昇    昇    昇    低高   低降    昇

二拍二段
  一類  高    高    降    降    降    高高   高低    高低
  二類  高    低    昇    昇    昇    低高   低降    昇低

二拍一段
  一類  高    高    降    降    高低   高高   高低    高低
  二類  高    低    昇    昇    低降   低高   低降    昇低

二拍四段・ラ変
  一類  高高   高高   高低   高低   高低   高高   高低    高低
  二類  低高   低低   低降   低高   低降   低高   低降    低降

三拍二段
  一類  高高   高高   高低   高低   高低   高高高  高高低   高低低
  二類  低高   低低   低降   低高   低降   低低高  低高低   低降低

三拍四段
  一類  高高高 高高高 高高低 高高低 高高低 高高高  高高低   高高低
  二類  低低高 低低低 低低降 低低高 低低降 低低高  低低降   低低降

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  • 510
  •  
  • 2013/10/10(木) 05:12:02.58
>>509
日本語の方言ってなんでこんなに方言差が少ないんだろうな
地理的に隔絶されて本土方言と交流が無かった八丈方言や琉球方言でもハ行転呼やその手の語形変化は共通して起きてるし、
発音的な変化は諸方言で大きいけど文法的な変化は日本語ってかなり小さいよね

ここまで見た
  • 511
  •  
  • 2013/10/10(木) 06:11:12.56
>>509
そうそう、それが見たかった。ありがとう
たしか終止形では最後の音が高→低になるか、低→降になるかどっちかなんで
アクセント的に低い音の接辞がくっついたこんせきなんじゃないかって言われてて
その候補が-u(居)なんだよな

アクセントの例外がヲリで、この語だけ低高でおわるんで、意味的に重複するような単語なんじゃないかとのこと。

ここまで見た
  • 512
  •  
  • 2013/10/10(木) 06:59:28.09
どうかな。アクセントは必ずしも語構成を反映してるとは限らないと思うが。

ここまで見た
  • 513
  •  
  • 2013/10/10(木) 17:59:24.84
アクセントは極めて重要だと思う。乙種や無アクセント話者はピンと来ないだろうけど、
甲種話者なら、今でも、アクセントをフルに使って、音素だけではわかりにくい形態素を分節している。

日本語史をみると、一貫して、「遡るほど、膠着成分の独立性が、どんどん増していく」んだよね。
これは膠着語一般の性質ではあるが、日本語は特に急速かつ極端で、
記紀がかすかに示す上代語の最古の形は、もはや独立語じゃね?と言わんばかりのバラバラっぷりになる。

>>509の例は非常に重要で、
終止形語尾が独立して「降」、連体形語尾が独立して「高」を持っており、
連用形語尾最末尾が、どうやら「下がり核らしきもの」を持っていたことが、おぼろげながら見えてくる。
(形容詞だとより明瞭になる。上古までの形容詞の語尾は、もはや後置詞としか思えない振る舞いをする)
そして、未然形は独立完結したアクセント型を持たない。これは今の京都大阪方言も同じ。
さらに、それらを取り去った用言語幹は、二型アクセント(HL二種の平板型)に収斂される。
二型であることは、(十分性は持たないが)用言性のメルクマールだった可能性が高い。

俺自身の推測としては、日本語のアクセントは、内在分析するだけで、
-iや-riなどの考察をするずっと前(歴史的には後の段階)で、
あっさり独立詞に腑分けされてしまうのではないか、と思う。
服部だったか村山だったか、日本語の「活用」は、どこまでも非屈折的だ、と断言していたが、これは名言だと思うよ。

ここまで見た
  • 514
  •  
  • 2013/10/10(木) 19:25:37.70
> 連用形語尾最末尾が、どうやら「下がり核らしきもの」を持っていたことが、おぼろげながら見えてくる。
でも、一類二類で位置が半拍ずれてるよね。
元のアクセントの影響を受けた可能性が少なくない、までは妥当だとは思うんだけど、
ぴったり反映しているか(あるいは祖形をそれだけで単純に割り出せるか)、はNoだと思う。

奈良時代と院政期でアクセントがあまり変わらないようだ、ってのはどこかで聞いたような気がするけど、
活用が成立した時代(っていつなんだろうな? かなり古いとは思うが)まで
遡って同じか?は慎重に考える方が良さそうだ。

ここまで見た
  • 515
  •  
  • 2013/10/10(木) 19:53:28.91
>>514
現存最古の資料が、大変に良く出来た「文字資料」であって(院政期京都アクセント)
現存の諸方言アクセントが、(沖縄のAB群の揺れを除き)すべてそれで説明できる以上、
「祖語構築論の論理射程が、テクニカルに12世紀までしか伸び得ない」というのは、確かに言える。
11世紀以前の形については、他の資料がない以上、論理的に断言が出来ない。

ただ、たったこれだけのことでも、単眼的な内的再構だけで、いろんなことが分かる。
終止・連体・命令の語尾アクセントは安定していて、
これが、独立成分が、比較的新しい時期に膠着したことを、強く示唆する。
連用は、一定の法則を持ちながら揺らいでいて、
独立成分起源ではあるが、膠着の時期がより古かったことを示唆する。
未然は独立の語尾を持っておらず、国文法的発想を取るにしても、
活用形として並べること自体、再考を要する事がわかる。

ここまで見た
  • 516
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:04:35.95
アクセントに独立性がないから活用形として並べることが再考を要することになるってのは飛躍じゃないんですか。

ここまで見た
  • 517
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:20:05.31
ふーむ。
活用形は沢山あったものが(記憶容量節約のために)単純化されて来たのに、
アクセントは逆方向(安定してるのが揺らぐ方向に)に動くのか…不思議だ。

>516
アクセントは置いとくとしても未然形は昔から色々言われてるからねぇ。

ここまで見た
  • 518
  •  
  • 2013/10/10(木) 20:38:06.09
>>517
単純化は単純化だよ。独立性が高い時期には、それ自体が明瞭なアクセントを持っているのに、
膠着が深化すると、自立語の振る舞いに飲み込まれていって、
見かけ上複雑化するが、実際には、単一単位化が進むわけで、エントロピー自体は増大する。
このへんは、ロマンス語の動詞のあのカオスな人称変化みたいなもん。
癒着度が上がるほど、見た目上は却ってカオスになる。

でも、日本語の活用形って、国文法ベースに考えても、特に減ってないよね。
それとも、ナ変が(共通語では)消えたとか、二段が一段になったとか、そういう話のこと?

ここまで見た
  • 519
  •  
  • 2013/10/10(木) 21:14:48.57
そそ、そっち。活用型と書こうとしてうっかりした。すまん。

ここまで見た
  • 520
  •  
  • 2013/10/11(金) 00:54:23.92
未然形の起源は6種類くらいあるの?

受身系 る(ゆ)、らる(らゆ)
使役系 す、さす、しむ
打消系 ず、じ、で(ずて)
推量系 む、むず(むとす)、まし、まほし(まくほし)
条件系 ば、ばや
希望系 な、なむ(なも)、ね

>>509
>未然形と連用形には後続する助詞によって二種類あったらしい(詳細は忘れた)
そう言わずに思い出してください

ここまで見た
  • 521
  •  
  • 2013/10/11(金) 01:09:39.88
未然形は固有のアクセントを持たない、ということを、具体的に説明してみる。
これは、上古から今の京都まで原則同じなので、現代語も交えて説明する。

未然形接続の助動詞のうち、
る・らる、す・さす、む(推量)、ぬ系統の否定、
このへんは、固有のアクセントを持たず、動詞に膠着した全体が、動詞の型別アクセントの体系に所属する。
他方、
ず・ざり系統の否定助動詞は、固有の「低」というアクセントを持つ。
(これは、「にす」という複合表現だったことの名残)
だから、
国文法でいう助動詞「ず」は、「ぬ系」と「ず系」で、振る舞い方が違う。

これは現代の甲種アクセントにも明確に引き継がれていて、
関西弁否定の「ん」のうち、終止形の「ん」には固有のアクセントがない。
ところが、連用形「で」に接続する「ん」「い」には、「低」というアクセントがある。
「行かんで」と聞けば、これは「行かぬて」の変化と誰もが思うが、実は「行かずて」の変化であることがわかる。
また、伊勢方面から入ってきつつある表現で、一段動詞につく「やん」がある。
例:食べやん=食べぬ。この「やん」も、固有のアクセントを持たないから、これは「ぬ」起源であることがわかる。
他方、有名な「へん」は、アクセント上は完全に連用形接続の振る舞いをする。
だから、「行かへん」という京都弁は、「か」に化けたにもかかわらず、これは未然形ではない。

ここまで見た
  • 522
  •  
  • 2013/10/11(金) 02:05:03.18
未然形の起源が単一でないなら
アクセントも何種類もあって良さそうだけどそうじゃないんだ

ここまで見た
  • 523
  •  
  • 2013/10/11(金) 10:11:41.24
素人目に見ても、る・らる・ゆ・らゆ・す・さす は自動詞・他動詞作成接辞がシステマチックになったようにしか見えなよな
見る・見ゆ・見らる・見らゆ なんて単語群がそれぞれ一個の単語か、未然形+助動詞かなんて正直分類上の都合だけで
日本語の造語機能としてはひとつの機能から発生したもののように見える

ここまで見た
  • 524
  •  
  • 2013/10/11(金) 10:59:22.58
>>513
膠着語的性質はどんどん薄くなっていくんだけど、遡れば単語が独立していく一方かというと
「吾子」「吾妻」など人称接辞のようなものが現れていって一転アイヌ語っぽくなる。

ここまで見た
  • 525
  •  
  • 2013/10/11(金) 11:46:13.45
>>524
それは人称接辞じゃなくて単に助詞が間に付いてないだけじゃないの?

ここまで見た
  • 526
  •  
  • 2013/10/11(金) 16:51:30.60
>>513
>乙種や無アクセント話者はピンと来ないだろうけど、

これ、現代だけじゃなく、昔も同じ事情だったんじゃね?
アクセントで区別できなかった代償として上代東国では連体形が-o1になったとか。

ここまで見た
  • 527
  •  
  • 2013/10/11(金) 18:37:34.64
はっきりした記録がないので確証は持てないが、いくつかの状況証拠から、
関東地方などが東京式に変化したのは平安中期あたりかそれ以降ではないかという推定がある。
少なくとも、8世紀の時点で既に東国が東京式になっていたと推定させるはっきりした根拠はない。

仮にアクセントが同じだったとしても、語形もアクセントも同じ現代語がそれで不自由していないし、
後世に終止形が連体形に呑み込まれて消失する変化がほとんど全ての方言で起こっているので、
わざわざ区別しようとして語形を変えるほどの動機があったか疑問。
仮に区別したいと思っても、終止形のほうがo1に変化する理由が不明。

ここまで見た
  • 528
  •  
  • 2013/10/11(金) 20:53:20.81
例えば英語でmy friendsって言う場合のmyは人称接辞じゃないし、「吾子」「吾妻」などの場合の吾もそれと同じで単なる一人称代名詞だと思う
この場合の吾が人称接辞だとは思えない
代名詞の例ではないけど上代では形容詞は活用も助詞も伴わずにそのまま名詞に接続してたし、それと似たようなものなんじゃないか?
上古には人称語尾の痕跡が僅かに見られるものの中古にはほぼ完全な孤立語になってた中国語は、その後現代に至るまでに助詞を増やして膠着語に近付いた例があるし、
日本語も遡ればほぼ完全な孤立語のような状態で助詞が無かった時代があったかもしれない

アクセントに関しては村山がAN語のアクセントとツングース語の母音の長短を受け継いだものであるという説を立ててるね
ストロスティンは日本語と朝鮮語の同源語のアクセントが逆転してるという説を立ててる
院政京都アクセントで諸方言のアクセントがほぼ完全に説明でき、奈良時代においても院政期とほぼ同じアクセントだとされる以上、
それ以上の分析についてはAN語やツングース語と比較してアプローチしないと難しいと思う

ここまで見た
  • 529
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:01:23.45
アクセントだって母音体系と同じで不安定になりうるものなはずなのに
400年同じようなアクセントを維持できるもんなんですかね?
それだけ維持できるなら近畿と四国の東京式アクセントは1400年には存在したということもありうるわけで、
そんなわけないじゃんと思うのですが

ここまで見た
  • 530
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:05:11.28
>>529
奈良時代の上代日本語と院政京都方言のアクセントがほとんど同じであることは証明されてるよ
記紀万葉に書かれた万葉仮名の声調と、院政京都方言のアクセントがほぼ完全に一致してる

現代のフィリピン諸語のアクセントは5000年前のAN祖語のアクセントをかなり忠実に受け継いでるし、アクセントが変化しやすいだなんてことは絶対に無い

ここまで見た
  • 531
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:06:20.43
つまり吾(ア)は形容詞だったってこと?そのうち純然たる代名詞である我(ワ)と用例が混乱してなくなっていったのか。
それにしても他の形容詞みたいに-キや-シを後接しなかったのは変だ。

ここまで見た
  • 532
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:15:40.32
関東が東京式に変化したのが平安中期だったってことは、
それ以前は無アクセントか、アクセントを単語の区切りのみに使用する状態だったんじゃないかっていう予想だよ
この説、誰かが唱えてなかったっけ?

ああ、思い出した。
小泉たもt

ここまで見た
  • 533
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:19:39.75
>>524
それ、むしろ、孤立語的状況を示唆する例の一つなんじゃないかね。
「吾」は、「我」と並んで代名詞だったと思うよ。
一人称代名詞が、無節操なインフレを起こすのは、昔から一貫する日本語の伝統芸と言って良い。

「吾 妻」といえば、「私の妻」であり、
「妻 吾」といえば「妻は私だ」という意味になる(こちらは実例は無いと思うけど)
これ、
「高 山(taka yama)」と言えば「高い山」のことで、
「山 高(yama taka) 」と言えば「山は高い」という意味になるという、
かつて大野が出した、上代語最古層の有名な例に近い。
もはやインドネシア語的な孤立語の様相とは、このような事例のこと。

吾でも、例えば、もしも「*吾喰う(a=kupu)」だの「*汝行く(na=yuku)」のような例があれば、
アイヌ語的な抱合語との関係を、真剣に考えなければならないが、
このような人称接辞の抱合事例は、文献の何処にもないし、示唆するネタもないはず。

ここまで見た
  • 534
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:34:22.79
>>531
俺の言いたいことを>>533が代わりに全て言ってしまったけど、吾は一人称単数の代名詞だったと思うよ
そもそも上代語の形容詞は-キや-シなどの活用語尾なんて伴ってない

>>533
完全に同意
遡れば、日本語の文法がそんな感じの孤立語に近い様相だった時代があると思う

「吾」と「我」の違いに関しては、村山説では吾が一人称単数で我一人称複数とされてるね
実際の用法を例に出してたけど、なかなか説得力がある説だと思う

ここまで見た
  • 535
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:39:55.04
>>533
>例えば、もしも「*吾喰う(a=kupu)」だの「*汝行く(na=yuku)」のような例があれば、

正勝吾勝勝速日天忍穂耳命とか?

ここまで見た
  • 536
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:49:37.70
>>530
アクセントが変化しにくいなら現代の日本のアクセントの多様さは
何によって説明されるのですか?もっと均一でもいいでしょうに。

ここまで見た
  • 537
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:50:38.59
>>535
もし抱合だったら、その神名は
(議論の仮定とはいえ、神名を改ざんすることには大変躊躇します。
特に信仰されている方には深くお詫び申し上げます)
*【正吾勝】勝速日天忍穂耳命
こうなるはず。吾の付かない「正勝」が出て、その後で「吾勝」と来るのだから
吾は接辞ではなく代名詞だと分かる。

それ、気になるのはむしろ「勝速日」のほう。
これ、どうよんでも後置修飾またはVO型の語順だよねえ。

ここまで見た
  • 538
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:54:02.23
ふと思ったが、吾(あ) 我(わ) 誰(た) 汝(な) 彼(か)…すべてア段なのは偶然なのかな。

ここまで見た
  • 539
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:58:19.80
>>526
>>272-282らへんの話も絡んでくるけど
日琉祖語から上代畿内語までの間に半狭母音を持つ語の多くが何らかの条件で狭母音化したんだよ
*o1>u/o1
*e1>i1/e1
(*e2>i2/e2)
動詞連体形は-o1が古形で、畿内で-o1>-uの変化があったんだろう。
形容詞連体形も東国が古形で*-ke1>-ki1だろうな、畿内語でもハシケ1ヤシなどに残存している。
上で出てた「起きる」とかは、*-ko2i-*-ke2->-ki2- だろう。
誰だったか忘れたが海外の日琉祖語を研究してる学者もやたらと祖語に*eや*oを立ててたな
ただこの狭母音化が斉一でなく、畿内語にも少ないとはいえ半狭母音がけっこう残っている理由はわからないが。

ここまで見た
  • 540
  •  
  • 2013/10/11(金) 21:59:03.43
あとこれも>>539の傍証になる

> 8 :名無し象は鼻がウナギだ! :2013/10/05(土) 13:24:54.11 0
> >>7
> 「kom,kuma」「kop,kupa-si」「koč,kusi」「kosïl,kusiro2」など、そこまで多くはないが日本語と中期朝鮮語の間に対応語はある
> これらの場合「中期朝鮮語o⇔日本語u」という母音の対応が綺麗に保たれていて、しかも文化語彙に限られているために借用語と思われる
>
> 他にも島を表す単語の古形は朝鮮語でもsimaだったと思われるし、瓜という単語では「oi,uri」という対応がある
> (朝鮮語におけるiが後続するrの消失は規則対応)
> どちらがどちらに影響を及ぼしたのかは定かではないが、日本語と朝鮮語の間にはそれなりの影響は存在していると考えるのが妥当

ここまで見た
  • 541
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:01:00.04
>>538
偶然でしょう。基礎語なので1音節になるし、
名詞のアの頻度は高いのでね。自分には
足(あ)目(ま)歯(は)毛(か)…すべてア段なのは偶然なのかな
と言っているのと同じに見える。

ここまで見た
  • 542
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:09:06.41
>>537

>【正吾勝】勝速日天忍穂耳命
> こうなるはず。

わかる。動詞「勝つ」に人称接辞が義務的でないって言いたいのだな。

> 吾は接辞ではなく代名詞だと分かる。

わからん。現代日本語の「私」も代名詞だけど、別に「まさに私が勝つ」とも「私がまさに勝つ」とも言えるし。
もちろん現代の孤立語の代表格である中国語でもこんな縛りはない。

ここまで見た
  • 543
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:09:38.43
>>536
何によってって、そりゃAN祖語のアクセントとツングース語の母音の長短を受け継いだことによってじゃん

ここまで見た
  • 544
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:10:10.88
吾の特徴についてみんな抱合語とか抱合語的特徴とか言ってるけど、
名詞や動詞に人称接辞がつくことは別に抱合語の性質じゃないよね

ここまで見た
  • 545
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:10:46.00
>>539
「無原則に2つに割れました、何故かは分かりません」はまずいよ…
そういう事例は、実は無いわけじゃないんだけど、
比較言語学は、そういう事例を、特に祖語構築論の中では扱ってはいけないことになってる。

連体形と連用形の形は、畿内/東国でそれぞれ、-u/-ua<-o1、-i/-ia<e1
素直にこれでいいんじゃないの?西日本ではaが脱落した、ということで。
(縮約時に脱落したのか、それ以前だったのかは論理的に両方あり得る。
あるいは、縮約前に-aが東国で付着した、と考えることも可能。)

ここまで見た
  • 546
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:14:17.40
>>543
>>536が言ってるのは院政期以降の話じゃないの?

ここまで見た
  • 547
  •  
  • 2013/10/11(金) 22:40:45.35
>>545
ただ、畿内でo1の多くの部分がuに変化したと考えると、
日本語の構成要素にo1がやたらに少ないことの説明にはなりそう

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  • 548
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  • 2013/10/11(金) 22:44:49.72
>>533
この状態って、「吾妻」で「私の妻」か「私は妻だ」かが判別つかない状態じゃね?

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  • 549
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  • 2013/10/11(金) 22:51:05.11
上代以前に仮に格助詞がなくて孤立語的だった場合、
SOVの順序はまぎらわしいと思うのだがそのあたりはどうなの?
SOVの孤立語は人を目的語として二つとるときにその関係を表しわける手段を
別に持たないといけないと思うのだが、
格助詞なしで語順の制限も見られないんじゃ欠陥じゃないか。

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  • 550
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  • 2013/10/11(金) 22:51:40.61
>>537
速日は勝の目的語、か?
饒速日とかもいるし、VS型で普通の連体修飾に見えるが。

>>545
無いわけじゃないどころかよくあることだろ。
それを扱っちゃいけないってのも変な話だな。
まあ許すと際限なくトンデモ化するから仕方ないんだろうが。

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  • 551
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  • 2013/10/11(金) 23:16:14.22
>>549
アイヌ語がそうだな。
主格や目的格を表す助詞は無く、語順はSOVが普通だがOSVも可。
3人称以外では動詞に義務的に人称接辞が付くが、3人称はゼロ接辞なので、
主語目的語が全て3人称の場合、判別は文脈に依存するしかない。

場合によっては副助詞eunで間接目的語を表すことも可能だが
使役は動詞接尾辞以外に表す方法が無くeunは使えない。

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  • 552
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  • 2013/10/11(金) 23:17:51.33
ここの「吾妻」って「あづま」それとも「あがつま」?

フリック回転寿司
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