上代特殊仮名遣い 二音目 [sc](★0)
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- 455
- 2013/10/06(日) 08:32:25.57
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>>453
>稲作伝来とともにANの語彙を大量に仕入れた際
こう言っちゃうとアルタイ語が先にあったことになっちゃうから、>>390の仮説と思いきり矛盾しない?
>>390の説はAN語が先にあった(最も初期の段階の日本祖語は純粋なAN語だった)ことが前提だし
俺も先にあったのはAN語で後から来たのがアルタイ語だと思ってるから、これには同意できない
他に>>390の問題点を挙げるなら、この説だと上代寸前まで日本語に語末子音が生き残ってたことになってしまうことかな
-iによる造語(が文法的機能を担っていた)時代は>>415が指摘したように3世紀後半くらいまで続いたと思われるが、日本語の中には-iが支え母音となって語末子音が残ったと思われる言葉もあるんだよね
(支え母音による語末子音の残存はポリネシア諸語などにも見られる)
となると、-iによる造語が行われていた3世紀後半まで日本語には語末子音が存在していたことになってしまう
しかし、それだと例えば魏志倭人伝などに現れる日本語の表記と矛盾することになる
(森博達による分析によれば魏志倭人伝における日本語の表記には語末子音の無い文字しか使われていない)
それに、>>395で指摘した-iの起源も重大な問題になる
俺は>>385なんだけど、「日本語祖語はAN語の体系を継承した4母音体系だった」「日本語には8母音時代以前にも5母音時代が存在した」という部分に関しては多分間違ってないと思うんだが、
その下の母音調和時代と-iによる造語時代の設定に関してはもう少し検討する必要がありそう
いっそ>>390の表の母音調和時代と-iによる造語時代の順番を逆にすればいいんじゃないかと考えたんだが、そうしてしまうと今度はi2,e1,e2が何故母音調和に関わっていないのかという部分を説明できなくてはならなくなるし…
でも、o1が陽母音として母音調和することは、少なくとも母音調和時代以前からo1が存在していたことの根拠にはなり得ると思う
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