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- 蚤の市 ★
- 2022/08/07(日) 10:54:02.27
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自民党の安倍晋三元首相が銃撃され死亡してから8日で1カ月を迎える。保守系議員らは会合を相次ぎ開催し、安倍氏の遺志を継ぐことを確認した。ただ、リーダーを失った衝撃は大きく、「漂流する保守」(閣僚経験者)への危機感も募る。背景には衆目の一致する後継者がいないことがある。
安倍氏が顧問を務めた「保守団結の会」が3日開いた会合では、安倍氏の遺影が飾られた。代表世話人の高鳥修一衆院議員は「まさに痛恨の極みであり、心に大きな穴があいた。深い深い悲しみの中にいる」と心情を吐露。4日には安倍氏が特別会員だった「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」も会合を開き、代表の青山繁晴参院議員らが黙とうをささげた。
安倍氏は稲田朋美元防衛相が会長の「伝統と創造の会」顧問を務めた。超党派の「日本会議国会議員懇談会」にも特別顧問として深く関与するなど、保守派全体の象徴として強い影響力があった。
それだけに保守派からは「安倍氏に代わるリーダーはいない。余人をもって代え難い」(中堅)と急逝を惜しむ声が絶えない。党内保守派の代表格で同懇談会会長を務める古屋圭司元国家公安委員長は「野心はない」とされる。安倍氏の支援で昨年の総裁選に出馬した高市早苗政調会長は、安倍氏亡き後の展望が見えない状況だ。
生前の安倍氏は周囲に「保守はなかなか団結しない」と漏らしていた。同氏を中心にまとまっていた保守派が「いくつかのグループに分裂してしまう」(党関係者)懸念が現実となる恐れもある。
安倍政権時に「岩盤」と呼ばれた保守層の離反を指摘する声も出ている。岸田文雄首相が安倍氏の「国葬」決定に踏み切ったのは保守層や保守系をつなぎ留めるのが狙いとの見方もある。ただ、党内リベラル勢力の系譜に位置付けられる「宏池会」(岸田派)を率いるだけに限界もありそうだ。
こうした中、安倍氏が会長を務めた「創生日本」を、安倍氏の「四十九日」に当たる25日以降に再始動させる計画が進む。保守系糾合が狙いだ。ベテランは「第2次安倍政権をつくった原動力だ。大きな遺産だからしっかり稼働させたい」と意欲を見せるが、安倍氏死去後もその「威光」に頼らざるを得ないのが保守派の実情でもある。
時事通信 2022年08月07日10時24分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080600396&g=pol
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