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- potato ★
- 2021/09/16(木) 07:36:24.92
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9月2日、判決公判に姿を現した「池袋暴走事故」の飯塚幸三被告(90)は、頭に傷を負っていた。加害者家族の支援を通じ、飯塚被告と面会したNPO法人・ワールドオープンハートの阿部恭子代表が語る。
「自宅で転倒して、頭を切ったんです。事故以降、この2年で体調がずいぶん悪化しているようで、家で転倒することも増えています」
飯塚被告の過失を認め、禁錮5年の実刑判決
東京・池袋で飯塚被告が運転する車が暴走し、松永真菜さん(当時31)と長女・莉子ちゃん(同3)が死亡、9人が重軽傷を負ったのは2019年4月。東京地裁はブレーキとアクセルを踏み間違えたと過失を認定、禁錮5年(求刑・禁錮7年)の実刑判決が言い渡された。
旧通産省の工業技術院長を務めた飯塚被告は「逃亡や証拠隠滅の恐れがない」ことを理由に逮捕されず、在宅起訴のまま捜査や審理が進んだ。このため「上級国民は特別扱いか」などと批判が噴出。住居である都内マンションの住民が語る。
「病院から退院した後、数カ月間は両手で杖をつきながらマンション内を歩く姿を見かけました」
街宣車、脅迫状、爆破予告…
飯塚被告は事故後、「アクセルから足を離したが、ペダルが戻らなかった」、「安全な車を開発するように、メーカーの方に心がけていただきたい」と発言。無罪を主張し続けたため、さらに世間の怒りを買った。
「公判などの節目のたびに、マンションの前に街宣車が何度もやって来て、『罪を認めろー!!』『反省しろー!!』と大音量で叫んでいました」(近隣住民)
前出の阿部代表が語る。
「自宅には脅迫状などが届き、マンションへの『爆破予告』もありました。近隣の住民に迷惑がかかるため、警察にも相談したとのこと。飯塚さん本人も精神的なストレスをかなり受けていたようです」
こうした状況に、飯塚被告の家族は「正直、逮捕してもらいたかった。早く拘束された方が命の心配もない」と話しているという。
病院に行く以外は軟禁状態に近く、孤立した生活
阿部代表は今年5月の連休以降、加害者家族支援の立場から、父親を訪問しづらい長男に代わり、何度か飯塚被告の自宅を訪ねた。
「基本的に車椅子で、一度立ち上がると脚が弱っているので座るのにかなり時間がかかる。足を前に出すのにもふらついたりします。持病が何かあるというより、加齢のためです。同乗していた奥さんもICUに入る大変な怪我を負いましたが、今は歩けるようになり、夫の介護をしています」
面会のたび、飯塚被告からは「被害者やご遺族には申し訳ない」という言葉を聞くという。
「外出は定期的に病院に行く時ぐらいで、それ以外は一歩も出ず、軟禁状態に近い。事故後は交友関係がなくなり、孤立した生活を送っています」(阿部代表)
傍聴席から「寝てんじゃねえよ!」と罵声
公判での受け答えはしっかりしているものの、体力の衰えが著しく進行しているという飯塚被告。7月中旬に被害者遺族の意見陳述が行われた際には、後ろから見ると眠りこけているように姿勢が崩れ、傍聴席から「寝てんじゃねえよ!」と罵声が飛ぶ場面もあった。
「それまでの審理は休憩を挟んで、前後1時間半ずつでしたが、この時は3時間半近く続きました。本当に寝てはいないんですが、集中力が長時間続かなくなっており、精神的にも身体的にも厳しい状況に来ているようです。家族はみんな、『控訴してほしくない』と思っています」(阿部代表)
脅迫などで社会的制裁を受けたことは情状酌量の理由にもされた。飯塚被告が控訴するかどうかを判断する期限は、判決から2週間後の9月16日になる。
事故で妻子を失った松永拓也さん(35)は判決後の週末、墓前に報告に行ったという。松永さんが語る。
「本当に反省しているかどうかは被告にしかわからないことです。これだけ科学的な証拠も積みあがっているのですから、自身の罪と向き合ってもらいたい。社会的制裁が減刑の理由になるのは望まない形です。遺族としては、ただただ、しっかり罪を償ってほしい」
全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ca2a0b3606e37a2a209980560f904ef47e37def
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