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※NHK

沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海への侵入を繰り返していることについて、アメリカ国防総省は「誤算や物理的な損害にもつながるおそれがある」と指摘し、中国にやめるよう要求しました。

沖縄県の尖閣諸島の沖合では、今月20日と21日に、中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入するなど、中国海警局の船が領海侵入を繰り返しています。

アメリカ国防総省のカービー報道官は23日の記者会見で、記者から中国海警局の船が日本の領海侵入を繰り返していることについて問われ「誤算や物理的な損害にもつながるおそれがある。中国に対して海警局の船を使った行動をやめるよう求める」と述べました。

さらに、尖閣諸島の問題で「日本を支持する」と述べ、中国をけん制しました。

中国では今月1日、中国海警局の船が停船命令などに従わない、外国の船舶に武器を使用することを認めるなどとした「海警法」が施行されています。

アメリカ政府は「中国が近隣諸国を脅すために海警法を使う可能性がある」と指摘し、中国の強硬姿勢に懸念を表明していて、東シナ海や南シナ海での中国海警局の動きに警戒を強めています。

■茂木外相「米国防総省の報道官発言を歓迎」

茂木外務大臣は閣議のあとの記者会見で、「日米の首脳間では、日米安全保障条約第5条の尖閣諸島への適用を含む、日本の防衛に対するアメリカ側の揺るぎないコミットメントが表明されている。今回の国防総省の報道官の発言も、こうした方向と軌を一にするものであり、歓迎する」と述べました。

そのうえで、「尖閣諸島周辺のわが国の海域で独自の主張をする中国海警局の船舶の活動は国際法違反であり、中国側に厳重に抗議をしてきている。アメリカを含む関係諸国とも連携して、主張すべきは主張し、冷静かつきぜんと対応していきたい」と述べました。

2021年2月24日 11時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210224/k10012882361000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

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