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- ばーど ★
- 2019/12/05 08:12:45
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日本列島各地で地震が頻発している。3日には茨城県南部を震源とする震度4、岩手県沖や沖縄県の西表島付近でも震度3の地震があった。近い将来の発生が懸念される南海トラフ巨大地震や首都直下地震に関心が高まっているが、専門家は列島周辺のプレートの動きに懸念を示す。
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NHKで連日、首都直下地震の特集番組が放送されるなか、関東での揺れにヒヤリとした人も多かったのではないか。
3日午前に栃木県と群馬県で震度4を記録した地震の震源地は茨城県南部で、震源の深さは約60キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定されている。
同日朝には沖縄県の西表島付近、岩手県沖でも震度3の地震があった。
「地震が起きやすくなっている」と注意喚起するのは、夕刊フジで「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」(毎週木曜)を連載する武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏。茨城の地震について「フィリピン海プレートが潜り込んでいる先端部分が起こしたものだ。(プレートの)東の端は茨城県にかかっており、その活動の一環だと考えられる」と解説する。
日本列島の南側にあるフィリピン海プレートは、M8〜9級の南海トラフ地震を引き起こす可能性が指摘されているが、「首都直下地震も同じ原因で発生するとも考えられる」と話すのは、立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏。
高橋氏によると、フィリピン海プレートが作用して首都直下地震を発生させるメカニズムは2種類あるという。
1つは相模トラフ周辺でフィリピン海プレートが潜り込み、北米プレートが跳ね上がることによって起きるもの。この場合、「5秒周期の揺れで、広域に震度6程度になる。1923年の関東大震災に近い地震だ。東京湾で津波をともなう可能性もあり、埋め立て地や地下街などは危険だ」と高橋氏は予測する。
もう1つは、北米プレートがフィリピン海プレートに圧縮されて起こるもの。「狭い範囲だが震度6強から7になる。一般住宅が倒壊したり、オフィスビルの棚が倒れたり、コピー機が動いて挟まれるなどの被害も想定しうる」という。
高橋氏はこのほか、「活断層が動くこともあれば、従来知られていない断層が動くこともありうる。東京23区内で起こる可能性もある」と警戒を呼びかける。
茨城県や千葉県など関東の東端からフィリピンまでを射程に入れた「スーパー南海地震」の概念を提唱する高橋氏は、西日本で火山活動が活発化しているとして「フィリピン海プレートの南側の動きが盛んだ」とみる。今回の西表島の地震も想定域に含まれるという。
各地で気を抜けない状況だ。
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2019.12.4 夕刊フジ
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/191204/dom1912040010-n1.html
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