-
- 1
- 2017/08/14(月) 11:40:54.76
-
一般的に男性は、キャバ嬢の胸の谷間や短いスカートからのぞく太ももを見て、雄の本能を発揮させる。
ニコニコと話を聞いてくれる女性に、心をつかまれる。
しかし泰典は、商売上手な女、そこにデレデレする男を引いた目で観察してシラケている。
それは、心と体を乖離させた、泰典が言うところの“自己完結の恋愛”を長い間、してきたからなのだろうか。
さらに、田舎には、おせっかいなオジさんやオバさんも多かった。
年齢を聞かれ30歳だというと、決まって、「結婚しないのか?」と問われる。
「いい人がいたら結婚したい」というと、ある時、町内会の会長が、見合いの話を持ってきた。
「恋愛したいと思わなかったの?」
「したいとは思いましたけど、その頃の僕は、恋愛に関して自己完結ができていたんですよ」
泰典のいう自己完結とは、どういうことなのだろうか。
「精神的にはアニメに出てくる子と恋愛できたし、体は風俗には行けばそこで満足できた。
あ、風俗には今でも時々行ってますけどね」
「自分でいうのもなんですが、僕はかなり恋愛をこじらせていまして、結局恋愛らしい恋愛もしないままに、この歳になってしまいました」
面談に来た伊藤泰典(46歳)は、椅子に腰をかけるなり、こういった。
“恋愛をこじらせる”とは、一時期よく使われていた言葉だ。
一般的な価値観と自意識の間に折り合いがつかず恋愛につまずく女性を、今は亡きライターの雨宮まみさんが“こじらせ女子”と表現したのが始まり。
そこから様々な意味が派生して、うまく恋愛ができずに、もつれた恋愛ばかりしていることを“恋愛をこじらせる”と言うようになった。
■アニメと女子で、アニメを取ってしまった
泰典は、身長167センチ、筋トレで鍛えているという胸板は厚く、サイドを短く刈り込んだ髪型はスポーツマンの風貌。
年齢よりもずっと若く見え、笑顔がみょうに人なつっこかった。
清潔感もあり、女性から敬遠されるような見た目ではけっしてない。
現在は埼玉の実家で、親の跡を継ぎ果物農園を経営している。
「今はそうでもないんですけど、昔は強烈なアニオタ(アニメオタク)だったんですよ」
恋愛をこじらせる原因のひとつは、ここにあったという。
明るくがっしりとした体つきの泰典から、アニオタという言葉が飛び出してきたのが、ちょっと意外だった。
「昔からアニメが大好きで、ビデオも欲しいしグッズも欲しい。
小中学校のころは、お小遣いをみんなアニメにつぎ込んでいました。
中学くらいになると、周りは異性に興味を持つようになるけど、僕はアニメと女子、どっちをとるかといったら、アニメを取ってしまったんです」
高校は地元の男子校に進学した。
女子のいない環境の中で、さらにアニメ熱は高まっていった。
高校卒業後は東京6大学のひとつに進学した。
都会のキャンパスには華やかな女性も大勢いたのだが、生身の女性とどう向き合っていいのかわからず、大学4年間も、ひたすらアニメの世界に自分の身を置いた。
またアニメだけでなく、ゲームも大好きで、ファミコンのソフトにもお金をつぎ込んだ。
大学時代は、ゲーセンにも入り浸るようになり、結局女性と一度もつきあわないままに、大学を卒業することになった。
と、ひょうひょうと話す。
生身の女性を愛し、愛したからその先に肉体が欲しくなるのではなく、精神的恋愛と肉体の欲望をバラバラに満たし、そこで恋愛を完結させる。
そこが“恋愛がこじれてしまった”原因だと本人は分析する。
写真:46歳の泰典は、思春期の頃からアニメの中の女性との精神的な恋愛で満足し、ここまで過ごしてきた。
ただ、「やっぱり家族が欲しい」とここに来て婚活に本腰を入れ始めた
https://i.imgur.com/YzbfOxt.jpg
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170810-00183961-toyo-soci&p=1
★1:2017/08/11(金) 22:22:05.14
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1502627304/
※続きます
このページを共有する
おすすめワード