統合失調症になると、思考の柔軟性が失われるため、
目の前の情報をうまく組み立てたり、処理することが難しくなります。
つまり、総合的な判断が出来なくなります。
しかも、一度思い込むと軌道修正ができなくなります。
この背景には、強い不安感と神経の過敏さが深く関係しています。
こうして、絶えず危険にさらされているという思い込みから、
学校や会社の友達に対しても、皆敵だと思い込みます。
妄想を否定する人は、すべて敵に見えます。
こうして、周囲の人を疑うようになると、
家族に対しても、親しくしていた友達に対してもつっけんどんになったり、
突っかかったりするようになります。
そして自分の身を守るために、他人との接触を拒み、避けるようになって、
自分の部屋に引きこもったり、布団の中に閉じこもったりします。