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  • 2016/10/19(水) 19:45:51.70

なぜデマや陰謀論はあっという間に人々に拡散され、長く話題になり続けるのか。それを科学的に明らかにすべく、
IMTルッカ高等研究所のウォルター・クアトロチョッキは、SNS上で特定の情報が伝播するメカニズムをリサーチした。
http://wired.jp/2016/10/16/conspiracy-theory/
「遺伝子組み換え農作物は健康に有害」「予防接種は自閉症の発生率を高める」「地球温暖化は人為的なものではない」…。
こうしたデマや懐疑論、陰謀論は、複数の研究機関がいくら反証を唱えようと社会のなかで長い間くすぶり続ける。一方で、人間社会の前進に必要である科学的な知見は、デマや陰謀論のように長期間、世間の話題には上らないものだ。
陰謀論やデマといった情報は、発生する原因が単純、かつ現実にみられる複雑な要因に目をつぶるきらいがあり、ある程度の不確定要素に寛容である。
逆にサイエンスニュースはその結果に至る目的と工程が明確で、何か不確定要素があれば検証が可能である。これら2つの情報の決定的な違いとは、査読を経て発表されたものかどうかと、そのコンテンツの再現性だ。

インターネットやソーシャルメディアが現れたいま、サイエンスニュースや陰謀論はいかにして人々に共有され広められるのだろうか? ウェブ以前の情報伝達媒体と異なり、
個人ブログやFacebook、Twitter、Tumblrなどでは情報に「SNS特有の伝播の仕方」があるのだ。科学者やサイエンスコミュニケーターにとっても、研究で得た知見を、いかに効率的に世間に浸透させられるかどうかは興味のあるところだろう。
IMTルッカ高等研究所のウォルター・クアトロチョッキは、特定の内容をもつ情報がSNS上(特にFacebook)でどのように人に影響して広まり、社会に消費されているのかに着目。
彼自身が身をおく科学的な分野の情報、そして陰謀論やデマが、いかなるパターンで伝播するのかを調査した。

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  • 2016/10/19(水) 19:46:09.22

情報伝播に大きく影響するカギは、「同質性」、「エコーチェンバー」、そして「確証バイアス」である。
情報は「同質性」のあるプラットフォーム内で伝播する
デジタル空間における人間関係とは、部分的に自分と似た価値観をもつ人たちの集まりのようなものだ。
そのなかで配信される「情報」とは、共通の視点をもつ同士の間で取り沙汰され、連帯感を生む、いわば人々のマインドを結びつける媒体のような意味をもつ。
例えば、いくら科学的に否定されようが、定期的に話題に上るもののひとつに血液型性格分類がある。SNS上で誰かが血液型と性格に関する記事をシェアしたとすると、その個人はすでに、同じような価値観をもちSNS上でシェアするような、
同質性の高いユーザーに繋がっている場合が多い。
つまりSNS空間とは、“似た者同士”が集って一種のコミュニティーをつくり上げ、価値観を強化させる情報を拡散するプラットフォームになっているのだ(価値観の否定につながる情報については後述する)。
よくも悪くも、共感してくれる人々がいない限り、情報は重要な意味をもって広がってはいかないのだ。
クアトロチョッキの研究では、科学的知見も、陰謀論やデマといった情報も、どちらも「同質性」をもつプラットフォーム内でしか伝播しないことがわかっている。
しかし情報の行きわたり方には、サイエンスニュースか陰謀論かで、決定的なパターンの違いがあるという。その鍵となるのが「エコーチェンバー」だ。

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