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  • 2016/10/19(水) 06:02:39.12
セルジオ越後「日本人は現実が見えていない」
東洋経済オンライン 10月19日(水)6時0分配信

ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦で先発に復帰した香川真司選手(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

サッカー日本代表のワールドカップ・アジア最終予選は、厳しい戦いが続く。ケガによる選手の離脱も痛手となったが、10月11日に行われたオーストラリア戦は、後半に追いつかれて1-1の引き分けに終わった。世界を相手にしたとき、日本代表の実力はどの程度とみるべきなのか。セルジオ越後氏に聞いた。

――前回は、日本にスポーツを楽しむ文化がないことが、上達の妨げにもなっているというお話でした。「スポーツを文化にしたい」という言葉は、選手の側からも聞かれますが、障害はたくさんありそうですね。 日本でスポーツが文化として根付かないのは、報道の仕方にも問題があります。勝ったときは大フィーバーで、負けても「感動をありがとう」と言ってブームを作り出そうとする。これでは一過性のブームで終わってしまい、文化にはなりません。たとえば、2015年のラグビー・ワールドカップは、大会前にはほとんど扱われていなかったのに、南アフリカに勝った途端に報道が過熱しました。

 もちろん、世界的にみても歴史的なジャイアントキリング(番狂わせ)ではあったけれど、あのワールドカップから何を学び、何が足りなかったのか、真実を伝えなければ、次につながってはいきません。

■日本サッカーが足踏み状態になっている理由

 ――特にサッカーの場合、それが足りないから、これまでワールドカップで2大会連続して決勝トーナメントに進めず、前進と後退を繰り返しているのかもしれません。

 スポーツの強い国というのは、ワールドカップだから、オリンピックだからといってメディアが必要以上にあおったり、スポーツ番組がバラエティ番組のようになったりすることはありません。そして、負けたときこそ報道の時間を増やし、徹底的に検証します。コメンテーターが議論したり、選手や監督が出演して敗戦に向き合います。つまり、スポーツが文化として根付いている国は、やっぱりスポーツが強いんです。

 日本ではスポーツ中継やスポーツニュースを見ていて、その競技や選手の魅力が伝わってきません。「イケメン」「美女」ということしかわからないのは、報道のレベルが低いということです。今の日本のスポーツ番組は、スポーツを題材にしたバラエティ番組にすぎません。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161019-00139901-toyo-soci

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  • 2016/10/19(水) 06:03:00.57
そもそも、日本代表は強いのか

 ――日本では国民がそれを求めている、という見方もできますか? 

 2014年のブラジル・ワールドカップで日本代表は1勝も挙げられないまま、グループリーグで敗退しました。選手たちは「優勝を狙う」と大口をたたいていたんですよ。それなのに、彼らが帰国したとき、約2000人のファンが空港に駆けつけ、選手たちを拍手で出迎えた。これには、逆に選手が驚いたそうです。ラグビー・ワールドカップの後もそうでした。「よくやった」のオンパレードでしたが、ほかでもない選手たちがグループステージ敗退に満足していなかった。

 勝っても負けても褒めるのは選手に対して失礼だし、そのうちに選手は勝負に対して鈍感になり、競争心を失って、頑張らなくなってしまいます。日本代表はすでに、そんな状態になりつつあります。ワールドカップで負けて、アジアカップで負けて、ワールドカップ予選でもホームでUAEに負け、それでもブーイングをされないわけですから、選手たちの競争心は落ちる一方です。

■移籍話には2つのタイプがある

 ――代表戦はイベントで、選手たちを間近で見られて、応援で盛り上がれれば、日本代表が勝とうが負けようが満足、ということなのかもしれません。

 そもそも「日本代表は強い」と錯覚しているファンが多いんです。確かに数年前に比べ、海外のチームに所属する選手、いわゆる「海外組」は増えています。でも、本田圭佑、宇佐美貴史、香川真司、吉田麻也、乾貴士、岡崎慎司と、軒並み出場機会が限られている状況です。

 まず、移籍には2つのタイプがあることを知っておかなければなりません。選手が大活躍して、買う側が乗り込んできて「うちに来てください」と言われる移籍と、こちらから「こういう選手がいます。取ってくれませんか」と売り込んでいく移籍です。

 前者は本物の移籍で、移籍金を支払ってまで獲得したいということ。一方、後者は大抵の場合、移籍金はゼロ。つまり、タダなら検討してもいいというレベルです。さらに、実力だけでは契約までに至らないから、試合の放映権という“お土産”をつけることもあります。そういう場合は、エージェントのおかげで移籍できるということを知っておく必要があります。

 ――そういった裏の事情は、あまり報道されませんね。

 芸能界で事務所がゴリ押ししてスーパーアイドルを作れるように、スポーツにおいてもヒーローは作れるんですよ。スポーツニュースであたかも海外で活躍しているかのように報道して、CMにもたくさん出て。でも、作りもののスーパースターだから、すぐにメッキが剥がれてしまう。そうやって視聴者がだまされていたことに気づいたとき、急激に冷え込んでいくんです。

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