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  • 2009/01/07(水) 13:57:54
日本全国にウシクビという地名は
新潟県に二箇所(牛頸・ウシガクビ/牛首・ウシガクビ)
石川県に二箇所(牛首・ウシクビ)
と大野城市の五箇所しかない。
いずれも日本海をへだてて朝鮮半島に相対しており、朝鮮半島から対馬海峡を横断する
という位置にある。
『日本書紀』に
素戔鳴尊が新羅国に降到(アマクダ)りまして曽尸茂梨(ソシモリ)の処に居します
とあるが、素戔鳴尊は牛頭天王とも呼ばれており曽尸茂梨は古代朝鮮語の普通名詞で王
都の地の意味であり、
牛(ソ)の(シ)頭(モリ)ともなる事から、江原道春川にある牛頭山のことだという
金達寿氏の説もある。
現在は、牛頸と書いているが、享保三年(一七一八)の平野神社再建の時の棟礼には御
笠郡牛頭村、明治十七年の内務省の地名索引にも御笠郡牛頭村と書かれている。

そしてここには、六世紀から八世紀にかけて、渡来系技術集団である今来の才伎によっ
てもたらされた数百基の須恵器窯跡群が現在し、牛頸千軒七ケ寺の言葉が残されている
ように一大窯業地として一つの大村落を形成していた所である。
さらに、平野神社の祝詩『平野祭』の中には〜天皇(スメラ)が御命に座せ、今木より
仕へまつり来れる〜とあり、隣接して春日市惣利(ソウリ=ソウル)があること等から
この渡来系技術集団が故国の地名牛頭(ソモリ)を伴ってきたのが、日本語となりウシ
クビとなったのではないかとも考えられる。

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