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  • 1
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  • 2016/10/20(木) 00:54:42.24
この物語の主人公の職業は所謂探偵である。名探偵かと言われればそういう訳でもない。
 彼の仕事の八割は町の清掃等のボランティアであり、探偵らしい仕事はそのうち一割である。もう一割は何かというと不思議千万な事で人間以外の相手をすることだ。

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  • 2016/10/20(木) 02:12:43.55
よお、お待ちどう。俺は赤羽京哉って言うんだ
探偵を生業としていてな、相良涼子って女が助手を務めてる
アイツは美人ってツラじゃねえが愛嬌と家事はバッチリだ
カップ麺すら用意したくねえ俺には女神のような存在さ

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  • 2016/10/20(木) 02:16:34.67
探偵といってもな、そんな立派なモンじゃあねえぜ?
雑草抜きや猫探しなどのボランティアまがいの雑用ばかり押し付けられてんのさ
でもたまにはよ、とんでもねえ仕事が舞い込むのさ
今日はその辺について長〜く語るぜ

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  • 2016/10/20(木) 02:17:35.26
>>87-88
悪化した

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  • 2016/10/20(木) 03:25:48.16
薄暗い部屋を灯す裸電球の灯りが私は好きだった。
気温は蒸し暑く、そして湿度は粘り着くように。低い天井の圧迫感と無機質な壁。それらを救いのように優しく照らす裸電球の灯りが私はとても好きだった。

「う、う、ふぅ」

それにくぐもった猿ぐつわからのうめき声も聞ければ文句はない。
眼前の椅子に縛り付けられた中年の男は目隠しと猿ぐつわをされている。スタンガンでの昏倒による緊縛からすでに5時間が経過。パニックは収まりながらも、現状への怒りが沸き立ち、それが自らがどうなるかへの不安で塗りつぶされるのに十分な時間だ。
それでは始めよう。いつものように。スムーズに、単純に、適格に。

中年の男の――殺害された富豪の甥――猿ぐつわをわざと荒々しく、しかし会話に支障のないように外す。

「う、あ、ああ!?」

震える彼の耳元にそっと囁く。大きな声で鼓膜を傷つけないように。しかし声をできる限り低くして。

「孤立した山荘の中で、富豪の男を殺すことができるのはおまえを含めて5人」

「ひ、ひいいい!?」

「殺害方法は刃物によるもの。状況から考えれば、山荘の中に犯人は絞られる」

「た、助け、ちが、」

「つまり、犯人はこの中にいる」

私は探偵だ。しかし推理はしない。
ただ木訥に、単純に、簡単に、人に質問をするだけだ。
縛られた男の腕から小指に手を当てる。丁寧に愛撫するようになぜ、有無を言わさずにへし折った。

「ぎゃああああ!?」

私はただ、木訥に、単純に、簡単に人に質問をするだけだ。
私は推理をしない。探偵に推理など最初から必要がない。

「殺したのはお前か?」

嘘をつけないように拷問をしてから、相手に聞けばいいのだから。

私は探偵だ。ただ真実のみを対話にて勝ち取る者。それが探偵だ。




続きよみたい?

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  • 2016/10/20(木) 03:28:06.27
めっちゃ上手いな、いい感じ

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  • 2016/10/20(木) 03:34:53.98
上げ忘れた

お絵かきランド
フリックラーニング
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