facebook twitter hatena line google mixi email
★お気に入り追加


■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

  • 5
  •  
  • 2015/01/11(日) 13:53:10.08
「2番目に大切なもの」

夜中にふと目を覚ますと当たり前ならら真っ暗だった。
でも目を凝らすと天井のところで何かが光ってる。
徐々に目が暗闇になれてきた・・・目の前に透明なビンが浮いていた。
手を伸ばし、手に取り、開けてみる。
すると、中には紙切れが入っていた。

『おめでとうございます。
近い将来、貴方が1番欲しかったものが手に入ります。
代わりに、貴方にとって2番目に大切なものは没収させていただきます。』

何のことだかわからない。
一番欲しかったもの・・・?
金か、愛か、名誉か、不老不死か・・・自分のことなのに自分でもわからない。
何が欲しいんだろうか、自分は。
そもそもこれはそういう非現実的なものまでくれるのだろうか。
そんなことより気になるのが「2番目に大切なもの」。
これは怖い。あまり考えたくない。
パソコンやケータイ程度なら取り返しがつくが、誰か大切な人の命、
もしくは自分の体の一部だったりすると洒落にならない。
目が見えなくなるのと、耳が聞こえなくなるのとどちらが嫌だろうか。
母親を失うのと、父親を失うのとではどちらが嫌だろうか。
足がなくなるのと、手がなくなるのとではどちらが嫌だろうか。
記憶がなくなるのと、思考力がなくなるのとではどちらが嫌だろうか。
想像したくもない考えがふと頭をよぎる。嫌だ嫌だ嫌だこういうのは。
答えを出してしまったらそれが失われそうで怖い。

「こういうのは比べられるものじゃない。だから答えなどない」
そう必死に自分を説得する。
でもどちらかというと・・・

ここまで見た

★お気に入り追加

このページを共有する
facebook twitter hatena line google mixi email
おすすめワード