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  • 2015/03/02(月) 22:13:07.34
「三百六十度の牢獄負け犬小屋に投獄された負け犬」

ありふれた動物だろう忙しく歩く足音
どこにでも有る感情だろう目蓋閉じ笑う
ただそこに寝そべって三月の冷たい雨を待つ
震えながら泣きながら身体丸める夜が恋しくて

藍色の世界の向こうここから見えない家路
その全てに悲しきストーリー頬歪めてあてる
四方の檻の中の名前も知らぬ動物たち
笑いながら嬉しそうに地獄へ堕ちて行ったままさ

見えない向こうで大自然のエアーに
チンポを抜き差しする
抜き 差し 抜き 差し
幾度も 幾度も
出来るだけ単純な
弧を描きながら
遠くの世界へ遠くの世界へ

喋り続ける雑音の中へ
ラジオの中の誰かの遠く
あらゆる温度の車を縫って
走る屋根に付いて来る
「正しく宣い申せばや」行く先々へ光飛ばして
眠る町並み先を急いで
眠り忘れてひた走るのは
今宵の歌を見出だす為か
石激る垂水がもとに袖ひぢて
むすぶはこほれる月の影
山の端にかけし心をたづぬれば
遠の眠りも果てぬべし

銀世界 南の風に迷へる御霊
かへれぬは水漬き草むすかばねどち
たぎつ瀬に凍える月こそさやかなれ
うき世に流れし名をや惜しむる
さざれ石 集いて澄ませる心をぞ
浅き縁と忘れなば
君がため捧げし歌も朽ちぬべし
祈れる者に返りごとせざれば
時めぐり霜枯るる枝に咲きほこれ
招きし春の香宵のかがり火
いずくの旅の路にあるとも
そむくうき世になほ臨むなら
そうすれと宣う貴方
そうさると申す私
何ぞと宣う貴方

待ちわびている鍵をくれよ
その牢獄の扉の鍵を
斜めに交差する道の間の
三角の公園に寝転んでみたい

夜が明けそうだ雨は降らぬまま
春が訪れる檻の外に芽吹く草の支配

ここまで見た

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