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  • 2015/01/26(月) 21:59:57.66
「から回る踊り子の羽」


それにしても君の俳句は100文字と来たもんだ
夏、降り落ちる新しい孤独が、綺麗な子供をまた一人と包む
静けさに酔いしれた隣の風景を、両手で描いた円を通して覗く
ほとほとに温まった外来種が時間を告げる
ふうんというね、おっかあのおとがきこえるさ
やたらにのどをさわってね、どらみたいにわらってらあ
大人になるにつれて世界地図が大きく感じられた
小さな気持ちを囲っているバリアの遊びはだんだんとほどけていき
しだいに全知全能だねと喜びを言葉にするのもためらいなく死んでいく
わがままかもしれないけれど、生まれ変わっても同じお洋服が着たい
つまらない道をたのしく歩くコツに従順して飛行機を目で追う
成人式の着物が宙を舞うとき、わたしの肌はかなり大きくなった
いまでは計り知れないほどの体温が地球を馬鹿みたいに覆いながら
やっとあのころのサイズすら丁度よかったんだねと、認めることができるのでしょう

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