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  • 2015/02/14(土) 20:27:18.41
「アブラハムのウンマ」

好き勝手に国境線を引いた世界大戦の勝者たち
統治能力を持たない民族自決の春は咲き乱れ
衝突する大義の間で自由を求める声は埋もれて
マイナス百度の世界を巡る衛星は摩天楼を見透かし
正義の執行者は同胞の間にテロリストの痕跡を探した

乾いた風に見渡す限りの砂と礫
立ち上る黒煙と銃眼から戦場を覗き込む男
家族と同胞の為に銃をとった少女たち
聖戦の顎が対立という対立をのみこんでいき
砕け散ったアライアンスが血で血を洗う

聖戦の英雄を求めて歩いた街に陽が落ちる
しかし彼は祈りと断食を否定した侵略者にではなく
同胞であるはずの戦士の手によって殺されたのだ
それでも
神の導きに耳を傾け、戦火に身を投じて祈りを捧げる
ムジャヒディンを支える無数の民は彼らの為に商った

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