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  • 2015/04/04(土) 17:30:47.28
探偵小説とミステリ小説の違いってのは、
大雑把に前者は探偵自身が語り部で、ミステリ小説では探偵のそばびいる人―ワトソン役―が語り部になるパターンが多く、
現実にいかにも起こりそうな事件を追うのが前者で、現実には起こりそうにもない「現象」を探偵が紐解いていくのを「見守る」のが後者だと。

本格とは本来の格式という意味で「もともとの作法に即している」という事。
エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』に始まり、アガサ、エラリー、カーの黎明期ともいえる時代を経て、「形式」が整理整頓されていき、
綾辻の館シリーズから「新本格」と、もともとの格式を現代に合った形に再編成したと理解している。

俺が有栖川先生の作品が好きになったのは、こういった格式だの形式でなくて、もっとバタ臭い人間味を感じ取ったからなんだよね。
それは本格とかミステリとかに必用のない物。だけど俺にとっては作品の重さや愛着というものに直結する大事な要因。
それが、年々薄れてる。先日の「怪しい店」に至っては、ほとんど匂わなくなってしまってるんだ・・・

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