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  • 81
  •  
  • 2002/10/13 02:43
>>58
厳しいのはカード→APの場合なので、この向きで考えます。

例えば、Cisco Aironet 350シリーズ:
http://www.aisan.co.jp/products/wireless_lan-radio-cisco.html
の場合、屋外:244mで11Mbpsリンクが可能だそうです。
244mの自由空間損失は約88dBなので、このとき、AP側の受信電力:Prは
Pr = Pt + Gt + Gr - Loss(Gt, Gr は送受信アンテナの利得)
= 15 + 2.2 + 2.2 - 88 (送受信アンテナとしてダイポールを仮定)
= -68.6 dBm
となります。

上記シリーズの仕様として、受信感度:-85 dBm @11Mbps
とあります。屋外で1km離れると、Loss=約100dBなので
Pr = 15 + 2.2 + 2.2 - 100
= -80.6 dBm
となり、11Mbpsでのリンクは十分可能なはずですが、恐らくマルチパスによる
フェージングのマージンを15dB程度見込んだので244mとしたのでしょう。

すなわち、上記システム構成ならば、17dBi(= 2.2 + 15 )程度の利得をもった
外部アンテナを送受信のどちらかに装備すれば、1000m で11Mbpsの通信が
保証できるはずです。

なお、以上の計算では、アンテナケーブルやコネクタの損失が含まれていません。
実際にはこれらの損失が無視できない(普通切り売りされているm単価1000円
未満の同軸だと1dB/mはザラ)ので注意が必要です。

・自由空間損失の式
Loss (dB) = 20 log(λ/4πD)
D:アンテナ間距離 (m)
λ:波長 (m)

ここまで見た

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