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  • 2016/10/20(木) 04:06:07.59
続き
そんな息子をなだめすかして、どうにか学校の校門まで連れて行った事もありました。

車から引きずり出して「一歩でもいいから校門をくぐってみたら?」
「少しでいいから」「もたもたしたって、仕方無いよっ!」
急かす私の言葉にうつむいたまま微動だにしない息子。
下唇を切れんばかりに噛み、大粒の涙をポタポタ落とし
足を踏ん張り、強く握りしめた拳を震わせて…何も言わない。

「一生懸命勉強して入れた高校でしょ?」「ここへ行きたい!って言ってたじゃない!?」
「夢もあるんでしょ?」
選択授業が出来る学校で、歴史が好きな長男はそれを夢見て大学へ進みたい夢を持っていたのです。
その夢を叶えてあげたい、その思いで母子家庭ながら家庭教師をつけ受験に備えたのですから。

学校の校門をくぐることを訴えている私を払いのけ
長男はポタポタ溢れる涙を拭いもせず、きびすを返し車と反対側へ歩いて…さらに走って逃げて行ったのです…。

必死で追いかけましたよ。
しかしながら男子高校生にかなうわけもなく…。途中で長男を見失ってしまったのです。
散々探しました。…が、見つからず…。
自宅へ戻ると玄関に息子の靴があったのです。

子の部屋へ行き…ドアを開けようにも頑なに開けない息子。
「なんで逃げたの?」「何があったの?」「どうして嫌なの、行きたくないの!?」
「お母さんに話してよ!」どんっっ!!

ドアを殴る音…。

それから
長男の5年にも渡る長い引きこもり生活と
物を壊す、潰す、暴れるという
「生活するのさえが困難な」生活に突入したのです。

ここまで見た

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