○▼△ 郡山市スレッド Part231▼○ [machi](★0)
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- 2018/12/06(木) 07:42:49
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郡山駅東口の工場用地 開発待望論が再浮上 商議所、商業施設やホテル提言 所有の化学会社は否定
東北地方のJR駅で乗降客数が仙台に次いで多い郡山駅(福島県郡山市)。西口に商業施設、オフィスなどが集中する一方、東口に向かう人の流れは
極端に少ないことで知られる。多くの人が不思議に感じながらも同じ光景が続いてきた東口について、開発論が話題になり始めた。一石を投じたのは郡山商工会議所だ。
「郡山駅の中央部に連絡通路をつくり、東口に商業施設とホテルの建設を」。商議所は11月20日、市民の声を集めたという10〜20年先の「グランドデザイン」としてこんな提言を発表した。
駅の東側に広がるのは保土谷化学工業の郡山工場。敷地面積は27.4ヘクタールと東京ドーム5.8個分の広さだ。
商議所の幹部は「なぜ駅の真ん前に化学工場があるのか」「移転するか一部を開発してもらう方が会社側にも利点が大きいはず」などの意見が目立ったと言う。
工場ができたのは1916年(大正5年)。安積疏水の開発に伴って建設された水力発電所を使い、塩を電気分解して化学品をつくった。
当時は原料などの輸送を鉄道に頼ったため駅に隣接する工場は珍しくなかった。郡山町(当時)の人口は2万〜3万人と現在の10分の1以下だった。
長く繊維メーカーの日東紡と並んで地域の成長をけん引したが、90年代前半や2010年代前半は赤字基調が続くなど構造不況にあえぐ。汎用化学品の市況が低迷したためで、
各地で資産売却や人員の削減を迫られた。
そのイメージが残っていることがたびたび再開発観測が浮上する背景にある。
一方、保土谷化学の東京本社は「郡山工場の移転や一部を開発する計画はまったくありません」と明快だ。18年3月期は売上高387億円に対して
経常利益が42億円。高収益企業に姿を変えている。
塩の電気分解などの汎用部門を縮小し、その川下製品からつくる特殊な染料やディスプレー用発光材などへのシフトに成功したためだ。
全国3工場のうち郡山はコピー機、高級文具向け染料や有機EL材料をつくる基幹工場と位置づけられる。
主要製品は24時間フル生産で世界各地の顧客に供給する。仮に移転する場合、同じ設備を新設し段階的に生産を移す必要があり費用は数百億円かかる見通しだ。
現状を考えると駅東口開発論は話題にとどまる可能性が高い。
郡山支局長 村田和彦)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO38580490V01C18A2L01000/
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