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  • 2017/03/03(金) 15:21:33
そのだいぶ前から地震があったので本震が来た時、すぐに東北だと思った
震災が起きてすぐ現地に向かった
道路だけが綺麗でその脇に冬の山形の雪みたいに高く瓦礫の山が積み重なっている
その中にはぽつぽつと人間が挟まっている
これが現実なのか夢なのか、なんとも不思議な感覚を覚えながら親族を探す
港湾部の工場が市民の略奪にあっていた
だが海外のそれとは違く子供連れがぽつぽつと倉庫に入って行き食料品をいくつか持っていく光景
転売を目論んでると思われる中年がワゴン車いっぱいに食品を詰め込んでいる
仙台駅前のアーケードではゴルフボール位の大きさのオニギリを1000円で販売するヤクザたち
あらゆる場所に車が流れ着いている
警察が交通整理をしているが目が死んでいる
どこかの取材班がカメラが回る前までヘラヘラ談笑している
地元には通常の交通手段では入り込めなかった
あるべき場所にあったものも無くなっていた、学校もなくなっていた
まだ回収できていない死体の山、かいてもかいても無くならない泥
続く余震
夜になると空き家に車で現れる妙な集団、こそこそと宝探しをしている
2週間ほど経つとボランティアが大量に入ってきた
なぜかラジカセやDJ機材を持参してるのもいる
みんなニヤニヤ笑ってる
入れ替わるように帰る私をハエの大群が見送っていた
私が見たのはマスコミが流すような理性ある日本人の姿ではなかった

ここまで見た

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