facebook twitter hatena line google mixi email
★お気に入り追加


  • 618
  •  
  • 2010/04/19(月) 12:49:21
福島市の「自立更生促進センター」の開設問題が、大詰めの時期を迎えつつある。

住むところも働くところもないまま、いきなり刑務所を出ても、その後の生活はうまく運ばない。
少なくとも当面の生活の場を確保しないと、何もできない。
どこへも行きようがない人はこれまで、民間の更生保護施設が受け入れてきたが、国が責任を持つのも当然のことだ。
国営のセンターの建設はむしろ遅すぎたくらいだ。

罪を犯し、刑に服した人が自分の身近な地域に住むことを歓迎する人は、率直に言って極めて少ないだろう。
福島市では「子どもたちが心配だ」などの声が上がって、反対運動が続いている。
親の立場になれば、不安が募ることも理解できないことはない。

しかし社会として、更生保護を避けて通るわけにはいかないのも確かな事実だ。
いったん犯罪にかかわったとしても、多くの人はいずれこの社会に戻って来る。

十分反省し刑を終えた人に対し、その立ち直りの機会を阻むようなことがあってはならない。
それは罪を犯した人の問題ではなく、受け入れる社会の側の問題だ。

宮城県仙台市 河北新報 社説 2010年04月19日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2010/04/20100419s02.htm

ここまで見た

★お気に入り追加

このページを共有する
facebook twitter hatena line google mixi email
おすすめワード