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  • 2010/04/10(土) 18:20:21
>>591 むむ様

>全部読んでみたけど

「何を全部」なのかが不明なので困ったのですが、
このスレ「持久戦かな2」及び、前スレ「自立更生促進センターにひとこと申す」
紆余曲折しながら、狐塚センターにまつわる様々な意見を、映し出して参りました。
もうあと3ヵ月も経てば、丸2年の軌跡・・・もし「全部」読破されたのならスゴイ!

>保護観察所が開所して9名?が『出た・入った』で、福島市内の犯罪がそんなに増える?

福島自立更生促進センターは、特別処遇者のためのパイロット施設であり、
保護観察所が処遇プログラムを用いた指導を行うための「実験の場」でもあります。
なぜ「特別処遇プログラム」が必要になったか、というと
性犯罪・薬物犯罪・アルコール問題や暴力的傾向など、再犯を繰り返す受刑者の存在が
社会問題化して、従来の更生保護に対する見直しが行われたからです。
(例、2006年度から性犯罪者処遇プログラムが、保護観察官が実施するもの、として導入された)

「ただし、保護司のスーパーバイズを専らとしてきた保護観察官の臨床能力に、
プログラム導入後間もない現時点では大いに不安があることは否めない事実であろう。」(p125)
「(前略)彼らが自ら住所・職場を転々として社会的な居場所を放棄し、
確信犯的に犯罪を企図するような場合は、例えば、保護司の善意を拠り所としたような
従前の保護観察は確かに無力である。この取り扱いは、発達障害・人格障害に関する
精神医学的・臨床心理学的知見を学んで、彼らの悪意を扱うことのできる
高度な専門的技法を持った保護観察官が担わなければならない。(後略)」(p132)
    「犯罪臨床の実践・総説  生島浩」より引用(「犯罪心理臨床」金剛出版2007.9.10 発行)

犯罪者への地域の理解を訴える「推進派の学者さま」ですら、実は再犯者の「悪意」を問題視しているのです。
この著によれば、むしろセンターは、「悪意のある再犯者を保護観察官によって監視する」
「強制的に特別処遇プログラムを受けさせる」ための行政施設ではないか、と思われてなりません。
それが本来の主旨にも関わらず、保護観察官の専門性や、処遇プログラムの有効性にまず疑問があり、さらに
学校密集地で、市民に周知せずにそのような施設を建て運用しようとしたことへの疑問が重なってきます。

加えて申し上げますが、私自身は
「悪意ある仮出所者をひとところに集めて監視する行政施設」しかも
「地域住民・教育関係者・有識者など」に見守られ
警察やセキュリティ会社や監視カメラの警備つき。GPS携帯・・・
なんて、書き出しただけで、息がつまって窒息しそうです。
この施設に賛成することが、はたして入所者の人間性を尊重することになるのだろうか?
なぜ、あえてそれほど監視が必要な、学校密集地で強引に開所する必要があるのだろうか?

福島刑務所は、B級刑務所なので初犯は入りません。
薬物犯罪で再犯しているならば、すでに薬物依存症です。依存症に重いも軽いもありません。
妊娠に、重い軽いがないのと同じです。生命に関わる問題なのです。
伝え聞いたところでは、磐梯ダルクでの回復率が約2割、だそうです。
専門医や専門施設でも治療が難しく、薬物を断って何年か過ぎても幻聴に悩まされることもある、とか。
また、福島刑務所でも、薬物依存の人が暴れたりするので看守さん達は大変で、
そうした受刑者の食事にこっそり精神安定剤を入れたりして対応することもあるそうです。
(もし本当なら、受刑者の人権問題かも・・・ちゃんとした医療で対応すべきでは?)

3ヵ月の就労支援・保護観察官との面談など小手先ではなく、違法薬物の再犯は、
受刑者の刑務所での過ごし方から等、行政が根本的に取り組むことが必要な問題なのです。
刑務所のある街で『9名が出た・入った』、というような簡単な問題でないことだけは、
確かですね・・・

ここまで見た

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