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  • 2016/10/20(木) 20:49:09.67
『真珠湾作戦回顧録』 源田實
これは余談であるが、私が次期戦闘機選定の調査団長として渡米し、
例のロッキード、グラマン、コンベア社等の作った戦闘機の評価を行ったとき、
米国空軍や海軍の多くの幹部に
「空対空のミサイルの発達した今日、機銃は必要と思うかどうか?」
の質問をしてみた。その答えは1つの例外もなく、すべて、
「その必要はない。ミサイルで十分だ」
であった。
もちろんその場で反論はしなかったが、私は機銃は絶対必要であると思っていた。
そのため、わが国の次期戦闘機F-104には機銃を装備することにしたのである
(もっとも、予算の都合で、200機のうち80機だけに限られてはいたが)。

敵機との間合いが十分にあるときは、空対空ミサイルが有利であるが、
その間合いが、うんと狭くなってくるとミサイルではどうにもならない。
ちょうど広い野原ならば槍や鉄砲が有効であるが、狭い家の中では短刀やピストルの方が有利であるようなものである。
戦闘機対戦闘機の空中戦闘では、運動性が優れているため、ミサイルも回避できる場合もあるだろうし、
また、突発的に至近距離で会敵することもある。
こんなときには、どうしても機銃を必要とすることになるのである。

F-4ファントムなども、当初機銃をもっていなかったが、ベトナム戦の結果、
装備するようになったのである。

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