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  • 829
  •  
  • 2012/07/20(金) 20:10:06
>>827
あなたが、前提を明らかにしないまま、合理的な人がいるともいないとも書いているのです

想像力はあなた個人のものですから、議論の場では、あなた自身がその前提を明らかにしなければ伝わりません


チューネンは、Wikipediaの項目を読んで頂いてますね?

>都市は「孤立国」の中央にある。
孤立国は荒地によって囲まれている。
土地は完全に平坦であり、川や山が無い。
地質や気候は一貫している。
孤立国の農民は自分達の商品を牛車で市場へ運ぶ。この時、土地を横切り、真っ直ぐ中央都市へ向けて運ぶ。道路は存在しない。
農民は利益を最大化するために、合理的に振る舞う。


この孤立国のモデルは、当時からまた各論でも現実だったことなどありません

モデルと言うものは、いつだって「特殊」です。摩擦のないものとするモデルが「特殊」で、あり得ないのとおなじです。それとも最新のモデルならば、「現実」なのでしょうか?


モデルは、複雑な要因がからむように見える現実が、比較的単純な要因で決まることを明らかにするために使います。滑車で数キロの荷物を引き上げるとき、摩擦はあっても無視して計算しますね。「現実」と違いますが、このモデルは「使えない」のでしょうか?

>チューネンは数学的に厳密な方法で限界生産力理論の基礎を開発した。公式に要約すれば、R=Y(p-c)-YFmである。ここでRは地代、Yは土地1単位当たりの生産量、cは生産物1単位当たりの生産費、pは生産物1単位当たりの価格、Fは運送費、mは市場への距離を表す。


チューネンは明治期の人です。富国強兵と近代化を背景に、列強各国が現実に生産性をあげる理論を求めていました

チューネンは孤立国のモデルを使い、生産力が何によって制限されるかその要素を絞り込み、現実のデータで実証したことが評価されたのです

上記引用の各要素はいまでは当たり前ですが、チューネン以前は"市場への距離"などほぼ考慮されていませんでした。単純なモデルと数学的手法が、経済においても有効であることを定着させた意味で古典なのです

科学的モデルと言うのは、現実のデータで実証されたものだけ残るのですよ。「想像力」なんかとはわけが違います

ここまで見た

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