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  • 2018/03/19(月) 00:36:18
佐賀大学は25日、生きているムササビを佐賀県内で初めて確認したと発表した。研究チームが2015年4月から8月にかけて八幡岳(唐津市)に自動カメラを設置し、動画の撮影に成功した。福岡県西部や長崎県を含む九州北西部で、生息地が特定できる形でムササビが確認されたのは、1968年に長崎県で見つかって以来47年ぶり。研究チームは「佐賀では絶滅の可能性も指摘されていた。保護につながるように調査を継続したい」と話す。
 ムササビはリスの仲間で体長約40センチ、尻尾が約30センチ。本州や四国、九州に分布する日本固有種で、夜行性で木の上などに生息する。
 農学部の徳田誠准教授(42)=システム生態学=の研究室や佐賀自然史研究会などが共同で、八幡岳の標高450メートル付近に四つの巣箱とカメラを設置した。


 15年8月14日午前4時40分ごろ、アライグマが木によじ登る姿と、それに驚いたのか、ムササビが落ちて、飛び跳ねるようにして逃げる様子を捉えた。大きさやムササビの特徴である前足と後足の間の皮膜などから特定した。
 狩猟統計では1923〜93年度に県内の猟師が9頭を捕獲した記録があるが、捕獲地は県外である可能性が含まれていた。
 12月末に発行される学術誌に発表する。徳田准教授は「個体群をどのように維持しているのかや、特定外来種のアライグマが在来の生態系に及ぼす影響の把握を今後の課題にしたい」と述べた。

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