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  • 2018/12/22(土) 09:17:10
先日、インバウンドの成功例とされる日本海側のある老舗温泉街を訪れた。この温泉の所在市によると、2011年に1118人だった外国人観光客は、16年に4万4648人に増加。5年で約40倍に伸びたと胸を張る。
 川沿いの柳並木、古い街並み、そして観光客が浴衣姿でそぞろ歩きする風景が特徴的な温泉街は、評判にたがわず、外湯巡りを楽しむ欧米人の姿が目につく。
 インスタグラム(画像共有サービス)で『日本で一番いい!』と紹介されていたので、ここに決めたんだ」
 ドイツから来たという男性グループはそう言うと、熱心にスマートフォンで撮影を始めた。情緒ある街並み、湯けむり、浴衣……。確かに写真映えしそうだ。評判が評判を呼び、外国人観光客を増やした成功例に違いない。

 ところが、この温泉で私は不快な体験をした。

たくさん来てもらわんでもええ

 ささいなことと気にしない人もいるかもしれないが、観光客にしてみれば一事が万事なのである。
 外国人観光客の中には、欧米人のみならず、タイやマレーシアなどアジア各国の訪日客の姿も目立つ。
 にもかかわらず、「一人当たりの消費額の多い欧米人は大歓迎。アジアの人は使う額が少ないので、それほどたくさん来てもらわんでもええ」(市の観光関係者)などと言ってしまうのである。

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