【臨時】原発関連スレ4 [machi](★0)
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- 2011/04/21(木) 08:35:39
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東海地震最高権威 元地震予知連会長が怒りの告発
「サンデー毎日」2004年2月29日号掲載
日本の地震学界を代表する重鎮が「国策」である原子力発電に「NO」
を突きつけた。巨大地震の恐ろしさや科学技術の不確実性を知り尽くし
ているだけに、危険エリアで原子炉を動かし続ける電力会社や認可した
国への批判は痛烈を極める。これは"事件"だ。
『浜岡原発は即刻停止せよ』
「これは、世界のどの国家も試みたことのない壮大な人体実験です。
唯一の被爆国であり、原子力の恐ろしさを身に染みて知っているはずの日本人が、なぜそんな愚挙に手をそめねばならないのでしょうか・・・。 」
■茂木清夫氏……74歳。東京大学名誉教授にして地震学の権威。
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- 2011/04/21(木) 08:36:53
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その想定震源域のほぼ中央に、茂木氏が「愚挙」と呼ぶ巨大施設がある。
この瞬間もうなりを上げて稼動している中部電力浜岡原子力発電所
(静岡県浜岡町)である。
「原発の数や発電量でいえば、日本は米国、フランスに次いで世界第3位、
続いてロシア、ドイツの順です。が、日本以外の国は地震のない安定した
大陸に位置している。実際、過去100年間に起きたM7以上の震源の浅い、
すなわち都市に大被害を与える地震の分布図と重ね合わせると、地震マー
クで埋め尽くされるほど不安定な地盤にありながら、なおかつこんなに原
発が集中している国は世界で唯一、日本だけです。
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- 2011/04/21(木) 08:39:07
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しかも、よりによって巨大地震の発生が最も懸念されているところに原発
を設置するなんて、世界の常識からすれば異常と言うほかありません。
『米国でも地震は起きているだろう』という声もあるが、それは西部の話。
ほとんどの原発は安定した中部、東部にあり、西部でも慎重に断層を避け
ている」
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- 2011/04/21(木) 08:40:57
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しかし、初期の設計である1号機と2号機は、この上下方向の耐震性に
ついては十分に検討されていないはずです。このように、これまで測定
器の不備などで見えなかった地震の性質が次々と明らかになっている。
また、中部電力は大型実験装置で安全性を確認していると説明しますが、
原発は精密装置の複合体であり、耐震性の評価は難しい。現代人には未知
の地震を、現在とは微妙に異なる条件で再現しても、安全証明にはなりえ
ないのです。
日本では、大地震のたびに予想外に大きな被害が出て、耐震基準の見直
しを迫られるという歴史をたどってきたことは、防災や地震に携わる者な
ら誰でも知っています。
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- 2011/04/21(木) 08:41:58
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そもそも事態が想定通りに起きてくれるなら、そして日本の技術力が欧米
諸国より優れているなら、阪神大震災で高速道路が倒れることも、95年の
高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ火災事故も、度重なるロケット
打ち上げ失敗もなかったでしょう。
まだしも道路や家屋なら耐震基準を見直して「次」に備えるのは意味が
あるが、原発震災に「次」はない。チェルノブイリのような事態が起き
れば、日本の主要都市は高濃度の放射性物質に汚染され、取り返しがつ
かない。「想定外でした」では済まない以上、最悪のケースを前提に事
を決するべきです。」
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- 2011/04/21(木) 08:43:04
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意見を聞こうとしない電力会社
実際、浜岡でも01年11月、1号機で世界的にも例のない配管爆発・
破断などの深刻な事故が相次ぎ、その後の定期点検でもひび割れなどが
見つかったため、同機は現在も停止したままだ。
一方、東海地域では地殻が通常とは逆方向で滑るスロースリップ現象
が4年前から続いており、東海地震の前兆か――と緊張が高まっている。
「いったいなぜ、こんな場所に原発を造ったのか。
『当時は東海地震の危険性が知られていなかった』という弁明は通りま
せん。なぜなら、私が東大地震研究所の月例談話会で「東海地方でM8
級の大地震の可能性がある」と日本で最初に指摘し、それが地震予知連
絡会経由で発表され、全国紙の『毎日』や『朝日』、NHKや民放各局、
週刊誌などで大きく報じられたのは、中部電力が浜岡原発1号機の設置
を申請する6ヶ月も前、1969年11月のことだったからです。
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- 2011/04/21(木) 08:44:01
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それだけではありません。地震予知連は翌70年2月、M8級地震の発生を
にらんで東海地方を「特定観測地域」に指定。4年後には、さらに切迫度
の高い「観測強化地域」に格上げし、ついに78年、大規模地震対策特別措
置法の施行とともに、国として東海地震の予知・災害軽減対策に取り組む
ことになったのです。
にもかかわらず、浜岡原発1号機は、70年5月の設置申請からわずか7ヶ
月後に国の設置許可が下り、2号機も72年9月に申請、8ヶ月後には許可さ
れるという拙速ぶりです。こんな短期間では、おそらく地盤の調査さえ満
足に行われていないのではないか。」
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- 2011/04/21(木) 08:44:55
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その後も浜岡原発は、87年に3号機、93年に4号機が運転開始と"順調"に
規模を拡大。建設中の5号機もまもなく完成する。まるで東海地震の恐れ
などない、と主張するかのように――
「東海地震の可能性を最初に指摘し、地震予知連で東海・首都圏を担当
する強化地域部会長を務め、さらに東海地震判定会会長という職にもあ
ったこの30年間、原発をあの場所に立地していいのか、そもそも東海地
震とは何か――などについて中部電力や行政側から相談を受けたことは
ただの一度もありません。
ようやく接触してきたのが、3年前の浜岡1号機・配管爆発事故の直後
でした。新聞紙上で問題点を厳しく批判していた私のところに、部長級
の社員ら2人がやってきて事故の報告をした。そのとき「なぜ一度も私
の意見を求めなかったのか」と聞くと、「昔のことは分からないが、察
するに茂木さんに会えば『あそこには原発はダメだ』と叱られるに決ま
っていたからではないか」と言う。
こんな現実逃避の姿勢で何が「安全」ですか。あまりにも不まじめ、
不勉強です。国の原発政策の有り様としてもおかしい。」
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- 2011/04/21(木) 08:46:22
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8年前、東海地震の警報のあり方をめぐり、行政の腰の重さにしび
れを切らして判定会会長を辞任した硬骨漢。その茂木氏が求めていた
「注意情報」は今年、やっと実現した。時間は切迫しているが、
「浜岡」についても発言し続けるしかないと覚悟しているようだ。
「繰り返しますが、原発がM8級の巨大地震に直撃されたことは、
世界的にも一度もない。M7級でさえもありません。そして、仮
定を積み重ねたシミュレーション通りに地震が起きる保証もあり
はしないのです。
大災害を確実に回避するためには、浜岡原発を即刻止めるしか
ありません。それが実現するまで、私は訴え続けますよ。」
構成/本誌・平野幸治
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- 2011/04/21(木) 08:47:00
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■中部電力の見解
『安全性は確保している』
「 まず申し上げたいのは、浜岡原子力発電所が、国の中央防災
会議が想定する東海地震に十分耐えられる設計になっているとい
うことです。想定東海地震はM8.0とされていますが、浜岡原発は
さらに余裕を持たせて、あの地域では限界的なM8.5の地震に対し
ても安全性を確保しています。
1号機、2号機が古いのは事実です。だからこそ、のちに設けられ
た耐震設計審査指針などにも合致しているかをチェックし、その
結果「妥当である」との評価を国からいただいております。上下
方向の耐震性についても同様です。
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- 2011/04/21(木) 08:47:21
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立地に関しては、岩盤などの条件を詳細に調査するなどの手順は、
しっかりと踏んでおります。当初、東海地震の問題が分かってい
たかどうかについては議論があるようです。しかし、帰するとこ
ろは、施設の地震対策が十分であるか否か、ではないでしょうか。
想定外の事態も起こり得るという茂木先生のご見解ですが、中央
防災会議が想定する東海地震も、この分野に精通された方々によ
って算出されたものです。過去のデータに基づいて得られた現時
点での知見をもとに、最大限の考慮をする。そういう姿勢で臨ん
でいます。(広報部・大澤滋久氏)」
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