栃木県高根沢町ってどうよ Part13 [machi](★0)
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- 2009/05/08(金) 10:36:55
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広報たかねざわ5月号「夢だより風だより」から
>キリンビール栃木工場が高根沢の地で操業を始めて三十年が
>経ちました。工場での初仕込み、初びん詰、初出荷は昭和五十四年。
>当時の高根沢町の人口は二万三千人弱。現在の人口が三万人弱
>ですから、二万二千人前後で推移していたわが町の人口が増え始め
>た歴史と、これまでのキリンビールの三十年の歩みはそっくり重なる
>ことになります。
人口が増え始めた事と、キリンビールの30年との間にどんな関連が
あるのか町長の文章では今一つ良く分かりません。キリンビールの
工場が拡大し、それに伴い企業城下町が形成され、その結果として
人口が増えたというなら2つを対比させる意味もあります。ですが
人口増は光陽台、宝石台の住宅地が出来た事が主因であり、キリン
ビールのビジネスとはほんとんど関係がありません。町の人口が増え
ようが減ろうが、キ社の事業変更で工場が閉鎖されない限り、工場は
操業を続けます。それが30年続いただけの事ではありませんか?
仮にキリンビールの製品出荷量が、町の人口増と同じく伸びていった
というなら両者の対比は意味を成します。一体町長は何を対比させた
かったのですか?
キ社をマンセーするのは町長という立場上分かりますが、余り提灯を
高く上げすぎると足元が灯せなくなりますから程々がよろしいかと思い
ます。時に企業は非情です。相思相愛だと思っていたのに、突然別れを
告げられる時があります。キ社と言えども私企業です。現在の地で未来
永劫工場を操業する保証はありません。
町長も地元企業のIRくらいは見ていると思いますが、キ社の気になる
動向に海外企業の買収があります。国内市場は頭打ちどころか少子
高齢化により市場は縮小傾向にあります。そこでキ社は海外企業の
買収、資本参加により有望な海外市場への進出を図ろうとしている
のが見て取れます。経営資源の集中を行う中で、国内工場の縮小を
考えても何ら不思議ではありません。
高根沢の工場は操業30年です。当然設備の更新は図っているでしょうが、
老朽化する設備を使い続けるよりも、閉鎖して別な場所に新しく工場を
建てようかという考えに至ることもあるでしょう。その時、高根沢は
キ社にとって魅力ある土地であるでしょうか?税制の優遇、その他を
含め、キ社が引き続きこの地で操業したいと思わせるオファーは
ありますか?
平均寿命から考えれば、高橋町長が30年後も存命である可能性は
あります。その時高橋翁の目にキ社の工場が映るかどうかは、次の
30年に向けて町が出来るのかにかかっているのではないでしょうか。
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