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  • 2010/12/02(木) 17:34:11
>>252

どうも演奏法(テクニック)の確立と純粋な個性の発露のあり方は
反比例してるのか、近年のコンクール優勝者は小粒が多いよね。
今回のショパコンにしても、確かにフレージングは上手いし、よくよく
練られてると思うし、確かなタッチだとは思うけど、なんかどこまでも
テクニックを聴いてるとしか思えないんだよね。
いや、正確に言えば、彼女自身がこの場合はこうする・・・みたいな
そういう線の極限に彼女の表現があるというふうに聴こえてならない。

アルゲリッチの場合、それがまるで逆で、表現したいものを表現するのに
たまたま使ったテクニックがあれだったみたいな、それがその時必要だったから
使ったけど、別にそれに拘ってるわけではなくて、本当に拘ってるのは
なにをどう欲しているかってことだと思う。

だからこの二人には壁というより、なにか根本的な部分で発想の違いというものを
感じるわけで、今回のショパコン優勝者がアルゲリッチを超えられるかというのも
そこにあるような気がする。

もっとも、今の世の中じゃあ、アルゲリッチのようなピアニストを輩出すること
自体難しいかもね。アルゲリッチのような発想を持っていたとしても、いつの間にか
現実社会のなかで潰されて、方法論になってしまう。。。
表現者にとっては難しい世の中になったと思うよ。

ここまで見た

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