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  • 2016/10/08(土) 19:13:40.16
NO4277『サウジ何故湾岸でこの時期に海軍訓練を行うのか』 [2016年10月08日(Sat)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5995

サウジアラビアがペルシャ湾内部とホルムズ海峡、そして、オマーン湾で海軍の訓練を
行うということだ。しかも、それは実弾を用いた、準戦闘訓練ということなのだが、一体
その意図は何なのか。

当然このことに対して、イラン側は神経質な反応を示し、イランの海域に侵入することは
許さない、と息巻いている。それは当然であろう。サウジアラビアの訓練が単なるもの
ではなく、実弾射撃を含むものであれば、流れ弾がイランの海軍に到達し、両国の緊張
関係が、一気に高まることもあろう。

問題は、ペルシャ湾での訓練にもあるが、ホルムズ海峡での訓練は、大きな国際問題に
なりかねない。そこは、世界の石油消費の半分以上が、通過する海峡だからだ。もし、
イラン海軍とサウジアラビア海軍が衝突すれば、ホルムズ海峡は自動的に、閉鎖される
ことになろう。

オマーン湾での訓練も然りであろう。そこはイランのペルシャ湾外の港、バンダル・
アッバース港があるところであり、中国との協力で大型港湾の建設も、進められている。
そのそばでサウジアラビアという、敵国の海軍が動き回ることは、イランにとっては、
目障りで仕方あるまい。

サウジアラビアはイエメンに軍事攻撃をかけ、1年が経過したいまなお、しかるべき明確な
成果が、上がっていない。それにもかかわらず、今度はイランとの戦闘も、覚悟しているので
あろうか。イエメン戦争の戦費は膨大であり、サウジアラビアの財政を、悪化させているにも
かかわらずだ。

もし、サウジアラビアがイランと、戦争状態になったとしたら、それはイエメンの比ではあるまい。
相当のダメージを覚悟しなければならない、ということであろう。

誰が今回の暴挙を進めたのであろうか。ムハンマド・サルマン副皇太子なのか、あるいは、
他のサウジアラビア政府高官なのか。あるいは、外国の助言によるものなのか。

この展開をアメリカは喜んでいるかもしれない。アメリカの軍産複合体にとっては絶好の
ビジネス・チャンスになるからだ。しかし、世界経済に与える負の影響は、計り知れまい。

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