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  • 2012/09/25(火) 12:41:15.84
「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。我らが雛だ。卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ。世界を革命する為に」 これによく似たフレーズが『デミアン』の中にも登場する。
主人公ジンクレエルが夢に見た光景をスケッチし、導き手である友人デミアンにその意味を解いてもらおうと送ったところ、不思議な方法で送られてきた手紙である。
「鳥は卵の中から抜け出ようともがく。卵は世界である。生まれ出んと欲するものは、一つの世界を破壊せねばならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアブラクサスという」
ひとつは、ここに使われているモチーフが酷似している事。そしてもうひとつは、どこからともなく届く手紙というシチュエーションが、“世界の果て”から届く手紙を思い起こさせる事。
そして映画版『少女革命ウテナ〜アドゥレセンス黙示録』のCMに“神の名はアブラクサス”というフレーズが使われている事が、『デミアン』との影響関係を検討してみる価値があると思わせるのである。
そして『少女革命ウテナ』での重要なキーワードである“革命”という言葉は、『デミアン』にもしばしば登場する。
両者とも、本来の政治的な革命では無く、内的な世界を革新する、という比喩的な意味で使われている。
http://grail.s55.xrea.com/utena.htm

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