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  • 運動神経名無しさん
  • 2013/05/06(月) 12:42:36.50
過去に死者や重度障害者まで出ている上に、
骨折程度の事故は頻発している。

俺の母校でも落下で骨折した事故があって、
翌年以降は万一の落下に備えて、下に教師がつくようになったが、受け止められるとは限らないし、っていうかその前年まで誰も下にいなかった→落下を想定していなかったことに驚き。

上の子は落下の危険、
下の子は腰を痛める危険。

運動音痴な子や、発達障害(主にアスペルガー)の子なども、特に配慮せずに放置するし、
というか組み体操の事故は運動音痴であろうがなかろうが同じくらいに危険性がある。

また、教師は生徒指導(特に制服服装指導)で
「カッコつけてるのはかっこ悪い事」とか言うなら、組体操みたいに「カッコ」でしかないものをやらせるなよ、矛盾している。

みんなで絆を深めるとか言えば聞こえはいいが
江戸時代の五人組制度時代から進展してないということでもあるし、
なんでもかんでも連帯責任(生活保護の扶養義務も日本だけだしな)にする日本の悪しき習慣を生んでるとも言える。

後世への恥だ。いつか、「過去の日本ではこんな危険なことが強制されていた」と、歴史の黒部分として語られる日が来るであろう。

航空ショーでも死亡事故があったばかりだ。
航空ショーはまだ本人の希望もあるからいいが、組体操は強制だ。どうしてもやるというなら、希望者だけにしろ。

航空ショーで小型機墜落、パイロット死亡(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130506-00000009-jnn-int

赤羽・星美小学校・5年生が運動会で行う組立体操に対する疑問
http://akabane-seibi-kumitatetaiso.blogspot.jp/http://megalodon.jp/2013-0506-1237-45/akabane-seibi-kumitatetaiso.blogspot.jp/

高校の組体操練習で肩車式バックドロップを食らい、首の骨が折れ胸から下が不随に ログ速
http://www.logsoku.com/r/news/1245102675/http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1245102675/l50

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  • 2016年2月5日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:46:15.59
馳文科相、「組み体操」中止を検討
産経新聞 2月5日(金)17時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160205-00000549-san-pol

 馳浩文部科学相は5日の衆院予算委員会で、運動会での「組み体操」の中止について「重大な関心を持って、文科省として取り組まねばならない」と述べ、前向きな考えを表明した。維新の党の初鹿明博氏の質問に答えた。
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最終更新:2月5日(金)19時16分

内田良
| 2016/02/06 04:41
名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授

オーサー
報告
これまで文部科学省は、「規制はしない。学校現場にまかせる」の一点張りでした。 それが今回ついに、中止を含む規制について、「重大な関心を持って、文科省として取り組まねばならない」に大きく舵を切りました。
つい先日の1月下旬のインタビュー記事(『東京新聞』1/29)で、義家副大臣が「文科省としては独自調査や規制はしない」ことを表明したばかりであるだけに、突然の方針転換です。
いずれにせよ、学校や教育委員会にまかせていては、規制の動きはなかなか進まないでしょう。その点で文科省の積極的な対応に、大きな期待をしています。
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  • 2016年2月5日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:46:45.74
組み体操で後遺症残るおそれある重度のけが目立つ
2月5日 5時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160205/k10010397931000.html

全国の学校で広く行われている組み体操で、脊椎の骨折をはじめ後遺症が残るおそれがあるなどの重度のけがをした子どもは1年平均で90人に上り、組み体操によるけが人全体の1%に達することが、救急の専門医の分析で初めて分かりました。
医師は「ほかの運動ではあまり見られないけがで、対策を急ぐべきだ」と指摘しています。

この分析は、千葉県の松戸市立病院で救命救急センター長を務める庄古知久医師が、学校での事故をまとめている日本スポーツ振興センターのデータを基に行いました。
それによりますと、昨年度までの3年間に全国の小中学校と高校で起きた組み体操の事故でけがをした児童や生徒は1年平均で8664人でした。このうち後遺症が残るおそれがあるなどの重度のけがは、
いずれも年平均で、脊椎骨折が35人で最も多く、脳挫傷や脊髄損傷、内臓損傷などと合わせると90人に上ったほか、けが人全体に占める割合は1.04%に達しました。
組み体操による重度のけがの実態について分析が示されたのは初めてで、庄古医師は「結果に大変驚いた。学校で行われるほかの運動ではあまり見られないけがで、対策を急ぐべきだ」と指摘しています。

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  • 2016年2月2日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:47:40.13
千葉県 組み体操事故実態調査し対策検討へ
2月2日 7時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160202/k10010394021000.html

学校で事故が相次ぐ組み体操を巡り、千葉県教育委員会は、県内で起きた事故について実態調査を行い、安全対策の検討に乗り出すことになりました。

日本スポーツ振興センターのまとめによりますと、昨年度、千葉県内の小中学校と高校で組み体操でけがをした児童や生徒は合わせて418人で、このうち骨折した人が94人に上りました。
千葉県教育委員会は、組み体操の事故によるけが人を減らそうと、今年度、県内で起きた事故について実態を把握する調査を行い、安全対策の検討に乗り出すことになりました。
各市町村の教育委員会を通じ、医療機関を受診したけが人の数を取りまとめるほか、各地の教育委員会が把握する事故の状況や、事故をもとに講じた安全対策について調べるということです。そのうえで、千葉県独自の安全対策を取れるか検討し、
来月末までに結果をまとめる方針です。
組み体操を巡っては、関東では東京都や埼玉県、それに茨城県でも実態調査や安全対策の検討などが進められています。
千葉県教育委員会は、「学校での運動会などを安全に行うために、どんな対策を取れるか考えたい」としています。

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  • 2016年2月3日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:48:24.92
2016年02月03日 (水)
ピラミッド5段でも重大事故
http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/200/236935.html

規制の動きが進む組み体操で、大阪市や愛知県では、ピラミッドは5段以下、タワーは3段以下にするよう求めていますが、その段数であっても重大事故が起きています。




【組み体操の練習中に】
去年9月、千葉県で組み体操の練習中に中学3年生の男の子が大ケガをしました。
5段ピラミッドの上から2段目から転落したのです。
男の子は「練習での失敗率が80%くらいでした。地震みたいに揺れていて、バランスが崩れて落ちてしまいました」と振り返ります。

【思わぬ大けが】
診察の結果、右の太ももの骨を折って、手術を受けました。
1年間は歩くのにも装具が必要で、走ることはできません。
男の子は「1年という長い間を通して治していかなければならないのは嫌ですし、組み体操は怖いという思いが今できました」と話します。
男の子の母親は「まさかこんなに大ケガになるとは思いませんでした。元の体に戻してほしいという思いが一番です。本当に人生が変わってしまうので、組み体操はやめてほしい」と訴えます。

【事故の実態は】。
男の子が治療を受けた松戸市立病院救命救急センターの庄古知久センター長が、組み体操でケガをして、この病院の救命救急センターを受診した子どもを調べたところ、4年間に28人にのぼっていました。
事故の原因として最も多かったのは「タワー」で18件、次が「ピラミッド」で8件でした。
ことしは、受診した5人のうち3人が、頭蓋内で出血するなど大けがを負っています。
庄古医師は「組み体操による事故は、軽傷のものであっても、首や腰、一歩間違えれば脊髄損傷や重大な後遺症を残すようなケガにつながりかねないものが多数見受けられます。
高さ2メートルあれば、お子さんは重傷を負う可能性がありますので、高さ制限、段数制限だけでは、事故をなくすことができません」と話します。

【組み体操対策を】。
組み体操の危険性について警鐘を鳴らしてきた名古屋大学大学院の内田良准教授は、スポーツの現場で事故が後を絶たないことから、被害者の家族とともに事故の情報を集め、対策を打ち出すための協議会を、去年10月に作りました。
文部科学大臣に組み体操の規制を求める署名活動も始めています。
「事故の背景に、ケガはつきものだ、スポーツ中だからつきものだということで、それで全部終わってしまっている。でも被害者の声を集めて、どういう事故が起きているか調べて、問題提起していく、そういう活動をしていきたいと思っています」と話します。

【子どもたちの安全を】。
毎年組み体操で、8000人以上の子供がけがをし、そのうち4分の1は骨折という深刻な事態が続いています。子どもたちの安全を守るために、伝統にとらわれることなく、運動会や体育祭の内容の見直すことが求められています。

投稿者:松岡康子 | 投稿時間:17時27分

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  • 2016年2月3日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:49:09.22
2016年02月03日 (水)
組み体操 規制の動きは
http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/200/236925.html

運動会などで行われる組み体操で、事故が相次いでいることを受けて、全国の自治体、教育委員会で、規制の動きが広がっています。


このうち大阪・八尾市では、去年9月、大正中学校の運動会で、10段ピラミッドが崩れ、1人が骨折、5人がけがをしたほか、市内の小中学校では、過去10年間で139人が骨折していました。
このため、八尾市は体育指導の専門家などからなる検証委員会を設置し、原因の分析や再発防止策の検討を進めてきました。2月2日の最終会合で、提言がまとめられ、事故の原因として、学校側が保護者などからの称賛に応えたいと思うあまり、
危機管理意識が薄れていたことや、補助の教員を配置してもピラミッドやタワーが崩れたときに、けがを防ぐ役割を果たせていなかったことなどが指摘されました。
そして再発防止に向けて、ピラミッドは5段、タワーは3段に制限すべきで、練習で成功していない技を無理に本番で行わず、子どもたちの実態に合わせて技を見直すべきだなどとしています。
八尾市は、報告書をもとに、3月中にガイドラインを作り、学校に周知する方針です。

愛知県は、名古屋市を除く愛知県内53市町村の公立の小中学校の実態を調べたところ、去年までの3年間に組み体操でけがをした子どもは、合わせて396人に上ることが明らかになりました。
このため、県内の教育委員会や学校に対し、子どもたちが積み上がるピラミッドは5段、タワーは3段を上限にするよう求める通知を出しました。練習の時から教職員などを適切に配置し、安全マットを活用することなどを求めています。



東京都は、1月、組み体操や部活動の安全対策を検討する有識者会議の初会合を開きました。
都内では、平成26年度に、組み体操でけがをする事故が、小学校で563件、中学校で146件、高校で19件起きていて、このうち骨折の事故は200件に上っています。
有識者会議では、今年3月をめどに報告をまとめることにしています。





投稿者:松岡康子 | 投稿時間:16時16分

※NHKサイトを離れます

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  • 2016年2月7日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:51:56.47
組体操 文部科学省が突然の方針転換 低い段数でも重大事故

内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授 2016年2月7日 8時45分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20160207-00054191/



■一週間で大きな方針転換

組体操の規制をめぐって、ついに国が動き出した(2月5日「馳文科相、『組み体操』中止を検討」産経新聞)。

インターネット上で2014年5月に組体操事故問題に火が付いてから1年10ヶ月。文部科学省は静観の態度を貫き続け、さらにはつい先日の1月下旬の時点でも、
「文科省としては独自調査や規制はしない」(1月29日『東京新聞』)ことを義家文科副大臣が表明したばかりであった。それだけに、突然の方針転換と言うことができる。

いったい何が、文科省に方針転換を決断させたのか。その背景に迫った。

■「学校独自に判断すべき」から「文部科学省として取り組むべき」へ
画像
上述の「独自調査や規制はしない」という説明は、副大臣オリジナルの主張ではない。

前文部科学大臣である下村博文氏は在任時に、「それぞれの学校が独自に判断されること」[注1]と述べ、また現在の大臣である馳浩氏も「文部科学省が全て上から指示を出して、ああしろこうしろというのは、ちょっと違う」[注2]と答えてきた。
いずれも、現場まかせの態度であった。

それが、一変した。2月5日の衆議院予算委員会で、初鹿明博議員(維新の党)が馳文科大臣に「組体操は中止すべきではないか」と質問したところ、
大臣は、「重大な関心をもって、このことについて文部科学省としても取り組まなければいけない」と回答したのである(大臣の回答全文については、本記事下部に掲載)。

■超党派による勉強会

文科省にこの急な方針転換を迫ったものは何だったのか。大臣発言の2日前の2月3日に超党派の議員有志が開催した「組体操事故問題について考える勉強会」(2月6日『東京新聞』)が、その方針転換の重大な契機になったと考えられる。

勉強会には、かつて文部科学大臣を務めた河村建夫氏(自民党)や平野博文氏(民主党)らも参加した。国政において組体操事故問題が大きな注目を集めていることが伝わってくる。

勉強会では、これまでほとんど議論されることのなかった新しい話題に、関心が集中した。それは、このところ組体操の規制に自主的に乗り出した自治体(全国的にはごくわずか)の間で、「ピラミッドは5段、タワーは3段まで」が標準的な規制になっている点である。

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  • 2016年2月7日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:52:32.73
■低い段数でも重大事故
3段タワー(『小六教育技術』2010年5・6月号)3段タワー(『小六教育技術』2010年5・6月号)
勉強会で講演した千葉県松戸市立病院の庄古知久医師は、昨年5月に3段のタワーから墜落した小学校6年の男子児童に緊急の開頭手術をおこなった例などを報告した。
庄古医師は、低い段数でも重症で運ばれてくる子どもが多くいて、しかも本人の過失がほとんどないと考えられることから、「学校での組体操の取り組みは、すぐに中止すべきである」と主張した。

2015年の秋に話題となった「10段」のピラミッドに比べれば、「3段」はかなり安全性が高いように思われるだろう。だが、タワーの場合には「3段」であったとしても、肩の上に立って組んでいくと、最上段の子どもの足元はすでに2mを超える高さに到達する。

■身体が高い位置で拘束されている
飛行機(左)と肩車(右)(『小六教育技術』2010年5・6月号)飛行機(左)と肩車(右)(『小六教育技術』2010年5・6月号)
図に示したような、飛行機や肩車は、段数としては「2段」である。だが、たとえば肩車で下の子どもが後方によろめくと、上の子どもは下の子どもに脚をつかまれたまま、後頭部・背中から後方に落ちていくことになる。
身体が拘束されているため、自分の力だけで受け身をとることは難しい。

実際に、1983〜2013年度における組体操の障害・死亡事例一覧(「学校リスク研究所」参照)を見てみると、段数が少ないながらも事故が起き、障害が残ってしまった事例が、いくつも確認できる。

段数に着目することは、規制を考えるうえで重要な作業である。だが、組み方によっては、「2段」でも十分に危険なことがある。「ピラミッドは5段、タワーは3段まで」という規制を教育委員会がかけることは、前向きな動きとして高く評価すべきであるが、
現行の段数制限だけで安心してはならない。

■現場まかせでは安全を確保できない

「組体操事故問題について考える勉強会」では、いまいくつかの教育委員会が検討・実施している「ピラミッドは5段、タワーは3段まで」が、不十分な規制であるとの見解が多く語られた。

ただでさえ現状においては、ほとんどの教育委員会が規制をしないまま、組体操を放任している。そして規制をおこなった教育委員会でも、とくに明確な根拠もなく、「ピラミッドは5段、タワーは3段まで」とされている。

このような現状があるからには、もはや文科省による積極的な介入が不可欠であり、そしてその規制内容は「ピラミッドは5段、タワーは3段まで」よりも厳しくされるべきであろう。文科省が勉強会後に態度を急変させたのは、春の運動会が近づくなか、
「現場まかせではもはや子どもの安全は確保できないと判断した」と読むべきである。

大人の「労働」では、2m以上での高所作業においては、法律で安全策を講じることが求められている(内田良「組体操が『危険』な理由」)。
それが、子どもに代わると、「教育」において2m以上の高所で、かつ土台はぐらぐらしているところで作業をすることが、むしろ推奨されている。「教育」だからといって、高いリスクを無視してよいわけがない。
5月の運動会に向けて、文科省による教育委員会や学校現場への積極的な働きかけを強く期待したい。

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  • 2016年2月7日の記事
  • 2016/02/07(日) 14:53:05.29
▼参考資料▲

2016年2月5日 衆議院予算委員会

初鹿明博議員(維新の党)の質問に対する馳浩文部科学大臣の答弁

(※以下、内田による文字起こし)

<初鹿明博議員>

(略) 改めて聞きますが、大臣、この際ですから、もうやめましょうよ。文科省として、組み体操、たった一日の運動会のために子供を犠牲にすることはやめようと決断してください。

<馳浩文部科学大臣>

お答えいたします。

前回の委員会でご指摘をいただいたときに、私もビデオをみて、「これは危ないと率直に思った」と申し上げました。

2点目は文部科学大臣が都道府県の教育委員会やか市町村の教育委員会の権限を飛び越えて、教育内容についてああしろこうしろというのは、これはまず控えなければいけないし、そもそも法律にも学校には安全配慮義務があるということも申し上げたと思います。

そのうえで、私も一連の資料等もいただき、また改めて勉強させていただきました。これは重大な関心をもたざるをえません。私はスポーツの指導者、部活動の指導をしておりましたが、たとえばピラミッドというのはですね、
周りでサポートしていればよいというものではなく、真ん中にいる子どもはですね、いくらサポートが外にいても中の子どもを救うことはできないんですよね。そしてケガをした状況などをみたら、脊椎損傷であったり、骨折であったり、
これは日常生活に重大な影響を及ぼす事故であると言わざるを得ません。そのことが予見可能であるかどうか。そもそも体育の教員であるならば、そういったことに配慮すべきであると思います。ところが、たとえばですね、私がいちばん下にいて、
その隣に初鹿委員がいたとしたら、私はかわいそうでかわいそうでですね、初鹿委員のことをかばうためにがんばりますが、つまり、バランスが残念ながら、崩れてしまうんですね。一つの目標を持った部活動でやっているのであるならば、
それはまた教育の一環であるかもしれませんが、体育という授業は、すべての子どもたちが、取り組むわけでありますから、そのときに組み合わせによってはですね、不安な状況が起こりうると当然予見するのは、教員の責務だと私は思っております。

これまで、やめる/やめないとは簡単にはもちろん言うことはできませんが、重大な関心をもってですね、このことについて文部科学省としても取り組まなければいけないと、このことだけは申し上げたいと思います。

注1 2015年9月29日、大臣記者会見

注2 2015年12月1日、衆議院文部科学委員会

※本文中の写真は、「写真素材 足成」の素材を利用した。





内田良 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授


学校リスク(スポーツ事故、組体操事故、転落事故、「体罰」、「2分の1成人式」、教員の部活動負担など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。
個別事案や学校現場との接点も多く、また啓発活動として教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。教育社会学会理事、日本子ども安全学会理事。
著書に『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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組み体操事故、4年連続8千件…命に危険80件

読売新聞 2月6日(土)16時56分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160206-00050092-yom-spo


 全国の小中高校で組み体操による事故が、日本スポーツ振興センター(JSC)に統計がある2011年度以降、4年連続で8000件を超えたことがわかった。

 JSCのデータを基に、千葉県の松戸市立病院の庄古(しょうこ)知久・救命救急センター長が分析した。命に危険が及ぶけがが年80件以上あることも初めて明らかとなり、庄古氏は「組み体操は中止すべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 分析によると、組み体操が原因で医療費などの災害共済給付制度を適用した事故は14年度に8592件あり、骨折が約2割を占めた。脊椎や骨盤などの骨折は72件で、脳挫傷や内臓損傷などと合わせると、毎年80人以上が重いけがを負っている。

 巨大化も背景にあるとみられ、14年に熊本県菊陽町で、15年には大阪府八尾市で、いずれも高さ約6メートルの10段ピラミッドが崩れて中学生が骨折した。そのため高さを制限する動きが相次ぎ、大阪市は昨秋、市立学校に対し、ピラミッドは5段、
肩の上に立つタワーは3段を上限とした。東京都、愛知県、松戸市なども今年度内に安全指針を作る方針だ。
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最終更新:2月6日(土)16時57分

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  • 2016/02/07(日) 14:55:16.04
文科副大臣 組体操の教育効果を主張 国による規制は不要
内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授 2016年1月30日 6時16分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20160130-00053944/

■「背中の筋を壊したが、誇らしげだった」

「ヤンキー先生」という呼び名で知られる義家弘介氏が、文部科学副大臣の立場で、組体操事故の問題について持論を展開した。

昨日(1/29)の『東京新聞』に掲載されたインタビュー記事。そこで義家副大臣は、「5〜6段の組み体操で、息子は負荷がかかる位置にいて背中の筋を壊したが、誇らしげだった」と振り返り、「私自身がうるうるきた。組み体操はかけがえのない教育活動」と主張している。

子どもが負傷してもなお、それを美談化し、リスクを軽視して教育的意義を強調する。これまでの学校現場と同じように、副大臣もまた組体操の教育効果に重きを置くのである。

■下村前文部科学大臣の対照的な言葉

かつて「5〜6段の組み体操」をめぐって、義家副大臣とは対照的な発言をした人物がいる。前文部科学大臣の下村博文氏である。

下村氏は、大臣在任中の昨年9月、記者会見において、次のように述べている。



いちばん上に立つと怖いぐらい高かったから、3段じゃなくて、たぶん5段とか6段とかですね (略)なんでこんな怖い経験しながら、どういう意味があるのかなと子ども心にじつは思ったことがあります。 (略) ケガをするとかですね、それがあったとしても、
それ以上の教育的成果や効果があるのであれば、それはやる意味があるというふうに思いますが、そのとき、私はどんな意味があるのかと見いだせないまま、いまに来ている部分がじつはあります。

出典:文部科学省/下村博文文部科学大臣記者会見録(平成27年9月29日)
下村氏は、「5段とか6段」の組体操の教育的な意義について懐疑的である。

なるほど、頂点の子どもは恐怖を感じながら高いところに上り、土台の子どもは重さに耐え忍ぶ。これが体育の時間に繰り返される。ここに体育の授業として、どのような意義があるのか。国が定める学習指導要領に、「組体操」がいっさい記載されていないことも頷ける。

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  • 2016/02/07(日) 14:55:36.81
■国による規制は不要
画像
義家副大臣の発言のなかで、さらに注目しなければならないのは、巨大組体操に対して文部科学省が規制をくわえることはないということである。

副大臣によるとその理由は、一つが先の発言に続くかたちで「組み体操はかけがえのない教育活動で、悪いことではない。それを文科省が規制するのは違う」ということである。副大臣が期待する組体操の教育効果は、組体操を規制しない理由へとつながっている。

そしてもう一つの理由が、「教育の地方分権」である。巨大組体操の規制は各教育委員会や学校が主体的に判断することであり、国が上から指示することではないという。体育あるいは運動会の一種目にすぎないものに、国が口を出す必要はないという考えだ。

この点については、現在の文部科学大臣である馳浩氏(昨年12月1日の衆議院文部科学委員会での発言【注】)も、先述した前大臣の下村博文氏も同じ見解であり、文部科学省の動かぬスタンスである。これは重大な問題として考えねばならない。

■巨大組体操の事故を抑止するために
10段ピラミッドを横から見た場合の断面図10段ピラミッドを横から見た場合の断面図
たしかに、各教育委員会や学校の主体性を尊重することは大切である。しかし、まさに主体性に任せてきたからこそ、組体操は巨大化を続けてきたのではなかったか。

その象徴が、八尾市立の中学校で発生した10段ピラミッドの崩壊事故であった(詳しくは「10段の組体操 崩壊の瞬間と衝撃」)。同校では、毎年事故が続き、今年度は学校内部の教員からも反対の声があがったが、結局は今年度もまた10段ピラミッドが決行された。
(なお、この事故については、義家副大臣も「安全配慮を欠いていたと思う。私なら運用を見直す」と述べている。)

教育界の自浄作用には、あまり期待ができない。現時点において、実際に組体操に規制をくわえた教育委員会は、大阪市をはじめ数えるほどしかない。

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  • 2016/02/07(日) 14:56:18.01
文部科学省の立場として、明示的な規制ができないというのであれば、注意喚起の文書を出すだけでもいい。教育委員会や学校によっては、文部科学省のお墨付きを待っているところがある。
教育委員会や学校だけでは、保護者や地域住民からの巨大組体操存続の強い要望に抵抗できないというのだ。国からの注意喚起の文書があれば、堂々と巨大組体操の終了宣言ができる。

優先すべきは、「教育効果」か、「教育委員会や学校の主体性」か、それとも「子どもの安全」か。答えはすでに出ているはずである。


【注】

昨年12月1日の衆議院文部科学委員会のなかで、初鹿明博(維新の党)議員の質問に答えるかたちで、組体操事故について発言している。ただし、組体操の教育的意義については明確な言及がない。

※本文中の写真は、「写真素材 足成」の素材を利用した。


内田良 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授


学校リスク(スポーツ事故、組体操事故、転落事故、「体罰」、「2分の1成人式」、教員の部活動負担など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。
個別事案や学校現場との接点も多く、また啓発活動として教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。教育社会学会理事、日本子ども安全学会理事。
著書に『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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ryo.uchida.167
official site学校リスク研究所(Research Institute for Risk In School)


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